約 971,236 件
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/3307.html
http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1376691479/ モモ「もっと下の方をさわってくれないと痴漢プレイじゃないじゃないっすか!」 京太郎「電車の中でやる度胸はねえよ…」サワサワ モモ「あふんっ…」ビクン 京太郎「普通に二人でやるより感度いいじゃねぇか」 モモ「悔しかったら平凡なシチュエーションでも女の子を感じさせらえれるだけのテクニックを身につけるっすね!」 京太郎「はいはい分かりましたよ」 京太郎「俺だけのお姫様」ボソ クニッ モモ「あふん!」 乗客「AVの撮影かな?」 ************************************************************************** 京太郎「モモのお尻って結構大きいよな」 サスサス 桃子「ああぁんっ……! それ、太いって意味っすか?」 ビビクン 京太郎「いや、安産型って意味で。俺は好きだぞ」サワサワ 桃子「う、うれしいっす! ……あぁっ! パンツの中はダメっす!」 ビビビビクン 京太郎「……濡れすぎだろ…… まるで洪水じゃないか……」 クチュクチュネットリ 桃子「そ、それは…… 京君がネットリいやらしく触るからじゃないっすか……」ビビビビビクン 京太郎「でも、触られて嬉しいんだろ?」グチュグチュ 桃子「……はいっす。もっといやらしく触ってほしいっす……」ウットリ 桃子「ハァハァ…… 京君、もう私我慢できないっす……」クネッ 京太郎「えっ!? でも電車中だし……」 桃子「次に停まる駅のトイレは誰も来ないっすよ」スリスリ 京太郎「はぁ…… わかったよ、遅刻するかもだけど次の駅で降りよう」 ************************************************************************** 京太郎「モモのお尻って結構大きいよな」 サスサス 桃子「ああぁんっ……! や、止めってっす! 警察にいうっすよ!」 ビビクン 京太郎「フフフ…… 良いのかな? あの写真ばらまかれても?」サワサワ 桃子「そ、それだけは! ……あぁっ! パンツの中はダメっす!」 ビビビビクン 京太郎「……濡れすぎだろ…… まるで洪水じゃないか…… まぁ、安心してほしいなモモ。いうこと聞いてればバラしたりはしないから」 クチュクチュネットリ 桃子「くぅ…… な、何でこんなことに……」ビビビビビクン 京太郎「それに、モモが警察に行っても誰も気づいてくれないから無意味だしな」グチュグチュ 桃子「……自分のステルスが憎いっす! ンアァッ! ダメ! 逝っちゃう!!」ビクッビクッン! 桃子「ハァハァ…… なんで京君には私が見えるっすか……」クタァ 京太郎「さぁ? 不思議だな……」 桃子「今日はこれで終わりなってことは……」クタァ 京太郎「ある訳ないだろ、次の駅のトイレに行って本格的に○○虐めるから覚悟しとこうな」 桃子「……はいっす……」 京太郎「……なぁ、こんなプレイもうやめないか? 結構リスキーで毎回ビクビクなんだが……」 桃子「何言ってるんすか。そのビクビクが興奮するんじゃないっすか♥」 京太郎「しかも、トイレでゴム無し……」 桃子「京君~♥」スリスリ ************************************************************************** 桃子「ひゃぁん!!」ビクッ 桃子(な、何すか!? 痴漢!?) 桃子(なんで、モモに痴漢出来るっすか!?) 桃子(最近ステルスが強くなってきていて一般人には大声出しても気付かれないことがほとんどなのに!) 京太郎「東横さんだね? 鶴賀の皆が心配なら抵抗しない方がいいよ」サスサス 桃子「!? どういうことっすか!?」 京太郎「ステルスかなり強くなったみたいだね、これじゃ居ないのと変わらない…… 言葉通りの意味さ」モミモミ 桃子「ちょ! 何処触ってるっすか!?」 京太郎「何処って胸だけど? それと声は上げないこと、ステルスがあるって言っても用心のためにね?」モミモミキュキュ 桃子(じ、直に触ってきているっす! だ、ダメ! 乳首抓らないで!) 京太郎「感じてるのかな? 乳首勃ってきたけど、次は太ももとお尻にご挨拶しようかな?」ソー 桃子「ヒッ!」ビクン 桃子(ふ、太ももの内側撫でられて…… ああっ、直にお尻触られてるっす……)ビク 京太郎「良いお尻だね、安産型だ」サワサワ 桃子「放っといてっす!」ビク 京太郎「じゃぁ、前の方にもご挨拶を……」ソー 桃子「そ、そっちはダメっす!」イヤンイヤン 京太郎「鶴賀のメンバー……」ボソ 桃子「!!」ビクッ 京太郎「…………」クチュクチュ 桃子(あぁ…… ○○弄られてるっす……)ビビク 京太郎「……濡れすぎだろ…… まるで洪水じゃないか…… まぁ、安心してほしいな。いうこと聞いてれば友達に危害は加えないから」 クチュクチュネットリ 京太郎「約束は必ず守るよ」グチュグチュ 桃子(クゥッ……!! な、何か来るっす!! あああぁっ!!)ギュッ 桃子「……ッ!! ……ッッ!!」ビクビクビク 京太郎「逝ったの?」 桃子「ハァハァハァ……」クタァ 乗客A「ん? 何か変なにおいしない?」クンクン 乗客B「そういえばそうだな……… 栗の匂い?」クンクン 桃子「ヒッ!!」ビクッ 京太郎「東横さん、次の駅で降りるよ」ボソッ 桃子「……お願いです、もう解放してっす。誰にも言わないっすから……」グスッ 京太郎「いいね?」 桃子「…………」 桃子「んぁぁぁっ!! そこダメっす!! 感じすぎちゃうぅぅぅ!!」グチュグチュ 桃子「ああ! あああん!! くぅぅっ!!」グチュグチュパンパン 桃子「こ、こんな体勢…… キツ過ぎるっす!」パチュンパチュン 桃子「ああああああぁぁぁぁぁぁぁぁあっぁぁぁあ!!!」ビビビビビビクン 京太郎「胎内に射精すよ」グチュグチュ 桃子「な、胎内はダメっす!! お願いですから外に射精してっす!!」パチュンパチュン 京太郎「……もう遅いよ……」ビュルビュル 桃子「ああああああああああああっ!! 中出しされてるっすーーーーっ!!」ビビビビビビクン 京太郎「……まだまだ行くよ」ボソッ 桃子「も、もう許してっす…… お願いっす……」 四時間後 桃子「ハァハァハァハァ……」ベッチョリ 桃子(よ、汚されちゃったっす…… パパ、ママ、皆…… モモ汚されちゃったっすよ……)グシュ…… 桃子「ううっ…… グスッ……」グッタリ 桃子(もう…… お嫁にいけない…… 綺麗なモモじゃ無くなっちゃったっす……)グシュ…… 京太郎「東横さん、聞こえてる?」 桃子「ううっ…… グスッ……」グッタリ 京太郎「俺の名前は須賀京太郎。知ってる高校だと思うけど、清澄の生徒だ」 桃子「……グスッ……」グッタリ 京太郎「自分がなんでこんな目にと思うかもしれない…… でも、今回のことには理由がある」 桃子「……ウウッ……」グシュ…… 京太郎「……心して聞いてほしい……」 京太郎「君のステルスだが…… 強くなり過ぎている」 京太郎「このままだと本当に誰も君を認識出来なくなる。これは宮守の熊倉さんや永水の六仙女の一致した意見だ」 桃子「……ウウッ…… グスッ……」グッタリ 京太郎「原因は世間との縁を君がほぼ完全に絶ってしまったから」 京太郎「この縁を戻すには君の方から世間に歩み寄るしかないが…… 君のご両親の話からそれはかなり難しいだろうな」 京太郎「では如何するべきか…… 結論はすぐ出たさ。子供を産むことだ」 京太郎「しかし、恋人が出来て、結婚して、子供が生まれるまで待つことは出来ない……」 京太郎「それまでに君は世界から完全に認識されなくなってしまう」 桃子「ううっ…… グスッ……」グシュ…… 京太郎「それで、君のご両親とチームメイトが一緒で依頼に来た。『君を孕ませて欲しい』と……」 桃子「!!」 京太郎「君にはショックな話だろう」 京太郎「でも、このままステルスが強くなれば君は本当に世間から弾かれてしまう。チームメイトも君を認識できなくなるんだ」 桃子「そ、そんな……」 京太郎「子供も一人では縁を完全に修復するのは無理だ、何人か産まなければならない…………」 京太郎「最初、その依頼を聞いたときは目を剥いたさ。いくら何でも常識外れも甚だしいからね……」 京太郎「依頼書を君のご両親とチームメイトに叩きつけたっけ……」 京太郎「でも、色々情報を集めるうちに受ける気になった。君のことを憎からず思っていたしね」 桃子「なんで…… 須賀君が……」 京太郎「なんで、俺に依頼が来たかって? ああ、俺は高校生だけどT.C(トラブルコントラクター)をやってるからね」 京太郎「という訳さ、東横さん。俺はこれからも君を犯し続けることになるんだ」 桃子「ア、アハハハハハハ…………」 月日は流れて…… 「「「「「「行ってきまーす!!」」」」」」 桃子「気を付けていってくるっすよーー!!」 京太郎「子供たち、学校行った?」 桃子「ええ、そりゃもう元気に行ったっすよ」 京太郎「それにしても…… 10人か……(遠い目)」 桃子「私のステルス…… 消えるまで10人も産まなきゃってどんだけっすかね……(遠い目)」 京太郎「おっと、そろそろ行かないと…… 依頼人待たせることになるな」 桃子「気を付けていってらっしゃいっす」 京太郎「ははは、それにしてもモモは俺と一緒になって良かったの?」 桃子「それは言わない約束っすよ」 桃子「最初こそ最悪の始まりだったけど、今は優しい旦那と可愛い子供たちに囲まれて、本当に幸せなんすから」 京太郎「ふふふ、それじゃ行って来るよ」チュッ 桃子「改めて、行ってらっしゃい」チュッ カンッ ************************************************************************** モモ「もっと直接的にさわって欲しいって何でわからないんすかねー」プンプン 京太郎「いやお前考えてみろよ…俺触る、お前ステルス、でも俺はステルスじゃない」 モモ「つまり?」 京太郎「俺がエア痴漢してる変態ってことだよ…!」 モモ「あっははははは!」バンバン 京太郎「うるせぇ笑うな!だからそれだけは出来ねぇよ、マジで…」 モモ「ひー、おなか痛い…でもそれじゃ羞恥プレイ全般出来ないんすね…」シュン 京太郎「そこまでして恥ずかしいプレイしたいもんなのかねぇ?」 モモ「そうに決まってるじゃないっすか!羞恥はロマンっすよ!」 京太郎「えぇ…」 モモ「じゃあ想像して欲しいっす。まずはおっぱいさんっすね」 京太郎「和だな。次は?」 モモ「まずはそうっすね…パンツとブラをつけさせずに部活に出すんすよ」 京太郎「ほう。なるほど」 モモ「下着をつけないと乳首が動くたびに擦れちゃいますよね?」 京太郎「あんまよく知らんがそうらしいな」 モモ「そうなんすよ。それで部活中少しは動くのでそのたびに刺激されるんす」 京太郎「ほぉ…」 モモ「それで京さんは付けてないのを知ってるからちょっとぎりぎりのところで刺激を与え続けて」 京太郎「おぉう」 モモ「そのときおっぱいさんがこっちを顔を赤らめながらにらむ感じっす。…どうっすか?」 京太郎「正直たまらないな」 モモ「そうだと思ったっす。じゃあ次にいくっすよ?」 京太郎「ちょっと期待している俺がいる。次は何だ?」 モモ「同じ相手だと飽きるっすから…次は風越のおっぱいさんっすね」 京太郎「もうおっぱいさんとしか言ってねえな。福路さんだろ。」 モモ「確かそうっす。あの人は好きな人が言うなら何でもしそうな感じがあるっすから…ストリップすかね」 京太郎「少したぎったな」 モモ「まずは全面鏡張り、無理なら目の前に鏡を用意して下の感じにするんす」 鏡 自分 福路 京太郎「福路さんと鏡の間に入る感じか」 モモ「そんな感じっすね。それで一枚一枚ゆっくり脱がせる感じっす」 京太郎「見てるだけでも襲っちまいそうだな」 モモ「そこはぐっと我慢して…残りが下着だけになったとき、おっぱいさんはつい自分の痴態に気づくんす」 京太郎「ふむ。言われたこととはいえ自分から脱いで相手を誘ってるわけだからな」 モモ「そこで顔を赤らめて『も、もういいですよね?』なんてもじもじしながらこっちを見るんすよ」 京太郎「もう理性がトぶな」 モモ「そんなおっぱいさんに対し無慈悲に最後まで脱がせるか慈悲の心を持ちつつも」 モモ「鏡をつかって自分のみだらな姿を自覚させるか…そそらないっすか?」 京太郎「正直たまりません」 モモ「前屈みになるほどっすか…とまあ、そんな感じっすね」 京太郎「なるほど…羞恥はロマン。至言だな」 モモ「そうなんす。ロマンなんす。…ところで京さん、ムラっとしたんじゃないっすか?」 京太郎「あ、ああ…恥ずかしながらな」 モモ「ここに程よく発情した女の子がいるわけなんすけど…いかがっすか…?」チラッ 京太郎「…頂こうか」ギュッ 悪 魔 の キ ン ク リ 薫製づくりに徴集されますた ************************************************************************** モモ「いったい何するんすか!もう!」 京太郎「ホント悪かったって」モミモミ モモ「何でまだ揉んでるんすか!止めてくださいっす!」 京太郎「いやでも…」 モモ「でもなんなんすか!」 京太郎「お前すごい凝ってんじゃん、肩」 モモ「そこは胸を揉めよ!」 京太郎「」ビクッ モモ「どうせなら胸じゃないとお話が進まないじゃないっすか!なんなんすか!」 京太郎「でも昨日つらそうにしてたから…」 モモ「優しすぎるっす!京さんは気を使いすぎっす!」 京太郎「いいだろ別に…性分なんだし…」 モモ「惚れちゃうじゃないっすか!」 京太郎「えっ!?」 モモ「やばいっす!なんでもないっす!気にしないで欲しいっす!」 京太郎「そ、そうか?ならいいけど…」 モモ「そこは突っ込めよ!」 京太郎「」ビクッ モモ「なんなんすかその気遣い!そこはいらなかったっす!この鈍感!」 京太郎「えぇ…じゃあいったい何なんだよ?」 モモ「………なんでもないっす!」 京太郎「やっぱ何でもないんだろ?ならいいじゃねえか」 モモ「何でもないんすけど何でもあるんす!わかってくださいよ!」 京太郎「わけがわからないよ」 モモ(駄目っす…このままじゃいつもみたいに素直になれないままっす…) 京太郎「…」ナデナデ モモ「ふぉうっ!?いきなり何するんすか!?」 京太郎「頭撫でてる。嫌か?」ナデナデ モモ「嫌じゃないっす!全然嫌じゃないっす!」ニコニコ 京太郎「知ってた」ナデナデ モモ(もう今日は終わりにしよう…) 京太郎「なあモモ」ナデナデ モモ「何すかぁ?」フニャー 京太郎「好きだ」ナデナデ モモ「」 モモ「へ?…ふへぇっ!?」 京太郎「ずっと好きだったんだ。一目惚れみたいなもんなのかな…いつもつい目で追ってた」 モモ「うぇぇ!?本当なんすか!?マジの、マジに、マジなんすか!?」 京太郎「お、おう…まだ言わないつもりだったけど何か今日のモモを見てたら言わないとって思ってな」 モモ「うぇぇぇぇ」ポロポロ 京太郎「おわっ!?変なこと言っちまったか!?謝るから泣きやんでくれ!」オロオロ モモ「馬鹿っ!京さん馬鹿っす!鈍感っす!」ポロポロ 京太郎「すまん、だから泣きやんでくれ、な?」オロオロ モモ「うぅ~…好きっす…そんな京さんが好きっす…大好きっすよぉ~!」ビエー 京太郎「わー!もう勘弁してくれー!」 happy end? ************************************************************************** ゆみ「ほう。言うじゃないかモモ」 モモ「加治木先輩!?どうしてここに!?」 ゆみ「私の指示だからな。ふふ…」サワッ モモ「うひゃっ!?」ビクッ 京太郎「ゆみさんだけじゃ満足できなかったんですよね…というのは建て前で」モミモミ ゆみ「だから私がモモも一緒に愛してくれと言ったんだ…」ハムハム モモ「だ、だからってぇ…んぅ…私の意志はどうなるんすか…ぁっ」ビクン ゆみ「京太郎くんが好きなんだろう…?知っているさ」クリクリ モモ「んひゃあんっ!」ビクビク ゆみ「私に譲ろうとしたこともな…」ペロッ 京太郎「不誠実どころじゃないんですけどね…」クチュッ ゆみ「全員幸せなら良いじゃないか…だろう?」 モモ「私は…私だって…京さんに愛されたいっす…」カァ ゆみ「ふふ、よく言ったぞモモ」チュ モモ「加治木先輩…」トロン ゆみ「だからモモ…一緒に…な?」ボソッ モモ「はい…京さん…」 京太郎「なんだ?」 ゆみ「私達のココを…」クパァ モモ「いっぱい…可愛がってくださいっす…」トロォ 京太郎「二人とも…愛してますよ」チュッ メイドインヘブン!時は加速する! ゆみ「ハァ…ハァ…」ビクッビクッ モモ「京さんケダモノ過ぎっす…あ、垂れて…」ドロッ 京太郎「」ゴクッ 京太郎「もう一回…するか…」 カンッ ************************************************************************** 桃子「どこ触ってるんすか!!」 京太郎「わ、悪い」モミモミ 桃子「いや悪いと思うなら辞めるっす!」 京太郎「あんまりにもいいお尻だから…」モミモミ 桃子「そ、そう言われると悪い気はしないっすね…」 京太郎「だろ」モミモミ 桃子「いやいやいや、ノせられそうになったっすけどダメっすダメっす」 京太郎「わ、わかったよ…流石に嫌がってるのを無理やりは気が引けるしな」モミモミ 桃子「とか言いながら何で触ってるっすか!?その手を離すっす!」 京太郎「ああ、悪かったな」モミモミ 桃子「口ばっかりじゃないっすか!ちょっと須賀さん!」 京太郎「な、何だ?」モミモミ 桃子「何だじゃないっすよ!早くお尻から手を離すっすー!」ガシッ 京太郎「す、すまんつい…」グググワキワキ 桃子「フン!」ドカッ 京太郎「ああ…椅子に座ってしまった…」 桃子「これでお尻は触らせないっす!」ドヤガオォ 京太郎「…」モミモミ 桃子「きゃあぁ!何おっぱい揉んでるんすか!!」 京太郎「す、すまん…形も大きさも完璧だったから…」モミモミ 桃子「えっ…ホントっすか…」 京太郎「ああ」モミモミ 桃子「そっすか…じゃなくて!ええい手を離すっす」ガシッ 京太郎「ああそんな殺生な」ワキワキワキワキワキ 桃子「ヒィィィィ!手の動きがキモいっす!違う生き物みたいっす!」 京太郎「いやれっきとした俺の両手だ」ワキワキワキグググググ 桃子「そんなら自分で制御するっすー!」 京太郎「す、すまんつい…」モミモミモミモミ 桃子「ひゃあああああ!」 京太郎「うーん。マンダム」 桃子「そろそろホントにやめるっす!服がヨレちゃうっす!」 京太郎「お、おお…すまん」スッ 桃子「はぁ…はぁ…何で服のシワの話になると…あっさりやめるっすか…」 京太郎「…」ゴソゴソッ 桃子「!?やあああああああ」 京太郎「どうしたモモ!?」モミモミ 桃子「どうしたもこうしたもないっす!何服の中に手入れてるっすか!?」 京太郎「す、すまん…服にシワ付けずに揉むとなるとこれ以外に…」モミモミ 桃子「違うっす!大事なのは服じゃないっす!そこはどうでもいいんす!」 京太郎「そ、そうなのか…」ヌガシヌガシ 桃子「!?ちょっとおおおおおお」 京太郎「な、なんだ!?どうした!大丈夫か!」 桃子「大丈夫じゃないっす!寧ろ須賀さんの脳味噌が大丈夫か聞きたいっす!」 京太郎「綺麗だ…」 桃子「えっ…それはありがとう…じゃなくて!」 桃子「とにかく、服を返すっすぅ」 京太郎「待ってくれ!!」 桃子「!…な、なんすか」ビクッ 京太郎「…」モミモミ 桃子「やあああああ!直は辞めるっす!」 京太郎「モモ」モミモミモミ 桃子「ななななんすか!まず揉むのを辞めてから話すっす!」 京太郎「ちょーすべすべだ、毎日お肌の手入れを欠かしていないな」モミモミ 桃子「そりゃーそっすよ、スキンケアは女子の嗜みっすからね」ドヤガオォ 京太郎「やっぱそうか、びっくりするほどツルツルでシミひとつないな」サワサワ 桃子「そーでしょーとも、あはは、須賀さんくすぐったいっすよー」キャッキャッ 桃子「ちがーーーーーーーーーーーーーーーうっす!」 京太郎「うわわ」 桃子「何!いい感じに!もっていってんすか!」ドスンドスン 京太郎「まあまあ落ち着けよ」 桃子「ええいしゃらくさいっす!誰のせいだと思ってるっすか!服返すっす!」バサッ 京太郎「ああん」 桃子「須賀さんなんか嫌いっす!」プン 京太郎「…」 桃子「…」 京太郎「…」 桃子「…」チラッ 京太郎「…」 桃子「ちょ、ちょっと言い過ぎたっす…」 京太郎「あ、そこに居たのか、黙っちゃうと何処にいるのかわかんなくてさーていうか嫌いとか言ってまだ居るのな」 桃子「むぅーぐぎぎぎ」 桃子「とにかく揉むの禁止!きんしぃぃぃぃ!っす」ドッカンドッカン 京太郎「おお、怒り狂っている」 桃子「当然っす!帰るっすよ!」ガシッ 京太郎「あ、ああ」 桃子「何すか…?」 京太郎「いや、服まだ着ないのかなって…」 桃子「!?そういう事は早く言うっす!」ゴソゴソ 桃子「これでオッケーっす、待たせたっすね…帰るっすよ」キュッ 京太郎(怒りが続かないなあ…) 桃子「何ニヤついてるんすか」ジトォ 京太郎(明日も堪能しよ) 終わりっす ************************************************************************** ゆみ「モモかと思ったか?残念!私だ!」ドヤァ 京太郎「…」ムニュ ゆみ「んっ」ピクン 京太郎「…これはこれで」モミモミモミ ゆみ「ああんっ!」ビビクン カンッ モモ「私はガチのステルスっすか…いいもんいいもん…」ぐすっ ************************************************************************** モモ「どこ触ってるんすか」 京太郎「わ、悪い」モミモミ モモ「服の上からじゃなく直接触ってほしいっす」 京太郎「おいおい、周りに結構人がいるとはいえ電車の中でそれは…」モミモミ モモ「ステルスだからばれないっすよ。それにそう言いながらもやめる気はないっすね」 京太郎「こんなにもやわらかいのがいけない」キリッ モモ「なんでそんな顔と行動が合ってないっすかねえ…」ハァ 京太郎「それより…いつまでこんなことするんだ?」モミモミ モモ「まだするっすよ。一度痴女プレイってのをしてみたかったっすから」 京太郎「という割にはモモの方から…はぅ!」 モモ「んふふ、大きいっすね~。制服の上からでもまるわかりっす」スリスリ 京太郎「ちょ…っ!モモ…いきなり……!」ビクッ モモ「きゅうくつなのはイヤっすもんね、すぐに楽にしてあげるっす」ハァハァ 京太郎「さすがにそれはダメ……くっ!」 モモ「じゃあジッパーをおろしてからいただき…」 智美「何をいただこうとしてるんだー?」ワハハ 京モ「!」ビクッ 智美「仲がいいのと趣向については問わないが公共機関でそんなことするのはいただけないぞー」 京モ「せ、先輩…」 智美「あと二人ともかなり目立ってたからなー」ワハハ 京モ「」 智美「気を付けて帰るんだぞーじゃあなー」 京太郎「もう……」ナミダメ モモ「イヤっす……」カオマッカ カンっす ************************************************************************** モモ「いきなり胸を触るなんて痴漢っすよ痴漢!」チュッ チュッ 京太郎「ん…だから謝ってるだろ?」 モモ「謝ったぐらいで許されるなら警察はいらないっす!」スリスリ 京太郎「そこまで言うならこれからはもう近づかないようにするよ」ナデナデ モモ「そう言うことを言ってるんじゃ無いんす!」ギュー 京太郎「じゃあどうしろって言うんだよ?」ポンポン モモ「触った責任をとれと言ってるんす!」スンスン 京太郎「どういう風に?」モミモミ モモ「慰謝料を払うか、私は嫌っすけど、本当に嫌っすけど一緒になって一生償うという形もあるっすねぇ」トロン 京太郎「一緒になってもいいのか?」クリクリ モモ「そうっ、すね…世間にぃっ…性欲魔神を放たないためにもぉ…嫌っすけど私が犠牲になればいいんすよね…はぁっ…」ピクンピクン 京太郎「じゃあそうしていいか?」ギュッ モモ「どうせ嫌って言っても聞かないんすよね…この醜悪なもので私を蹂躙して私の中にたっぷり出すんすよね…?」サワサワ 京太郎「…ああ、出すな。嫌と言っても止めずに注いでやる」グイッ モモ「ああ、こんなクズな人に私は強姦されるんすね…?無理矢理孕まされるんすよね」トローン 京太郎「その通りだ。もう止まんねえぞ」チュッ モモ「はぁぁ…」ゾクゾク カンッ ************************************************************************** 京太郎「ど、どこ触ってるんだ!!」 桃子「わ、悪いっす」サワサワ 京太郎「まあ狭いから仕方ないけどさ…」サワサワ 桃子「そっちこそなに胸もんでるんっすか!!」 京太郎「元はといえばお前がロッカーに連れ込んだのが原因だろ!」 桃子「いや!そっちが人が着替えてるときに入ってくるのが悪いっす!」 京太郎「仕方ないだろ!部室で着替えているほうが悪い!」 桃子「女子ばっかの部活なんっすからそっちが注意するべきっす!」 京太郎「もうそのときたまたま来た加治木先輩が悪いってことで…」 桃子「加治木先輩が悪いとか殺すっす!!」 京太郎「うっせぇ!ならお前が悪いってことにしとけ!」 桃子「ばーか!京太郎が悪いに決まってるっす!」 京太郎「もうわかった…」スルッ 桃子「ちょっ!また胸もんで…下着の中にっ!」 京太郎「外には加治木先輩いるしなーもし見つかったら軽蔑されちゃうだろうなー」 桃子「お前に連れ込まれたって言えば信じてくれるっす!」 京太郎「でも先輩来てから結構時間経ってるし…すぐに助け呼ばなかったんだってなるよな…」 桃子「くっ…それは…」 京太郎「信じてもらえないってわかってるだろ…だから抵抗せずおとなしくしとけって…」 桃子「あっ…んんっ!」 京太郎「ほら…胸もまれてどうだよ?」モミモミ 桃子「そんなん気持ち悪いに決まってるっす…」 京太郎「ならさ…なんでこんな濡れてるんだろうな?」クチュ 桃子「うきゅうぅぅぅっ!」 京太郎「ステルス解けてきてるぞ…これだと先輩に見つかっちゃうなぁ…」 桃子「んあっ…あとで…こっ…殺すっ…くうぅうぅぅっ!」 京太郎「ぐちゃぐちゃだから…指もスムーズに入ったぞ?」 桃子「あっ…だめっ…動かすなっす…ふぁあっ!」 京太郎「これならもう大丈夫だよな…入れるぞ?」 桃子「えっ!やめっ…んくうぅぅぅううっっ!!」ズブッ 京太郎「だから声だすとばれるぞ…ほら動くから我慢しろよ?」ズッ 桃子「あっ…ちょっ…激しいっす…」 京太郎「あぁ~きっつくてよく絞まって気持ちいい…」パンパン 桃子「んなっ…うれしく…ない…っす…」 京太郎「そんなこと言ってロッカー連れ込んでたんだし期待してたんだろ?」 桃子「きょう…たろ…殺す…ぜった…い…殺すっす…」 京太郎「なあ…そろそろ1発目出すぞ」 桃子「なっ!膣内だけはやめるっす!」 京太郎「おら!1発目の濃いの出すぞっ!」ビュルルッ 桃子「ああっ…膣内で…妊娠しちゃうっす…」 京太郎「じゃあまだ加治木先輩もいるし2回戦いくか!」 桃子「えっ…少し休ませて…んぐっ!」グジュ 京太郎「いやぁ…まだまだ元気だから抜かずにいけるって…うれしいだろ?」パンパン 桃子「せん…ぱい…たすけ…」 京太郎「いやー桃子のは名器だな…ほんと何発でもいけるわ…」ビュルッ 桃子「また膣内で…もうだめっす…」 桃子「いやー!今日も京太郎のHは最高だったっす!」 京太郎「部室のロッカーでレイプのシチュとかマニアックすぎるだろ…」 桃子「そんなこと言ってるけど…ノリノリだったじゃないっすか?」 京太郎「まあ桃子とできるなら俺もうれしいし…」 桃子「なら次のシチュは…」 カン! ************************************************************************** 京太郎「…」ボケー サワサワ 京太郎(…!?…まさか痴漢?いや、姿が見えないからモモだな) 桃子「んふー」サワサワスリスリ 京太郎(…このやろう、ステルスだからっていつもやりたい放題やりやがって) 桃子「えへー」スリスリモミモミ 京太郎(確かにモモの豊満な体を押しつけてからのスベスベした手で触られると気持ちいいが) 桃子「うひひー」モミモミシュッシュ 京太郎(そろそろやりすぎだ。ここらで耐え切って後でモモに説教だ!) 桃子「ほっひひ」シュッシュヌチャヌチャ 京太郎(モモの痴漢になんか絶対に負けない!) ~その後~ 京太郎「やっぱりモモのいやらしい体に勝てなかったよ!勝てなかったよ!」パンパン 桃子「アンッ、そこぉ♪アンッ、やっ♪」 カン ************************************************************************** モモ「触るならせめてキスしてからにして欲しいっす」スリスリ 京太郎「すまんすまん。ちょっと手持ちぶさたになってな」ナデナデ モモ「まったくもー。京さんがケダモノだなんて思わなかったすよ…あんなに激しく襲うなんて…」ポッ 京太郎「お前が薬を毎回仕込むからだろ?知ってんだぞ…」ハァ モモ「強い薬なのに効かなくて不安だったんすよね」 京太郎「…」 モモ「最後の方にはその貯めた分一気に出されましたけど」 京太郎「しょうがないだろ…ずっと我慢してたんだから…」 モモ「あとにも先にも気絶したのはあの一回だけっすよ…」 京太郎「ま、今日もしっとりと愛してやるさ」チュッ モモ「ねっとり愛されてやるっす♪」ムチュッ カンッ ************************************************************************** 桃子「…須賀君」 京太郎「ん?」 桃子「手、離してもらってもいいですか?」 京太郎「嫌です」 桃子「何でですか?こうして手を繋いでいるのって、結構恥ずかしいっすよ」 京太郎「…嫌なんです」 桃子「?」 京太郎「この手を離したら、もう二度と…東横さんに会えなくなるような気がして」 桃子「…気のせいっすよ。私は突然居なくなったりしません」 京太郎「そちらが離れていかなくても、俺の方から離れてしまう可能性はあるんです」 桃子「どうして?」 京太郎「俺は、何時消え失せてもおかしくない存在ですから」 桃子「そんな事…」 京太郎「…俺の事、もう東横さんしか知覚出来てないんですよ」 桃子「!?」 京太郎「清澄の皆や家族でさえも、もう俺の事は居なくなってしまったものだと思っている」 京太郎「…俺は、俺はここに居るのに」 桃子(…私は、加治木先輩のようにはなれない) 京太郎「まるで、自分が世界でたった一人になってしまったようなあの感覚が…辛いです」 桃子(私は、縋られる側ではなく縋る側の人間だから) 京太郎「だからせめて…東横さんと一緒に居る時だけは、独りになりたくない」 桃子(けれど) 京太郎「東横さん…っ!?」 桃子「貴方は一人ぼっちじゃなんか無いですよ」 京太郎「その、胸とか当たってますから!当たってますから!」 桃子「今更気にする事っすか?よく私の胸に視線を向けているのに」 京太郎「うっ!」 桃子「貴方が独りぼっちにならないように、私がついていてあげますから。貴方が望む限り…ね」 おしまい ************************************************************************** 佳織「んんっ!あんっ!あっ!」 ゆみ「まだ私の番は来ないのか…」 桃子「お前は最後って言われたっす…」 佳織「ああぁあぁっ!くりゅうぅう!」 京太郎「ふぅ…次は…」 桃子「次は先輩っすね…」 京太郎「なあモモ…最後に犯すと約束したな…」 桃子「確かにそう言ってたっす」 京太郎「あれは嘘だ」ガバッ 桃子「きゃあぁぁああぁっ!」 ゆみ「うぅぅ…須賀のいじわる…」クチュクチュ… 桃子「あれから3人とも…」 佳織「妊娠しました…」 ゆみ「これ検査の結果だ…」 京太郎「あはは…そんな馬鹿な…」フラッ ゆみ「私達3人とも堕ろしたくないんだ…」 佳織「いつもゴムしてって言ったのにしてくれないから…」 京太郎「そんな…取り返しの付かないことを…」 桃子「反省してるっすか?」 京太郎「ああ…」 佳織「じゃあどっきりもここまでです!」 京太郎「検査薬は!陽性だったはずじゃあ…」 桃子「残念っすね、トリックっす」 京太郎「いやー練習疲れましたねー」 佳織「そろそろ晩御飯だね」 ゆみ「夕食までどれくらいかかるかな?」 久「1時間って予定してるわね」 智美「わははー合宿の気分転換にドライブでもいくかー!」 桃子「おりゃあ!」ドゴッ! 智美「わはっ!」ガクッ 桃子「頼みがあるんすけど」 ゆみ「連れを起こさないでくれ、死ぬほど疲れている」 京太郎「じゃあそれまでいちゃいちゃしてますか!」モニュッ 桃子「もう!いきなり胸もまないで欲しいっす!」 ゆみ「そうだぞ、女の気持ちを考えろ」サワサワ 佳織「自分もいきなり男の子のあそこ触るのは…」 久「あんた達お盛んね…」 桃子「卓が壊れたっす…」 睦月「練習ができないですね…」 智美「わははー京太郎はどうしたんだー?」 桃子「先輩とお楽しみ中っすね」 佳織「ふぇぇ…いつ終わるかわかんないよぉ…」 桃子「こういうときは…」 智美「わははーなにか方法でもあるのかー」 桃子「動けっす!このポンコツが!動けっ言ってるっす!」ドガッ! 睦月「……卓が動いた!」 桃子「この手に限るっす」 佳織「そっかぁ!勃たなくなった京太郎くんにもこうすればいいんだ!」 桃子「やめるっす!京太郎が不能になるっす!」 咲「どっちが京ちゃんを気持ちよくできるか!」 桃子「勝負っすよ!」 咲「私が先に行くよ!ぺろっ…ちゅっ…れろれろっ…」 京太郎「そこおおぉ!やばいって!」 咲「京ちゃんって先っぽ舐められるの好きだったよね…」 桃子「京ちゃんの体を知っているっすね…」 咲「怖いでしょ桃子ちゃん!当然だよ、元セフレの私に勝てるもんか!」 桃子「試してみるっすか?私だって京太郎の元カノっす!ほらほら~」 京太郎「うああっ!やめろっ!もうでるっ!」 桃子「ぬふっ…まったく早いっすね?」 咲「あの京ちゃんをあっという間にイカせるなんて!」 桃子「だって今は夫婦っすから…気持ちいいところは知り尽くしてるっす!」 咲「完敗だよ桃子ちゃん…」 桃子「ロッカーでのHは鶴賀で生まれたっす、清澄の発明じゃないっす!」 佳織「ちょっと遅れをとったけど今は巻き返しの時だよ!」 京太郎「ロッカーは好きですよ…」 桃子「ロッカーが好き?結構っす、ますますロッカーが好きになるっす、さあ入るっす!新しいロッカーっす!」 佳織「ああ!言わなくてもわかるよ!3人だときつい、でも2人だとフェラしながらおしり舐めたり、ダブルパイズリもできないよ?」 桃子「コンドームもたっぷりあるっす!どんなに絶倫な京太郎でもだいじょうぶっす!」 佳織「ちょっと試してみようか…じゅるるっ…んぐっ…」 桃子「気持ちいいっすよね?…エッチな音っす…カウパーの量が違うっすね…」 京太郎「一番気持ち良いのは…」 佳織「何かな?」 京太郎「桃子のまんこだよ!」 桃子「何をっ!いきなり激しく…駄目っす!待って!んきゅうぅぅぅぅうぅっ!」 ************************************************************************** 桃子「やぁん、もうそれ以上揉みながら突いちゃダメっすー!」トローン 京太郎「顔は全然嫌がってないぞ! そらもっと揉んで突いてやる!」モミモミュンパンパンッ 桃子「ふにゃぁ、京さんちょっとイタズラで誘惑しただけでこんなケダモノにぃ……」ビクビク 和「ハァ、ハァ、本当に、須賀君のケダモノォ……でも、もっとして欲しいです。エッチ気持ちいいの」アヘアヘ 春「ダメ。次は私……」ハァハァ 由暉子「須賀さんの精子を頂戴するのは神のお告げを受けた私だけです」ムチムチ 桃子「ダ、ダメっすー。今はぁ、私がたくさんどびゅどびゅして貰うっすぅ」ウットリ 京太郎「えぇい! まどろっこしい! このまま全員相手してやらぁ!」 桃和春由「あーーーーんっ♪」 ************************************************************************** モモ「須賀さん?」 モモ「須賀さーん!」 モモ「須…京太郎…さん///」 モモ「きょ…京太郎さん」 モモ「うーん…京太郎…京…」 モモ「あっ!京さん!」 モモ「京さーん!」 モモ「京さん♪」 モモ「京…さん」 モモ「はぁっ…んっ…きょぉ、さぁん…」 モモ「京さん!京さん!あぁっ!はぁんっ!」 モモ「はぁぁ…きょぉさん…」 モモ「ふふっ///京さん」 「大好き、っすよ♪」 カンッ ************************************************************************** モモ「そんなとこ触ったらアレになるっすよ!」 京太郎「マジかよ…それは本当にすまんかった…」サワサワ モモ「だから何でまだ触るんすか!そんなにアレが見たいんすか!」ウガー 京太郎「いや、にわかには信じがたくて…ちょっと見てみたい気もするけど…」 やえ「にわかと聞いて!」バン! 京太郎・モモ「帰れ!」 やえ「にわかは私だったか…」トボトボ モモ「ほんとにあの人はあれっすよね…」 京太郎「ホントにな…で、お前は本当にアレになるのか?」 モモ「も、もういいじゃないっすかその話は!」 京太郎「いや、意地でもお前のアレが見たくなった」ジリジリ モモ「いやっす!見せたくないっす!」 京太郎「お前のアレは絶対に色っぽくて興奮するだろうな…」ズイッ モモ「ひっ…」 カンッ ************************************************************************** モモ「謝るくらいなら私にも揉ませろっす!」フンフン 京太郎「なっ!?お前変態か!?」 モモ「変態じゃないっす!でも京さんのを触れるなら変態でもいいっす!」ハァハァ 京太郎「この変態!」 モモ「あぁんっ!もっとぉ!」ビクン 京太郎「呆れかえるほどの変態だな…俺が教育してやらないと…」ゴクッ モモ「ふふ、私のココを教育してくれるんすかぁ…?」トロォ 京太郎「修正してやるぅ!」ガバァ モモ「やぁん♪」ビビクン カンッ
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/4413.html
アナウンサー「――――それでは、清澄高校・須賀選手に優勝したことについてのコメントを頂きたいと思います!」 京太郎「え、あ、は、はは、はい、その……や……やってやったぜ、って感じです、ええ……」(カチコチ アナウンサー「おや、対局中の自信溢れる様子からは想像できないぐらい緊張してますねー」 京太郎「す、すみませんっ……」 アナウンサー「いえいえー、これも一種のギャップ萌えで受けがいいと思いますよ」 アナウンサー「聞けば須賀選手、麻雀を始めてまだ半年程度とか。それでこれだけの結果を残せたのには、何か理由があるのでは……!?」 京太郎「…………そうっすね」 アナウンサー「も、もしよければ教えておただけませんか!?」(スクープ!盛り上がる! 京太郎「友人に……伝えたったんです。『俺はあなたのことが大切です』、って!」(キリッ 会場「ざわ…… ざわ……」 アナウンサー「お、おお……思いの外、お熱いコメントいただきました!この言葉を送られた人は幸せ者ですね!」 京太郎「は、はあ……?」 妙にテンションの上がったアナウンサーに首を傾げる。 後で振り返ってみれば、この時の彼はまだ幸せだったのだろう。 アナウンサー「しかし、伝えたった……アハハ、少し噛んじゃいましたね」 京太郎「――ス、スミマセン」(カァッ アナウンサー「まあ、緊張しちゃうのも無理ないですよね」 恥じ入る京太郎に苦笑を浮かべ、アナウンサーがフォローの言葉を口にする。 アナウンサー「流石に日本全国に放送されてる中での告白ですし」 京太郎「――――――――ハ?」 アナウンサーの言葉に目を丸くする。 アナウンサー「県予選レベルまでいけば、民営放送や動画で視聴できますからね!きっと須賀選手の言葉は届いていますよ!!」 京太郎「え?あれ……ちょっと待って――――」 アナウンサー「ではっ、これにて優勝者インタビューを終了したいと思いまーーーーすッ!」 図らずとも全国に向けて京太郎が発してしまった意味深なコメント。 それはまず会場にいた少女達に、さらに長野県の県予選に関心を寄せていた人物――達へと届く……届いてしまった。 透華「……………………!!」 一「とーか、大丈夫~?」 透華「ちょっ、ちょ……ちょっと……そっとしといてくださいませんか!?」 一「目立ってなんぼな透華が、顔覆ってしゃがみ込んじゃってるよ……須賀くん、これで責任取らなかったら犯罪だよコレ」 透華(た、大切です……?俺はあなたのことが大切ですって……それって、それってどう考えても―――!!) 透華(あ、ダ、ダメ、まだ早いですわ……!いくら両想いになれるからといって、あっさり受け入れては品位が疑われてしまいますし……!) 咲「俺は……あなたのことが大切です――――アハ、ハハ……そ、そんな風に言われたら……て、照れちゃうよ」 和(宮永さん……ここ数日、精彩を欠いていましたが、復活したようですね) 咲「よーし……京ちゃんの応援は終わったし、県予選女子の部がんばろうね、原村さん!」 和「――――ハイ!!」 優希「おー、だじぇ!」 まこ「とりあえず、やる気が出たんはええことかのう?」 久「後が怖いけど、とりあえず今は県予選を突破することを考えるべきよね」(キリッ まこ「面倒ごとはゴメンじゃいうとるんはよく分かった……」 ―――大阪 京太郎『伝えたったんです。「俺はあなたのことが大切です」、って!』(キリッ 怜「――――ゴホォッ……!」 竜華「と、怜……!?怜ぃぃぃぃぃィッ!?」 浩子「ああ、園城寺先輩がおっ立てた立直棒が真っ二つに折れてもうた……!」 泉「いや、そこは今驚く場所ちゃいますて!?」 セーラ「アカン、怜が……怜が血ぃ吐いて倒れてもうた――――って、これ鼻血かーーーーい!?」 怜「京ちゃん……アカンで……。こ、こんな全国ん人が見とる中でそんなん言うたら、て、照れてまうやん……」(エヘヘ 浩子「まあ、これ以上ない熱烈な告白でしたけど……たぶん意図してのもんちゃうん思うのうちだけでしょーか?」 泉「あ、実は私も……」 セーラ「ゴメン、俺もや」 竜華「…………怜には悪いけど、うちも」 ――――同大阪 京太郎『伝えたったんです。「俺はあなたのことが大切です」、って!』(キリッ 郁乃「やぁん、いくらなんでも日本中の人が見てるかもしれんとこでは……」(テレモジ 漫「うはあ、監督がなんかクネクネしとる……」 由子「須賀君のこと気に入ってたしなあ、しゃあないのよー」 漫「丁度、愛宕先輩とかが買い物に行ってたんが不幸中の幸いかも」 由子「主将とかおったら大騒ぎだったのよー。ねえ、大将…………大将?」 恭子「――――――――」(ドンッ……! 漫「す、末原先輩……仁王立ちの姿勢で固まってもうてる――――!?」 恭子「ぇ、ぁぅぁ……あ、ひゃう……?」(ガクブル 漫「ああー、これは『俺はあなたのことが大切です』発言を頭が処理しきれてないっぽいのよー」 由子「バンカラスタイルの仁王立ちで真っ赤な顔と涙目って新し過ぎるのよー」 郁乃「末原ちゃ~ん、須賀君が県予選で優勝したお祝いにえっちぃ写真でも撮って送ったろうや~♪」 恭子「へ……ぇ、な、なんで私なんですか……?」(ウルウル 郁乃「そんなん決まっとるやん~、次会った時にガッツリいくためやよ~」(ニッコニッコ 恭子「え、ええぇぇぇぇぇぇぇぇぇ~……」(ズルズル 絹恵「お姉ちゃん~、なにしてんの早よ戻らな練習できへんでー」 洋榎「お、おー……!」 絹恵「もー、携帯で動画見ながら歩いたら危ないで、お姉ちゃん」 絹恵「っちゅーか、なんか顔赤いで。も、もしかして風邪ひいたん!?」 洋榎「だ、大丈夫、大丈夫やよ絹……心配せんでええからっ!」 絹恵「んー……ホンマに?」 洋榎「ホンマホンマ」 洋榎(『伝えたったんです。「俺はあなたのことが大切です」、って!』……肝心なとこで噛んでんとちゃうわ、アホ……)(ニマニマ 絹恵(なんかお姉ちゃん、ええことあったんかなー?) 波及する。 やえ「フ、フッフ……これだからにわかは話にならんよ……!」 下級生(小走先輩、なんか腕組みながら真っ赤になってる……) 京太郎の不用意な全国に向けての発言が問題を波及させていく。 咏「おほー、言ってくれるねー♪」 えり「ちょっと三尋木プロ、解説中に動画見ないでくださいよ……!」 咏「いいじゃん別に~。こっちは今、年下の少年にあっつい告白されたとこだぜ」 えり「そ、そうですか、よかったですね……」(イラァ 健夜「ぅ、うあー……うあー……!」(ゴロンゴロン 恒子「なんか悶えてんねー、すこやん。なーんかいいことあったの?」(ジー 健夜「うわっ、いつの間に部屋に!?べ、別に、こーこちゃんにはあまり関係ないから……」 健夜(動画越しにだけど、あなたが大切ですなんて告白されちゃったなんて言えないよ……) 恒子「ふーん?あ、これは……長野の県予選!さっすがアラフォー、オフの日でも麻雀以外興味なし!」(ジジー 健夜「アラサーだよ!!……って、あの、こーこちゃん、その手に持ったカメラは何?」 恒子「あ、コレ?ちょっと『今日のすこやん』って企画に使う映像がほしくって。休みの日に、ベッドの上で長野の県予選の男子!個人戦見ながらモゾモゾモジモジ怪しい動きをしてる小鍛治プロの様子を記録――」(ジジジー 健夜「いつから撮ってたの!?」 恒子「え、男子個人戦決勝の東3局辺りから特定の子を応援――――」(ジジジノジー 健夜「――――」(ガッ!! 恒子「うお……力強――――って、これもしかして本気ッ!?」(グググッ ひろゆき「…………なんていうか、コレは荒れますね」(苦笑 天「本当になにやってんだろうな、あの坊主は……」(呆れ 赤木「ククッ……注意散漫だぜ、京ちゃん」 ひろゆき「赤木さん……楽しんでますね」(ヒソヒソ 天「最近、暇だ暇だ言いまくってたからな……」(ボソボソ 赤木「そういえばひろ、今日はどっかに用事があるんだろ」 ひろゆき「ええ、プロ麻雀せんべいのプロモーションカード用の写真撮影です」 天「まさか、俺達にまで声がかかるとはなあ」 ひろゆき「まあ、大沼プロや僧我さんなんかに『お前らもやれっ……!』てお願いされましたし」 天「いやあ、ありゃ脅迫だったろ……。ったく、若いねーちゃんにも人気なひろならまだしもよー」(頭痛 ひろゆき「ハハハ……天さん達だって根強いファンがいるじゃないですか」 赤木「ククッ……ま、暇潰しにはなるか」 赤木「――――――――だが、俺達だけが見世物にされるってんじゃ……面白くないな」 ひろゆき(赤木さんがまたなにか考えてる……) 天(ありゃあロクなこと考えてねえ顔だな) 赤木「…………この間、龍門渕の爺でも使うか」 赤木「最近は女子供にも有名な連中がいるからな……求める奴はいるだろうっ……!」 ひろゆき「天さん……」 天「…………まあ、いずれはプロになるガキもいるんだ、面通しにはいいんじゃねえか」 ひろゆき「こっち見て言ってくださいよ……」(頭痛 終われ。
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/5702.html
392 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/26(木) 01 08 41.29 ID 76p+u2QQo [3/3] 【その頃 阿知賀】 玄「貴重な一票……」ウルウル 穏乃「やったね!!」イェーイ 灼「ハルちゃんにすればいいのに……」ボソッ 晴絵「いやいや、そんなガラじゃないって」ナイナイ 宥「憧れの人、かぁ……」ブルブル ←ようやく解凍された人 玄「おもちの大きな人なら!!」キラキラ 穏乃「おもちって……」エェー 晴絵「そもそも憧れのキャラなんて……」 灼「確かにピンと来ない……(ボーリングだけに)」 憧「憧ちゃん……」ボソッ 一同「え?」クルッ -‐…‐- / ∪ `丶、 /. / | \ ヽ- , ' // / | | |'、 \ ∨ Y\\ i| // / | | | \ ノ || |/ | | |\\ i| i∧ {`ー\ |  ̄\ || | | . | | ヽ ヽ バッ!! 八|l l 〃ヽ \l 〃ヽ ヽ| | ′| | ', | | |l\| {{ }} {{ }} | |/ | | i i | | || .′ー' ///// ー' | l l| | | | | |l { __,/⌒\ u | | || | | | | || 人 レ \ | | | | | | | |l / `|/ \ ! .| ∧ | | | | ||'/ |/ , < \ ノ ∧ , ′ | |/{ /ゝイ ∨\ \\ ∨ / |/ / イ {,∠‘, \', | | // / {⌒YY´ 人 \| |. / ′ / /l_/Т\_i \  ̄ヽ / | |{/ \/|/|_ | ∧ |. / 八 |′ o 八 { \ | _/_彡 ヽ{ \ \ | \ / / 人  ̄ | l>―┬./ / } o | l | 一同「……」 憧「あっ、いや! 今のは……ちがっ!!」アセアセ 宥「」カチコチ ←再び凍結した人 玄「手遅れなのです」ナムナム 憧「違うのぉ……」グスッ カンッ!! 400 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/26(木) 21 49 26.42 ID bRrflfzto [2/12] 【なんやんかんやで 妙神山】 ガラガラッ 京太郎「ただいま戻りましたー!」 和「遅くなってすいません」ペコリ ドドドドドッ ポンコツ姉妹「「うわぁぁぁん京ちゃぁぁぁん!!」」ダダダッ 京太郎「おわっ!?」ビクッ ポンコツ姉妹「「うぇぇぇん!!」」ビェェン 京太郎「おいおい、これくらいで泣くなって」 はやり「もう、心配したんだよ☆」 京太郎「すいません」 ハギヨシ「ご無事で何よりです」ホッ 透華「全く、なんなんですのあのボディコンは!」プンプン 竜華「なんやったんやろなぁ」 菫「怪我も無いようだし……一体何が目的だったんだ?」 京太郎「……」 和「……」 一同「あっ(察し)」 和「……//」モジモジ 優希「の、のどちゃん……? え? 裏切り? 裏切さんなのか?」オロオロ 煌「もしかして気づいてなかったのかな?」 優希「」ガビーン 豊音「昼ドラみたいだよー!」キャーッ! ワイノワイノ ガヤガヤガヤ 菫「それでどこに行っていたんだ?」 京太郎「ちょっと千里山女子高校まで」 竜華「え?」 和「少し麻雀を打ってきたんですよ」ニッコリ はやり「へー! 楽しかった?」 京太郎「ええ、それはもう!」ニコニコ 竜華「え?」 405 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/26(木) 21 57 47.75 ID bRrflfzto [3/12] 菫「(千里山か……中々の強豪だが)」フム 竜華「だ、誰と打ったん!?」ガタッ 京太郎「えっと、和と怜さんとセーラさんです」 竜華「トキィィィィ!!!」 菫「(しかも相手がレギュラーともなると……恐らく今の京太郎君では)」カワイソウニ 優希「どうせぼこられたに決まってるじょ」プイッ 菫「恐らくな」 そしてそれは須賀君をあまり鍛えられていない、私の責任だろう すまない。私が未熟なばかりに…… 咲「京ちゃん可哀想……千里山は許せないよね」ブツブツブツ 照「……あの時仕留めておけば」ブツブツブツブツ 菫「残念だが当然……」 だが、今度こそ私が君を……!! 和「それが、凄いんですよ須賀君!!」フフフ 一同「え?」 和「なんと、三位だったんです!」デデーン 京太郎「いや、そんな……」テレッ 一同「なん……だと?」 菫「……」 ,. '" ,. 、\ ,. -‐ 、 / / ` ´` \ / \ヽ ,.' ' / i ! ヾ / ' l / ,'./ l. !| ! ゙ l ' / .l / // 'l l ! l ! !l. ' .' l/ ー '-―_-' リ└- _!,!_ ! ! ' l l イ~~~下 ,.二、、ー,、/l! l えっ? l .l l ヽ ノ 'i リ ヽ.! l. l | ! l! ` " l l l l ー- _! , l l.!. l ! | ト、 |! l l ! .l.ヽ , ― 、 ,. | ` ┘ l ! !.l 丶 ⌒ .イ ! ! l l ! .! < .!. l l ! ゙、 i ` ´ ! l l ! ヽ 、 .! ! ! l /ヽ. ヽ \ l、 ! l l./ 、 丶 ヽ. \ヽ` 、 l ,.' 丶ヽ ヽ \_.ヽ、 ノ. l ヽ\ \ ヽ ヽ\ 、 l \ 丶 \ヽ ヽ. l i ヽヽ. \、. ヽ . l / l ヽ ヽ ヽ.\. ヽ lヽ. / l,' ` ヽ. ヽ \ ゙ ! ! 412 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/26(木) 22 07 32.77 ID bRrflfzto [4/12] 優希「じぇぇええ!?」 照「アラフォー討伐クエスト受注!!」 咲「麻雀プロ入り不可避!!」 はやり「プロ入りなら歓迎かな?」アハハ 煌「あれ? なんででしょう、嬉しいのに涙が……」ホロリ 透華「へぇ、それなりに打てますのね(衣とも打って大丈夫ですの?)」カンシン ハギヨシ「お見事です」 豊音「ちょー凄いよー!!」パチパチ 和「格好よかったです」テレテレ 京太郎「いやいや、偶然みたいなもんですよ」アハハ 菫「(そ、そうだ! これは偶然か、もしくは誰かが手を抜いたに違いな――)」 和「私も含め、みんな手を抜いていませんでしたよ? それは保証します」ニッコリ 一同「おーっ!」パチパチ 京太郎「へへっ!」ニヤリ 菫「……」 / ./{ミミ . . .彡≧ . .\ / . /´ . . . . . . . . . . . . . . . .\i / ./ ./ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . \ ′ . / . . . . . . . . . | . . . . ヽ. . . . . . . . . , . . . ′. . . . . . . . .| .| . . . . . |. . . . . . . . . . . .| . . . . | . . .| . . | .| . . . . . | . . | . . . . . . . i...... . |..... . .| . . .| . ハ| . . . . . | | .| . |......... | | . | .八 . ./7 /|/ ノ| . . . /| | .| . | . . . . .ハ | . | . . . .Tイ示气  ̄ 示气T . . . . . | . | . . . . . ` ヒ...リ ヒ..リ | . . .| . .| | . | . . . . ∧ . . .| . .| | . .\ . . .∧ ' . \ | . .| | . . . . \ .∧ -- ム . . .| . .| | . . . . . . . ≧ . ..、 イ . . . . .| . .| | . . . . . . . . . . . . .| > <| . . . . . . . .| . .| | . . .| . . . . >-j f\ . . | . . .| . .| | . . .|>イ く }l | . . .| . .| | / \_ __|l i . . .|\ /\ \ / | . . | \ おや? 菫の様子が……? 選択安価 ↓1~5で 一番大きいコンマ ゾロ目確定 1 ポンコツの石を使う 2 クールの石を使う 3 熱血の石を使う 4 おもちの石を使う 422 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/26(木) 22 17 37.30 ID bRrflfzto [5/12] 菫「うっ、ううぅぅぅぅっ……」ジワッ 京太郎「え?」 菫「ヒック、そ、そんなぁ……」ウルウル 京太郎「菫さん!?」ガビーン 菫「わ、わだじ、コーチなのに……なにも、グスッ、ぎみにぃ……」ポロポロ 京太郎「???」エー? 透華「これはいただけませんわね」ムスッ ハギヨシ「京太郎君、ここは責任をとるべきですね」フフッ 優希「泣ーかした! 泣ーかした!!」ヤーイ! 和「これは一体……?」 照「菫も色々あるんだね」 煌「帰ったら腹筋と腕立て500回ですね」 豊音「波乱万丈だよー!!」キラキラ 咲「わ、私が京ちゃんのコーチになって、手とり足取り……//」エヘヘ はやり「はやりが麻雀も見てあげよっかな☆」ニッコリ 竜華「それもええなぁ」 菫「ふぐっ……ふぇぇぇ」ボロボロボロッ 京太郎「あの……? どうして菫さんが泣いてるんですか?」 菫「だ、だっで、わだじがおじえでないのに、ぎみはづよぐなっで……」グスグス 京太郎「……」 コンマ安価 ↓3 緊急クエスト! SSSを救え!! 成功報酬雀力+1 00~39 京太郎「確かに……」ウーン 失敗 40~89 京太郎「何言ってるんですか?」ハァ 成功! 90~99 京太郎「……菫さん」ポンポン 大成功!! ゾロ目で菫さんのおもち増量 433 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/26(木) 22 27 47.39 ID bRrflfzto [6/12] 力尽きました…… 報酬が減ります 京太郎「確かに……」ウーン 菫「」ガタガタガタガタガタ 竜華「そもそも雀力なんてアイドルに必要あらへんしね」←悪気はない 菫「」グサッ 照「あっ、射抜かれてる」 咲「大きい矢だねー」 菫「わ、私は……でも」ガタガタガタガタ 透華「前々から思っていましたけど――」 菫「え?」 透華「正直、あまり役に立っていませんわよね?」 ←悪気はない ガシャァァァァァン 菫「」ガクッ ハギヨシ「透華お嬢様!?」 透華「あ、え? ご、ごめんなさいですわ」ペコリ 菫「」ホウシン 京太郎「……」 コンマ安価 ↓3 緊急クエスト! SSSを救え!! 成功報酬雀力+1 2/3 00~49 京太郎「……」 失敗 50~89 京太郎「もう、何言ってるんですか?」ハァ 成功! 90~99 京太郎「……菫さん」ポンポン 大成功!! ゾロ目で菫さんのおもち増量 447 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/26(木) 22 54 33.20 ID bRrflfzto [7/12] 菫「私はいらない子なんだ……」ブツブツブツブツ 京太郎「あの、菫さん?」 菫「ふぇ?」 京太郎「何言ってるんですか?」ハァ 菫「??」キョトン 京太郎「俺が強くなれたのは菫さんのお陰ですよ?」 菫「……え?」 京太郎「そもそも、麻雀のルールを菫さんが思い出させてくれなきゃ打てもしませんし」ウンウン 菫「それは、私じゃなくても……」ウツムキ 京太郎「それに!!」ビシッ 菫「!!」 京太郎「……俺、実は菫さんの牌譜を見たんです」 菫「なんだと!?」 京太郎「調べられるものだけですけど、すっごく勉強になりました」 和「そういえば、打ち筋がやけに似ていましたね」アイノテ 咲照「」ギリギリギリギリギリギリ 菫「……//」カァッ 京太郎「そうです。気がつけば俺……菫さんの打ち方を真似してたんですよ」 菫「あっ、え? それは、その……」モジモジ 京太郎「だから今の俺……」 / / | | | | | l l | | | | | / / | |__ | | | | | l l /| | | | |. /// | |\ |‐\八 | | | |__,l /-|‐ リ リ | | / / - 、 | x===ミx|‐-| | `ー /x===ミノ// / ∧{ / | .八 _/ { { 刈`| | l /´{ { 刈\,_| イ /ー―‐ ..__. / / | |/ \{^ヽ 乂辷ツ八 |\| /' 乂辷ソ ノ^l/ } / . . . . . . . . . . `「⌒ .. // /| l、 ー‐ \{ | / ー‐ j/ /}/ . . . . . . . . . . . . . .| . . . . . / _,/ . ..| | \ ! j/ ′/ . | . . . . . . . . . . . . . . .| . . . . . . / . . . . { |\ハ_, ノ ,___/{ . .| . . . . . . . . . . . . . . .| . . . . .∧. / . . . . . . . ′ | . .|\圦 / j/l/. . ′ . . . . . . . . . . . . . . . ./ . . .∧. /. . . . . . . . . . ′_,ノ⌒ヽ | 、 、 _ -‐' / . / . . . . . . . . . . . . . . ./ . / . . / . /\ . . . . . . r‐ ' ´ ∨\/ ̄ )  ̄ ̄ / /. ./ . . . . . . . . . . . . . . / . / . . ./ . . / . . . . . .\ . .ノ ----- 、 ∨/ / 、 / ,/ . / . . . . . . . . . . . . . . / . / . / . . . . . . . . . . . . . / ‘, ‘, ./、 \ / /. . / . . . . . . . . . . . . . . ./ . // . . . . . . . . . . / . . . . .{ ---- 、 ‘, } / . . } ̄ \ ̄ ̄ ̄/ ̄ / .{/ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . -<⌒ . . . . . ./ . . . . ./ ‘, ‘,「l /⌒^\________/}/ . . . . . . . . . . . . . . . . . /´ \ . . . . / . . . . . .{ . . ‘, 人U{ . . . . . . .| \ / .| . . . . . . . . . . . .―‐┐ / \ . . . . . . . . } -- /\ . ノ r/ / . . . . . .| . . . \ ,/ . . . | . . . . / . . . . . . . . . . . ./ 京太郎「もう手遅れなくらい、菫さん色に染まっちゃってるんですよ?」ニィッ 菫「」ジュンジュワー 452 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/26(木) 23 09 36.83 ID bRrflfzto [8/12] 京太郎「だから、これからも菫さんに教えてもらいますからね」 菫「はひっ!」ビクンビクンッ 照「激しく遺憾である」 咲「私だって京ちゃんを染めたいよぉ」ウルウル 優希「い、犬のくせに生意気だじょ!」ドキドキドキ 煌「やっぱり京太郎君は素敵かなー?」フフフ 竜華「ええ話や」ゴシゴシ ハギヨシ「見事です須賀君」パチパチ はやり「青春っていいね☆」 透華「……不覚にもときめいてしまいましたわ」ゼーゼー 豊音「感動しっぱなしだよー!!」ドバドバ 和「YSS(やっぱり須賀君は凄い)」パァァァ 京太郎「頼りにしてますから!」 菫「当たり前だ!」フフン 雀力がちょっぴり上昇した(リーチ!) 菫さんの指導力が上昇した! 菫さんにポンコツ属性が付いた!! 照「オアエリ」 咲「ポンコーズへ 和「歓迎しますよ、盛大に」 菫「なんということだ……! だがしかし……」 京太郎「菫さん?」キョトン 菫「これから……肩に力を入れずに、素の私でいられるのか」フフッ 正直、ほっとしている菫さんがいるとかいないとか ぽんこつ菫 復活!! 復活!! 460 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/26(木) 23 20 41.59 ID bRrflfzto [9/12] 菫「私はポンコツではない、菫だ」キリッ 京太郎「そういうのいいですって」 菫「」ガーン 京太郎「ポンコツはみんなまとめて俺が面倒みます!」フンス 照「私はもう慣れてる(照だけに)」 咲「先が思いやられるね(咲だけに)」 和「喉から手が出るほど、羨ましいです(和だけに)」 菫「……」ソワソワ ポンコーズ「」ジィィィ 菫「す、隅に置けないな、京太郎君は!(菫だけに)」カァァァ 一同「……」 菫「どう、だ?」ワクワク 京太郎「無いです」 一同「無いね」 菫「」ガビーン ワイノワイノ アハハハー みんなが盛り上がっているその頃 誰か一人、この場にいない者がいることにお気づき頂けだろうか? |<●>д<●>) ジィィィィィ ワタシダッテ…… 465 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/26(木) 23 41 35.28 ID bRrflfzto [10/12] 【翌日 妙神山】 京太郎「修行するぞ!!」デデーン 菫「ああ、修行だ!」 透華「今日こそ決めますわよ!」 竜華「勿論や!」デデドン 煌「頑張りましょう!」 優希「暇だじぇー」 咲「レッスンだからしょうがないよ」 照「黙って応援する」 和「須賀君、頑張ってくださいね」ニッコリ ハギヨシ「微力ながらお手伝いさせていただきます」 豊音「とりあえず見ておくよー」ワクワク はやり「超☆期☆待」 京太郎「よし、頑張――」 ちょんちょん 京太郎「ん?」チラッ 淡「……」ジーッ 京太郎「どうした淡?」 / / // . 〃 . iト、| . | ヽ ヽ ヽ 乂 .′ / ,イ . / ! . i| | . |\ . ハ .′ i`ーァ′/ ! . i | . | | . | \ . ヽ . ____ i-‐ ´ . .′ !/ . ′| . | | . | | . | \ .  ̄| ̄ ̄ `ヽ /i| |. | | . | | . ! | . |_,,-‐====‐\ . | . | . i j〃 . i| |. |‐===┼- | j -‐ \ . . | . | . | / . i| {. ! \八 . | jノ , -‐ __,,.⊥ . } . | . 人 頑張ってね ′ . 八 Ⅵ ≫=ミ、 . ! ≫≦Y⌒'マハ 、 . .′ . | . .\ i . i . \{ハ 《 )i ハ\{ ″{ .) i } } 》 . / . /! . \ .\ | . | . i '. ヾ い; jj 八∨乂 _;ノ ノ . / . | . .`ー- | . | . | . | . l'. V辷ク ゞ゚-‐ ' . / . / . | . . | . | . | . | . |ハ / . / . / . . | . . | . | . | . | . | . , / . . .′ . / . | . . . | . | . | . | . | . / ,. ,イ . / . 人 . . . . |.. i | . | . | . | ゝ. 、 ノ .′ // / . / . . / \ .\ . l 从 . | . | . { / > . { /' / . / . . ′ \ .\ . 乂{ \. !\〉、 \_/ . . 〕jッ。. . ィV`ヽ /. / . . / \ .\ . . `\ \{ \;/ . . //{{ ` ´ | |│ ,// . . / \ .\ . . 京太郎「お、おう?(なんだ、淡の奴珍しいな)」コンワク 淡「……」クスッ 選択安価↓3 1 街に出かける 2 旅館でゆっくりする 3 レッスンする 4 ウルトラスペシャルデンジャラス&ハード修業コース 472 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/26(木) 23 49 06.04 ID bRrflfzto [11/12] 京太郎「それじゃあ、早速レッスンを……」 竜華「今日のメニューは確か……」ガサゴソ 淡「ねーねー、あのさぁ?」 京太郎「ん?」 淡「ここの管理人に聞いたんだけど、ここってすっごく効率のいい修行があるらしいよ?」 煌「修行?」 淡「潜在能力を引き出してくれるんだってさー」 照「潜在能力?」 透華「確かにここにはそういった施設もあるようですわね」 淡「折角だからやってみれば? 昨日の遅れを取り戻せるかしれないし」 京太郎「お、そうだな」 竜華「ちょっと受けてみるのもええかもなー」ホンワカ ハギヨシ「(なんだか嫌な予感がしますが……)」ウーン その他「」ポケー 京太郎「じゃあ、受けに行きましょう!」 竜華「頑張るで!」 煌「(どんなハードな修行なんだろう?)」ワクワク 淡「……」クスクスクス ごめんね、タロー だけどタローがいけないんだから 淡「大丈夫。タローがアイドルになれなくても、私は――」 477 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/26(木) 23 59 26.86 ID bRrflfzto [12/12] 京太郎「というわけで来ました」 管理人「お話は伺っています。若くして勇気がありますね」ニコニコ 京太郎「勇気?」キョトン /ハ ∧ / //. / 〈 __ -‐==ミ 、 ┌'′ ア. 」 _jア" ー-ミ〉 _,ノ.. 〉" / ∧. / x__x ∨ /. /示示 ', | ; N| |斗=≦L」_j ', とても辛く、厳しい修行になるでしょう. И |W斗 `^ /^ヒハY vヘ, | 八 」'´Y^h, り丿 ん! |l. `^¨7'^ト、 り ) ´ j,ノ 八. ′人ハ ´ ` _ , 厶 ′ i| 个 ...,_ イ _」Lノ′ 八__j」L」__」j =彡 K _/|{ / ∨ ̄\ _ -‐ '" | v/ ;{⌒ヽノ- | │ ,/ /{_ \ノ > , / | / / {_ \ノ イ/ У ∨ /⌒ヽ {_ \ノ/ |′. l{ / 乂℃人 {_ \ノ ,. |l / / 寸,ノX\_人 ',. |ヘ , , 寸,ノXノハヘ ,. | ∧ { { `寸,ノ∨}∧ ′. | } | _」斗fT^⌒寸リ /\ , ', | 〔汀汀汀_」斗-‐''^⌒|7////∧ ′. , } ̄-= ー=彡 |∧////∧ , / /_ -‐=ニ_ -= ′∨////} } 管理人「ですが、きっと貴方なら大丈夫だと思います」 竜華「えらく重々しい空気なんやけど」コンワク 透華「やめておいた方が……」 管理人「ではまずテストをしましょうか」 京太郎「テスト?」 管理人「この修行を受けるにはあるテストを攻略していただかないといけません」 京太郎「はへー」 管理人「では、早速……」パンパン 京太郎「あの、ちょっ!」 爆上げしたいステータスを選んでください 安価↓3 1容姿 2歌唱力 3演技力 4雀力 5全部上げマシマシ(上昇値均等) 6全部上げましましスペシャル(生還率低い代わりに全部爆上げ) 489 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/27(金) 00 08 28.49 ID Efcmjxhxo [1/14] 管理人「では、この円の上に乗ってください」 京太郎「こうですか?」スッ バシュッ チビ京「よっ!」ピョコッ ,.. / ヽ ´⌒> 、 / \ / | }! \⌒. / / ! | | ヽ \ /ィ | \∧ | /| |! トー― | _|VT示r ∨j/示rx/ V( レ1( 弋,り 弋り {ソ V __ |/V{ ___ 从|>ー―――r―――/ / ___/ 、 V / イ7 / /――-、 \ ___/ | | ー 77 / / / ー― ノ ( | | / / / / / \| | | / / /´ ̄ ̄ ̄ / ! ∨∨ / /( _/\ /|/ ∨ / / / ⌒ヽ ー / \ / 人 〈 / / | し′  ̄ , >==≠ | /⌒ ト{_ | | |/ |/| | }! | \| {___/ /| | / 京太郎「おわっ?! なんか出てきた!?」 管理人「これは貴方の分身のようなものです」フフ チビ京「よろしくなっ!」 キュゥゥウゥゥン!! 照「はぅぅぅぅっ!?」バタリッ 咲「はぁ、はぁ……あれ欲しいよぉ」ハナジダラダラ 竜華「か、かわえぇな」ドキドキ 優希「」ブクブクブク 和「欲しいです」ジュルリ 煌「すばらっ!」パシャパシャッ ハギヨシ「愛くるしいですね」ニッコリ はやり「食べちゃいたいくらいだねっ!」 一同「え?」 はやり「え?」 透華「(そもそもあれはなんなんですの? ソリッ●ビジョン?)」コンワク チビ京「がんばろうぜー」ピョコピョコ 京太郎「凄いですね(ゲームか何かか?)」 管理人「では、早速テストしましょうか」 490 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/27(金) 00 20 40.52 ID Efcmjxhxo [2/14] 管理人「これから出てくる敵を倒せれば資格ありとみなします」 京太郎「敵?」 管理人「では早速」スッ ヒュゥゥゥゥゥウン ドシャッ あまとう「んだよ、どこだよここ?」キョロキョロ チビ京「なんだこいつ」 京太郎「あれに勝てばいいんですか?」 管理人「ええ。演技勝負してください」 あまとう「ん? てめぇなにみてんだよ?」 チビ京「みてねーよ」 あまとう「みてんだろーが。ちっ、うぜぇ」 ゾロゾロ ちゃお「そんないいかたはだめだろ?」 みたらい「あいかわらずだねー」 京太郎「あの三匹ですか?」 管理人「ええ。いずれ貴方の超えなければ行けない相手です」 京太郎「……分かりました」スッ なんだかよく分からねーけど…… 京太郎「やるぞ!」 チビ京「おー!!」 木星「「「こいやー!」」」」 コンマ安価 ゾロ目が一つでもあれば全勝 ↓2 50以上であまとうに勝つ ↓3 40以上でちゃおに勝つ ↓4 30以上でみたらいに勝つ 509 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/27(金) 00 31 38.22 ID Efcmjxhxo [3/14] ボコスカボコスカ! チビ京「どうだー!」デデーン 木星「33-4」チーン 竜華「な阪関無」デデデーン 京太郎「やりましたよ!」 管理人「お見事です」パチパチ サスガキョウチャーン ダイスキダジョー サスガデスネ ウフフ、オッケー☆ 淡「ぐぬぬぬぬぬっ」ギリギリ チビ京「じゃあまたなー!」ヒュンッ バシュッ 京太郎「おわっ!?」ドクンッ ピキィィィン 演技力が一段階上昇した!! 京太郎「すげぇ……!」ピカーン 菫「明らかにオーラが変わったな」ウム 透華「テストだけでこの効果ですの!?」ゴクリ 煌「すばらっ!!」 管理人「これはあくまで須賀さん本来の力ですよ」 京太郎「そうなんですか?」 管理人「眠っていた力を呼び起こしているようなものです」フフフ 京太郎「なるほど……」 管理人「では続いて、修行の方を始めましょうか」 京太郎「はい!!」 猿「出番かのぅ」ムックリ 516 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/27(金) 00 45 41.43 ID Efcmjxhxo [4/14] 管理人「他の皆さんはここで待っていてもらってもいいですか?」 一同「えええ?」 管理人「これは厳しい修行なので」 竜華「……京太郎君、無理せんでええからな?」 京太郎「大丈夫ですよ」ニッ どんなことがあっても、俺……諦めませんから! 管理人「ではこちらへ」ガチャッ 京太郎「この椅子に座ればいいんですか?」 管理人「はい。それだけで大丈夫です」ニコニコ 京太郎「じゃあ早速」スッ 管理人「あっ」ドンッ 花瓶「」グラァァァ ヒュゥゥゥン 京太郎「?」 バシュゥゥゥウンン! ~~~~~【数ヵ月後】~~~~~ 京太郎「……」ピコピコピコピコ 猿「ウキキッ!」カチャカチャ 京太郎「……」 猿「ウキィィ!」カチャカチャ 京太郎「あのー? どうして俺はこんな猿と二人きりでゲームを数ヶ月もやっているのでしょうか?」 猿「ウキィィィ!」ガリガリ 京太郎「ぎゃあああああ!?」 猿「キィィ!」 京太郎「うぅっ……煌さぁぁん、和ぁぁぁ……会いてぇよぉ」シクシク 猿「……」ピコピコ 京太郎「ちっくしょぉぉぉぉ!!」ピコピコ あれ? そういえば俺……なんでこんな場所にいるんだっけ? 確か椅子に座って……気がつけばこんなところにいて いつの間にか現れた猿とゲームだけ続けて―― 京太郎「俺、一体?」 ドクンッ 517 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/27(金) 00 51 47.57 ID Efcmjxhxo [5/14] そもそも事務所はどうなったんだ? オーディションは? みんなは? 煌さんは? 和は……? 京太郎「うぐっ!?」ドクンッ 猿「やれやれ、もう限界かの?」 京太郎「え……?」 猿「むぅぅぅぅん!!」 ズバァァァ! バリバリバリッ!!! 花瓶「」グラァァァ ヒュゥゥゥン 京太郎「?」 バリィィィイン! 京太郎「!?」 花瓶が割れた? いや、これは確か……あの時の? あれ? じゃあ今の俺は一体――? 管理人「あちゃー!」 猿「たるんどるな」ハァ 管理人「ろ、老師!!」ビクッ 猿「全く。ちょいと前に奈良の山であったしずのとか言う子の方がしっかりしとったぞい」 管理人「め、面目ありません」ペコペコ 京太郎「さ、さ……」ブルブルブル 猿「ん?」 京太郎「猿が喋ってるぅぅぅぅぅ?!」ガビーン 猿「そこからか」 518 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/27(金) 00 56 31.08 ID Efcmjxhxo [6/14] 京太郎「一体今のは!?」ドキドキ 管理人「今のは貴方の体に負荷をかけて一時的に精神を加速させていたんですよ」 京太郎「加速?」 管理人「それによって貴方の潜在能力を――」 猿「まぁ、なんでもええじゃろ。ほれ、準備せい」 ヽ, { 7ノ } .'ーソ ____,...-r-=ュ,..., lく ,/ y-'"=>'" ミ.}/ /`ヽ`く}./ 7 ,} r‐ ., -‐'"彡ニニコ{// /.}.Vニュ ./ / /‐ '" ミミ彡三ミ ニi!ヽ /. ./l/ /`,ヽ { .{ ,ノ ,7 '; ';三彡ミニ ミ>'"¨¨ ̄`ヽ/l|!{/ // ヽ { 7ヘ'; '; ミミ三ミ/ ,.ィ'oーニュ、,}ソ,」__ / / l!ヽ、 ///'; ';三彡彡/ //.{.ゝ__,,,,,ノ ノ.f<',`'r'´ }.,ソ /// /'; ';彡彡ソ/ / ミ, -‐‐-ュr‐' .‐!,゚ .)| } { L,ノ./ // /'; '; 彡/ /.ミ/〃 .,/¨`⌒'ノ.ノく!ll .} `ヽ},_ ̄¨.…-..,_ 彡..{/ミ,/ ,∠,,⊿,,___-ヽ y.ソ } 」ソ >-. 、,_{ /__, -'ノ¨>==ニニlニlニニコ} ( -- >く,彡'"^Y-'''''-v_,イ.|! l} し’ __ - ―――――- >.l,l!l! |!l!l!{.ll.} l/// ̄  ̄  ̄  ̄  ̄¨¨¨'' ‐‐.'∠} }.l// >く _ -ヽ >'"´ \ // / ヽ / / ヽ { / ヽ 京太郎「準備ですか?」キョトン 猿「今から決戦の場に案内する」 l|! l|!. |! .|! l||!!''''' ,) レ } { .l|! l|! |! |! l|!!'''' 7 _ノ ,/ .l|!∨、 l|!/ .l|!!;;;;; フ -/- -|‐/、 / ,l|!V .l|!// ;l|!!''''''' / (乂ヽ .| '´ { .l|! V // .,/ ;l|!!'' j/} -/- / l|! V V ,/ / ,/ ;;l|!'' .,ノ (乂ヽ ヽ l|! V V /// ,/ ;;l|!!!!'''' ,.イ,-‐y l.l l { .l|! ./∧ V/,// .;l|!'' ,ノ ┃ -' r.、} ,ノ .,∧ V// ;l|! / ・ ┃ / ∧ {ヽ}∠てハ! ,} V V ;l|! レ'-、__・__ノ.} / .Vヽ{, l|! .У V! |/ l|!! ,/ V∧ /{,,,,/z/z/{/ ノ l|! .V∧ .,イz=-'"¨三三≧ У7人 .l|!|! .V∧ .{イ彡/二ニニニ≠==一----、 / .l|! l|!'|! V∧ ,ィ'ー-‐'" ; イ 二 三 三 三l! } l||! V∧ ./ .ヽ , ィ 二 二 三 三 三 三 lLl! |! V∧ { / ヽ 二 二 三 三 三 三 三{! .V∧ ,У } `マ 二 三 三 三 三 l} .V∧ { - ' " }ュ ; イ 二 三 三 三 三 l} V∧ ,/,/ノ/ ソニ 二 二 三 三 三 三 ユュ、 V∧ .//{! .}lュ、_/. zニ三三三三三 三l} Yて{! { / ニ二ア三三コ!、 /´ 二 二 三 三 三l} (´/ ヽ `ー- 、 イ イ 三ア 二 二 三 三;ヽ 'ーL./ ,〉、 / .| イ>'´ l! `Y ,イ-'|! /l! l! '(こ,∧ヽ/ コ|! l! '" コl! l! / ニコ!、 _ _ _ _ _ _ _ _ _ - ‐ ‐' ./ アニ二ニ>===マニニニニア . {! ./ ; イニニニア´ マニニニア {! ./ ィニニ二ア´ マニニュ {! / イニニア `マニユュ l} ./ イニニニア }!ニユ - l} 猿「さぁ、この空間に入れ」グイグイ 京太郎「」ズルズル 管理人「うわー、本気だー」 519 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/27(金) 01 05 00.79 ID Efcmjxhxo [7/14] 【闘技場】 京太郎「あの、色々と聞きたいことがあるんですけど」 管理人「はい」 京太郎「まず……なんで巨大化してるんですか?」 斉天大聖「……」 管理人「それはあの方が斉天大聖様だからです」 京太郎「はい(答えになってねぇ……)」 斉天大聖「……」 京太郎「それに、どうしてそんな物騒なモノをお持ちなんですか?」ビクビク 如意棒「」キラーン 管理人「斉天大聖ですから」 京太郎「もう一つ、そもそも……」 斉天大聖「……」 京太郎「これはアイドルの特訓じゃ――」 斉天大聖「ふんっ!!」ブン 京太郎「え?」 ドゴォォォォォン 京太郎「がはっ!?」ピュゥゥゥゥゥン ドシャッ!! 京太郎「」ピクピク 斉天大聖「力を引き出すか、死ぬかじゃ」ギロリ 管理人「……とのことです」 524 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/27(金) 01 16 25.52 ID Efcmjxhxo [8/14] 京太郎「(無理無理無理無理!! 死ぬ!! 絶対に死ぬ!!)」ゾゾッ 管理人「恐れずに前に進むのです」 京太郎「そんなこと言われても!!」 斉天大聖「よそ見しとる場合か!?」グンッ! 京太郎「!?」 バキィィィッ!! 京太郎「」グルグルグルグルッ!! ドシャッ! 管理人「これは痛そうですね」 ダダダッ 竜華「何しとるんや京太郎君!! ってデカぁぁ!?」ビクッ 煌「!?」 和「なんて恐ろしい……」 透華「なんなんですのこれは!?」 淡「……」 管理人「あ、勝手に入ってきちゃダメですよ?」 竜華「それどころやないやろ!!」 ブンッ!! ドゴォォォッ 京太郎「ぶはっ!?」ゴロゴロゴロゴロ 斉天大聖「ふんっ!!」ズォッ! ゴシャッ! 京太郎「」バゴォォッ! 竜華「京太郎君!!」バッ 管理人「やめなさい」ジャキッ つ剣 竜華「!?」ゾクッ 管理人「邪魔をする方は斬ります」 透華「どうしてそんな……!」 和「良心が痛まないんですか!?」キッ 管理人「私も彼には恩がありますから、お気持ちはわかります」 煌「それならどうして!?」 管理人「……彼の目ですよ」 一同「え?」 管理人「彼の目はまだ、諦めていません」 京太郎「……はぁ、はぁ!」グググッ 526 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/27(金) 01 27 01.49 ID Efcmjxhxo [9/14] 京太郎「……」ボロボロ ドガッ バキィィイ ドゴォォォン 竜華「なんでなん……?」ジワッ 和「どうして、須賀君は立ち上がるんですか?」 煌「……」 管理人「それは貴女達の為ですよ」 竜華「え?」 管理人「彼は本気アイドルを目指そうとしている。そして、老師はその覚悟を試そうとしている」 和「そんなことになんの意味があるんですか!?」 管理人「さぁ? 意味なんて無いのかもしれません」 一同「!?」 管理人「このまま死ぬかもしれない。仮に勝っても強くなれないかもしれない」 透華「そんな状況、早く終わらせてしまえば――」 管理人「ですが彼は選んだ。貴女達の為に、僅かな可能性にしがみついてでも今より上に行きたかった」 京太郎「うぉぉぉぉぉ!!」ダダダダッ 斉天大聖「!?」 管理人「恐らく、その力の源は……貴女でしょうね」チラッ ??「!!!」ドキッ 管理人「貴女達の為に……ううん、もしかしたら貴女の為に彼は」 ??「…さん店」 選択安価 ↓3 そのレスのコンマで成功判定 ゾロ目で大成功 1 和 70以上で大成功 和スキルゲット 2 煌 80以上で大成功 煌スキルゲット 3 竜華 90以上で大成功 竜華スキルゲット ※ 失敗時はフラグのみ建設 540 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/27(金) 01 39 53.86 ID Efcmjxhxo [10/14] 管理人「恐らく、その力の源は……貴女でしょうね」チラッ 竜華「!!!」ドキッ 管理人「貴女達の為に……ううん、もしかしたら貴女の為に彼は」 竜華「……」 ヒュゥゥゥン ドシャッ 京太郎「……」ガクッ 竜華「京太郎君!! 立って! 立つんや!!」バンバンッ 京太郎「竜華さん……?」グググッ 竜華「――っ!! ――!!」 ガラス越しで声は聞こえないけど……なんでそんなに心配そうな顔をしてるんですか? 京太郎「大丈夫ですよ、竜華さん」フラフラ 竜華さんの育ててくれるアイドルは…… ちゃんとトップに立ってみせますから 京太郎「俺が……竜華さんを世界一のプロデューサーに」 ポワァァァァン 斉天大聖「!?」 京太郎「して……や……」フラッ バタンッ 竜華「京太郎君!!」 管理人「今の光は……?」 シュルシュルシュルシュル 猿「やれやれ、手加減するのも大変じゃのう」フーッ 管理人「こちらからどうぞ」 竜華「っ!!」ダダダッ 煌「京太郎君!!」ダダッ 和「須賀君!!」タタッ 透華「なんてことですの……!」 淡「ち、ちが……私は……こんな、つもりじゃ」ガタガタガタ 竜華「京太郎君!!」ダキッ 京太郎「……りゅう、かさん?」 竜華「そうや! うちや!!」ダキィッ 和「須賀君!!」ギュゥゥゥ ムニュゥゥゥゥン 京太郎「がはっ!?」ブシャァァァ 竜華「あかん!! 深刻なダメージや!!」ムニュゥゥゥウン 和「酷い……」ジワッ 透華「止めをさしたのはお二人ですわ」ギリギリギリギリギリ 544 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/27(金) 01 53 14.74 ID Efcmjxhxo [11/14] 【京太郎の部屋】 京太郎「ここは……?」 あれ? 俺はどうしてたんだっけ? 確かあの猿と戦って……それで BJ「気がついたか?」 京太郎「え!?」 カエル顔の医者「二日も寝ていたからね、心配したよ」 京太郎「貴方たちは……?」 青鼻のトナカイ「通りすがりの医者だぞコノヤロー!」 京太郎「(もうトナカイが喋ったくらいじゃ驚かねぇな)」 ドクター紅葉「君の身体はよく鍛えられているね。体調管理がすばらしいね」サワサワ 京太郎「ど、どうも」ビクビク BJ「おまえさん、調子はもうよさそうだな」 京太郎「あ、はい! お陰さまで」 カエル顔の医者「無理は禁物だよ? まだ完治したわけじゃないんだから」 京太郎「確かに体が痛い」ズキズキ BJ「しめて一億、と言いたいが……今回は私一人の処置じゃないんでね」 カエル顔の医者「そもそも医者同士の交流会で来ていたんだけども」 京太郎「ありがとうございます!」ペコリ BJ「礼を言うならあのお嬢さんにするんだな」 京太郎「え?」 青鼻のトナカイ「まる二日も寝ないで看病してたんだぞ!」 京太郎「看病……?」チラッ 竜華「Zzzzzz」スピー 京太郎「竜華さん……」 医者達「「「「……」」」」フッ ガラガラ ピシャッ 竜華「んぅ……?」パチッ 京太郎「……竜華さん」 竜華「うぇっ?」パチクリ 548 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/27(金) 02 04 36.56 ID Efcmjxhxo [12/14] 京太郎「お目覚めですか? お姫さ――」」 竜華「京太郎君っ!!」ダキッ ムニュゥゥウウン ビキィィィイッ 京太郎「にょわぁぁぁぁぁ!!」ビリビリビリビリ 竜華「あっ!」バッ 京太郎「い、いえ……」 天国と地獄が同時に来るなんて…… 京太郎「だけどたまらんですたい」ニヤニヤ 竜華「???」 京太郎「あ、いえ。なんでもないです」キリッ 竜華「……」ウツムキ 京太郎「竜華さん?」 竜華「なんであんな無理したか……それはもう聞かんでおく」 京太郎「……はい」 竜華「せやけど、一つだけええかな?」 京太郎「はい」 竜華「……今だけ、優しくしてくれへん?」ウワメヅカイ 京太郎「え?」 竜華「……」ボフン ↑ベッドで上半身を起こしている京太郎の下半身に顔をうずめる竜華 京太郎「竜華さん?」 竜華「頭撫でて?」 京太郎「あ、はい」ナデナデ 竜華「優しい言葉かけて」 京太郎「綺麗な髪ですね……サラサラで」 竜華「もっと」 京太郎「えと、いい匂いがします」ドキドキ 竜華「そっか……ええ匂いするんやね」 京太郎「はい。ドキドキします」 竜華「うちも」 京太郎「え?」 竜華「うちもドキドキする……」モフモフ 京太郎「うっ……//」カァァァ 竜華「……//」マッカッカッカ 550 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/27(金) 02 12 33.12 ID Efcmjxhxo [13/14] 京太郎「……」 竜華「……折角の合宿やったのに、もうすぐ終わりや」ギュゥゥゥ 京太郎「すいません二日も寝たきりで。しかも看病まで」ウツムキ 竜華「アホ、そんなん気にする必要あらへんよ」ペチペチ 京太郎「竜華さん……」 竜華「あのな京太郎君。うち、怖くなったんや……」 京太郎「え?」 竜華「このまま京太郎君が目を覚まさなかったら、もうアイドルをやめてしまうんやないかって」 京太郎「……」 竜華「でも、でもな? 一番怖いのは……きっと」 京太郎君と話せなくなる 京太郎君と一緒にいられなくなる 京太郎君の笑顔が見られなくなる 京太郎君と…… 竜華「……なぁ、京太郎君」 京太郎「はい」 選択安価 ↓3 1 「キス、しよか?」 2 「このまま……一緒にいてもええかな?」 3 「うちも、負けへんから」 587 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/30(月) 21 52 32.65 ID Pb9azu2ao [1/13] 【これまでのあらすじ】 至って普通の高校生、須賀京太郎 彼はある日の出来事を境に大切な仲間達との亀裂を感じてしまう 「お前が宮永達と同価値だと、本気で思っているのか?」 その言葉をバネに、京太郎は自分も仲間と同じように何かを成し遂げることを決意する しかし、タコス作りくらいしか特技の無い彼に……そうそう務まるものなどはなく 足り無い頭でひねりだせたものは―― 「アイドルになる」 お前は面だけはいい 失意に飲まれながらも、その言葉だけを糧に前を進むことを決意する京太郎 だが現実はそう甘くはなかった 「ジャ○ーズ舐めてんじゃねぇよオラァァァン!!」 アイドルは顔だけで務まるものじゃない それは紛れもない事実 京太郎にとっては残酷すぎる現実 「もう、咲達と一緒にいられないかもしれない」 深まる絶望と遠のく希望 そんな闇の中にいた京太郎の前に、現れた一人の少女―― 「……風邪、引くよ」 それはきっと…… / / / // ´ ̄ ヽ / / / | l | | . i. / / | / / > ´ /, ′ | l | | . l / /... | i /ァ===ミ、 ヽ /イ . j_| | . │. ′. リ、 ;《 ん干ハ\ 〃 j\ イ / . /|. / . / ∨ | { ト ノ ' ,ノ / ヾ }/} \ __/ .′ ′ { ヽ{ ゝ こソ =ァ=/ / ソ/ / \ / / ! ∧ 。 ん干ハ㍉ / / ヽ.′ ′ |... ∧__ . ' .' . { ト ノ ′|} / / /// . i|.. | { 、 ゝ こソ //彡 //..... i|. |∧ ヘ / / ノ... i| l ∧ 「 、 . ' .' .° ′ノ┬=ァ ´ i| | / . ` -- ′ , イ / / / j| l / \ / / // j| |/ 丶 ___,,.. イ ../ / i| ト / / i| ../ /-=ニニニム {ニ\ / / i| . ,′/ 運命の出会いってヤツなんだろう 592 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/30(月) 22 07 45.33 ID Pb9azu2ao [2/13] 【前回のあらすじ】 長かった合宿も終盤に差し掛かり、早速レッスンに取り掛かろうとする京太郎 そこへ沈黙を守っていた淡の口から一つの提案が挙がる 淡「ここってすっごく効率のいい修行があるらしいよ?」 合宿の遅れを取り戻す為にも、早速過酷な修行に取り掛かる京太郎ファミリー 資格試験もなんなくクリアし、余裕の成長を見せつけたかのように思えたが―― 京太郎「(無理無理無理無理!! 死ぬ!! 絶対に死ぬ!!)」ゾゾッ もはやアイドルの修行ってレベルじゃねぇぞ!! そう誰もが思うほどの過酷な戦いを強いられる京太郎 結果……京太郎は重傷を負い、二日間もの間寝込むこととなる そして―― 竜華「……なぁ、京太郎君」 京太郎「はい」 /.......... / | ハ ハ ..ノヽ..∧. /....../... / | | \ 斗-、 i ∧ '....../..{ 〃 { 弋{ 〃ヽ 廴 \ | ∧ あの、えと…… i...../... | ト-| { \ ぅ 斗=ミ、 i | / ∧ |... 7.. | | | {_ ヽィ乏) ハ 入 φ / ∧ |ハ ヽr y 弌 弋辷ツ ′ 〉 / i / ∧ その…… |{ i ∧〃_) ハ ` _厶ィ ハ | / ∧ |{弋 〈 ハ ゞ -'' 、 ´ } | / ∧ ` >へ i / | / ∧ }. . -‐- 、 rー ' | / ∧ |.∧ V_ ノ イ | | / ∧ |... ゝ / | | | / ∧ |... > < 八 | | \_ |... i `¨ハ 〉 | |/ ̄ ̄ ̄〃 へ ^ヽ |... | 〉 / | | // ⌒ヽ.∧ |... |__// _/{ | | // V∧ r―|... / ./---、 ' ./ { | |_彡 ' V∧. ∧ { |... / // ̄ ̄ 7 | | |=- / V. / } ト| / 〃 / | | | ./ / V 竜華「このまま……一緒にいてもええかな?」ドキドキドキ 京太郎「!!」 今、二人の距離がまた一歩…… 593 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/30(月) 22 18 02.51 ID Pb9azu2ao [3/13] 京太郎「い、今なんて……?」 竜華「……アホ、二度も言わせんといて」ギュッ 京太郎「ほへ?」 竜華「……黙ってこのままいさせてくれればええ」ムギュゥゥウ そう言って竜華さんは俺の足を枕に、寝る体勢になってしまった 例えるなら学校の机で寝るような姿勢…… 京太郎「って、そうじゃなくて!!」ドキドキ 竜華「気持ちええなぁ……」 フニュン 京太郎「あの、掛け布団越しとはいえその……」アセアセ 竜華のおもち「」ボヨヨーン や、柔らかいこの感触はぁぁぁぁぁぁ!? お、おも、お、おももも、おもももももももちぃぃぃぃぃい?!!??」 竜華「……」スッ 京太郎「りゅ、竜華さん! こ、ここいうのはよくないと思いますですますはい!」テンパリ 須賀ホーン「」ビンビンビィィィィン ペチッ 竜華のほっぺ「」フニフニ 京太郎「」 須賀ホーン「」ビビビビィィィィン 竜華のほっぺ「」グイグイ ぐ、愚息ぅ!? 何をやってんだぁぁぁぁお前ぇぇぇぇぇ!? 竜華「……」 600 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/30(月) 22 27 41.52 ID Pb9azu2ao [4/13] お、終わった――!! 俺の……俺のアイドル人生が終わってしまった 京太郎「逮捕かぁ……この歳で捕まるなら少年院か」アハハハ 竜華「……」 京太郎「どうぞ、気の済むまで殴ってください」ペコリ 須賀ホーン「」シュン 竜華「……」 京太郎「……」 竜華「……」 京太郎「……?」オソルオソル あれ、どうして何も言わないんだ? いつもだったらすぐに鉄拳制裁が飛んで来るはず……? 竜華「……」スーッスーッ 京太郎「竜華さん? もしかして、寝てます?」ツンツン 竜華「ムニャムニャ」スピー 京太郎「……」ゴクリ こ、これはチャンス……なのか? だってどう見てもこれは…… 竜華のほっぺ「」ポヨーン 竜華のふともも「」キラキラ 竜華のおしり「」ムッチリ 竜華のおもち「」バヨエーン 竜華のくちびる「」プルン 京太郎「(ほわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!)」デデドン! こ、こんな国宝級の宝を前に…… お、俺は!! 俺は一体……どうすればいいんだァァァァァァ!!??? 選択安価↓3 1 ほっぺをふにふにする 2 ふとももを撫でる 3 お尻を触る 4 おもちを揉む 5 優しく頭を撫でて上げる 611 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/30(月) 22 35 05.35 ID Pb9azu2ao [5/13] 竜華「きょう……しゅ……き……うにゅ」ムニャムニャ 京太郎「ば、バレない……よな?」スッ って、何を考えてんだ俺は!? 京太郎「ぐ、ぐぎぎぎぎぎぎぎっ!?」ギギギギッ だ、ダメだ!! それだけは絶対に―― 竜華さんは俺の……俺の恩人なんだ!! 京太郎「でも、でもでもでもぉ……」チノナミダ こんな、こんなものを前にお預けだなんて…… 京太郎「……」スッ ごめん、愚息。 分かってくれるよな……? 須賀ホーン「」コクリ 京太郎「じゃあ、行くぞ?」 須賀ホーン「」ビンビン 最大パワーで……迷いを!! 京太郎の右腕「」ググググッ 断ち切る!! 京太郎「うぉぉぉぉお南無さぁぁぁぁぁん!!!」ヒュンッ チーン!!! /⌒ _>、/⌒ Y¨¨¨ 、 /´> ´ , } \ , ´ / 、 ヽ / / ' | | ∨ . ー‐イ' / / | | l } | | | . / ' ' / |{ | / /| } l | | // / { |-+-|、 | ,-}/-}/- / } { / ,..イ , 从,ィ=从{ l / ィ=tミ}イ/ /_ 从  ̄´ |∧ { Vリ ∨' Vり /' /- } / } / 从ム , ム,イ-、/l , . r ' /|/ 八 __ _ / / 、 イ Ⅵ \___ イ |ヽ 「 、 | r <///| |/}_」 |//(_)//|_ , <///〈 ,」////イ////> 、 r--- <////////∧ /////////////////> 、_ //////////////〈/ }---{///////////////////////ハ {//|////////////Ⅵ |////////////////////////} |//|//////////////| /////////////////////////l| |//|//////////////{__/////=====///イ///////| 京太郎「」ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ 615 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/30(月) 22 43 48.21 ID Pb9azu2ao [6/13] 京太郎「あぁ……あっ、あぁっ……」ピクピク 竜華「うーん? ムニャムニャ」ギュゥゥゥ 京太郎「ほ、ほほっ、ほっほほぉぉ!」ピクピク 竜華「暴れんなやぁ……堪忍せぇよぉ」ムニャムニャ 京太郎「……」 __,.ィ ̄ ̄`ヽ/ヽ__ > ´ ̄ / ` `、 、、 - ´ / ' } ヽ ヽ\ \ `  ̄ >' / , | ∧/! | } ヽ ヽ /,ィ / ' / /| _/,.ム斗}-/ ハ . なぜ人は…… {/.' ,| ,.|-}/-{ | / ,ィチ斧ミ }/ } | . / イ/{ ! ィ斧从}/ Vzソ ノ /イ , <__ ´// 从{ Vソ / / イ- 、 | 争わずにはいられないのか? {'{ { , ' /' ⌒ } | 从Ⅵ /. ノ | 叭 v_ ̄ヽ ,rー' 从 、 イj / / . < |' /}/ 、__ ´ } イ从/ | |/ 「 ̄| 「 ̄ ̄ ̄ ̄} |//l| |//////// 、 ,. <// ∧ |//////////> 、 竜華「……」スピースピー 京太郎「……ふぅ」 竜華「んふふ……」スリスリ 京太郎「全くこの人はこっちの事情も知らないで……」ハァ でも、それだけ俺を信頼してくれてるってことだよな? そうでなきゃ、こんな無防備な姿を見せてくれるわけない筈だ 京太郎「だから……」 だからこそ、その信頼を裏切っちゃいけない 京太郎「俺……絶対にトップアイドルになります」 竜華「……」ムニャムニャ 京太郎「だから、竜華さんを絶対に――」 ドクンッ ドクンッ 京太郎「好きになったり、しませんから」 竜華「……」 ドクンッ ドクドクドクドクドクッ 京太郎「約束――です」 竜華「……」 619 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/30(月) 22 48 53.34 ID Pb9azu2ao [7/13] 展開に困ったので安価をえっちらほい! コンマ安価 ↓3 ゾロ目で絆覚醒! 00~29 竜華爆睡中 30~89 竜華、ちょうど目を覚ます 90~99 実はこの竜華さん、最初から寝たふり 630 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/30(月) 22 59 11.08 ID Pb9azu2ao [8/13] 【SIDE 竜華】 竜華「……」スピースピー 京太郎「……ふぅ」 ん? なんや、京太郎君……? あれ、どうしてうち…… そっか。 京太郎君の膝の上で寝てもうたんか…… 竜華「んふふ……」スリスリ あかん、これええなぁ なんかいい匂いで落ち着くし……心地ええ 京太郎「全くこの人はこっちの事情も知らないで……」ハァ ふふっ、ごめんな京太郎君 もうちょっとだけ…… もうちょっとだけこのまま―― 京太郎「だから……」 え? どうしたん急に? 一体何を……? 京太郎「俺……絶対にトップアイドルになります」 竜華「……」ムニャムニャ な、なんや急に! 竜華「……」ドキドキドキドキ 初めて会った日から、まだそんなに経っとらんのに もうこんなにかっこよくなって…… 京太郎「だから、竜華さんを絶対に――」 竜華「……?」 ドクンッ ドクンッ 京太郎「好きになったり、しませんから」 竜華「(えっ?)」 ドクンッ ドクドクドクドクドクッ 京太郎「約束――です」 竜華「(今、なんて……?)」ズキィィィッ ~「好きになったり、しませんから」~ 京太郎「……よし、頑張るぞ!」ニィッ 竜華「……」ギュッ 632 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/30(月) 23 11 07.81 ID Pb9azu2ao [9/13] 竜華「……」 京太郎「ふわぁぁぁ、俺も寝ようかな?」ムニャッ ガラガラッ 京太郎「ん?」 煌「具合はどうですか?」スッ 京太郎「あ、煌さん! 静かに!」シィーッ 煌「あら、清水谷さん……?」パチクリ 京太郎「疲れて寝ちゃったみたいです」クスクス 煌「これまで寝ないでつきっきりでしたから」フフフ 京太郎「そういう煌さんも、ありがとうございます」ペコリ 煌「ふぇ?」キョトン 京太郎「眼の下、隈が出来てますよ」アハハ 煌「やだっ!!」カァァァ クルッ タタタッ ガサゴソ ふすま「」コソコソ 京太郎「あれ、煌さん? ふすまに隠れて一体何を?」 煌「うぅ~~! こんな顔見られたくなかったのに……//」マッカッカ 京太郎「何言ってるんですか? 俺の為に作った隈なんですから、むしろ嬉しいですって」アハハ 煌「……京太郎君は乙女心が分かってないですね」ムスッ 京太郎「オトメゴコロ? お米の種類か何か?」スットボケ 煌「フフフフッ、帰ったらレッスンが楽しみですねぇ」ニヤリ 京太郎「」 モウ、ジョウダンデスヨ ダメ、ユルサナイカラ ソンナァ! ダメッタラダメデス! 竜華「……」ギュゥゥゥッ 京太郎君―― うちも頑張るよ 君の事、好きにならへんように…… 竜華「がん、ばる……」ポロポロ 645 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/30(月) 23 36 07.42 ID Pb9azu2ao [11/13] こうして、京太郎達の合宿は幕を終えた 予定とは違う事が何度も起きたが、実りあるものとなっただろう そして―― 【合宿最終日 妙神山 門前】 管理人「皆さん、また来てくださいね」 猿「うきゃきゃっ!!」 咲「京ちゃんの写真をいっぱい撮った(盗撮)」ホッコリ 照「京ちゃんをいっぱいペロペロ出来た(寝込み)」ホッコリ 優希「京太郎のタコスを食べられたじぇ!!(強制)」ホッコリ はやり「京太郎君の元気を分けて貰えたよ☆(吸引)」ツヤツヤ 和「須賀君と二人きりで……ふふっ(デート)」テレテレ 菫「京太郎君と麻雀を打てた……えへへ」デレデレ 豊音「なんだかみんな幸せそうだよー!」ワーイ! 透華「この人達は何しに来ましたの?」アキレ ハギヨシ「楽しい休日になりましたね」フフ 煌「みんな忘れ物は無いかなー?」 京太郎「俺は大丈夫です。竜華さんは大丈夫ですか?」 竜華「バッチリや!」ニコニコ 京太郎「あれ? なんだか機嫌がいいですね」オドロキ 竜華「京太郎君が成長したからなぁ、そりゃ嬉しいで」ニッコリ 京太郎「そうですね! 俺も嬉しいです!」 竜華「せや!」 京太郎「じゃあ! せーの! ハイ、」 パチィィィン 京竜「たぁーっち!!」イェイッ 透華「仲がいいんですのね」 京太郎「勿論ですよ!」 竜華「うちは京太郎君の一番の――」 ズキンッ 竜華「プロデューサー、やから」 合宿編 カンッ!! バンダナの男「美少女がぁぁぁ!! 帰っていくぅぅぅ!!」チノナミダ ボディコン女「死ねっ!!」バキィィィッ 649 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/30(月) 23 39 58.39 ID Pb9azu2ao [12/13] 【SIDE バブルガール】 ジャアカエルゾー イクジェー ジェットキノデバンデスワー! ノリコメー!! ワーイ!! ハイッテ、ドウゾ ガヤガヤ ?「……大丈夫だよね」 きっと大丈夫 だって家族なんだもん 家族は何があっても一緒、離れちゃいけないんだよ? そうだよね? 7;;;;7;;;;;;/;;;;;;;;;;;;,;∥イ;;;;;;;ハ;;;;;;;;;;;;;;;i;;i;;i;;{;;;;;;;;;;;,X ハ;;;;;;;ヘヘ;;;;;;;ハ;;;;;;;;_!. 7;;;;;|;;;;;;;仆÷┤什トL;;;7; ヘ.,;;;;;;;;;;;'i;;i;i;;{;;;;/ ヘ };;;;;;;;;;ヘヘ;;;;};;ヘ;;;;;;! .{;;;{;;;;;;;{;;{;;;;;;;;;川;;;ハ;;;;;ヘ、 ヘ;;;;;;;;;;;;'i;;i;;iY j }-‐ニ'二冂ニ;;、_! {;;;;;;{;;;;;;;{;;{;;;;;;;;;川{ {;;;;{ `゛〟;;;;;;;;;i;i;;i| ‐'_仁;;}─二ニゞ;;}ゝ、}};| .{;;;;;;{;;;;;;;;ハ;;;;;;;;;;{川-‐ヘ {‐、、 .ヘ\;;;;;゛、ヘ ¨V ..`ゝ} ! .{;;;;;;{;;;;;;;;i;;;{;;;;;;;;;{Ⅵ ヘ;;;;;;;;;;;;ii;i / ..从.| {;;;;;;;{;;;;;;;;;{;;{;;;;;;;;;;iii/ ;\;;;;;;;;ヾ ハ ! タロー…… ,{;;;;;;;;;{;;{;;;;;;{;;`i;;;;;;;V \;;;;;ヾ . 7;;l.! ノ;;;;;;;;;{;;;{;;;;;;;{;;ト;;;;;;;;`{ ヽ、;`ヽ /;;イ! /;;;;;;;;;;;{;;;;{;;;;;;ヽ{iヽ;;;;;ヘ `ヽ`ヽ // };| /;;;;;;;;;;;;;;ト;;;ト;;;;;;`、↑ヾ;;ヘ 、 // 7;| 丿;;;;;;;;;;;;ノイ{;;;{;;;;;;;;;`i、ii;;{ヽ`. ` // 7;;;! /;;;;;;;;,/ /;}iヘ;ヘ、;;;;;;;;ヘ;゛;;ヘ ``; ___ _ _ _ _ // /;;彳 /;;;;;;;ィ´ ノ;;;};;ハ;ヘヽ;;;;;;;ヽ゛;;ハ 丶 - -―――==  ̄ /,/' /∥;!. /;;;;;;ィ´ /;;;;イ∥;;;ヾ`ヾ;;;;;;"ヾ、ヽ \ / /´ /;;∥;;|. //イ ./;;;;;/∥;;;;;;∧v∧;;;;;;;;ヾ、;;`、 `>= ___, .-‐´. ' /イ∥;;;;! /〃;;;;/_/;;;;;,/ '∥;;;;;;/∥》!;;;;ヽ;;;;;,ヽヽ;;`;ヾ、 / .7;;/;;;;;;;;;! _ .//∥;;;;;7二ィ _, ィ〃;;;;;;/∥/;;;〉、;;∧;;;;;;ヘヘ!!;;;;;;;;}`ヽ.、 イ´ /;;/;;;;;;ィ ! , ーニ-‐7/∥;;;;;;;{ , イ;;〃/;;;;;;/∥ィ;/}`ヽ};;;;〉N;;;;;∨;;;;ノ;;;;;7ハ;;;;!`ヽ ‐-;; ' /;/;;x'-‐;;|//´ {;ハ∥;;;;;;;;{. ,ィ;;;〃;ノ;;;;//ィィ ノ;;;;∥`∨/ 入ヾ;\;;;;;;;∥};;;ル´〉 /;ノ;;;;ィ ;;;〉´;;| カンッ! ちょいと飯食ってきま 665 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/01(火) 00 38 43.37 ID 7Wb3IeoTo [1/8] 【後日 京太郎のアパート】 京太郎「ふっ!! はぁっ!!」シュバババッ シッパァァァァン!! 京太郎「どうだぁぁぁぁ!!」ピカーン 煌「はい、これでノルマ終了ですね」ニッコリ 京太郎「あの、煌さん?」 煌「はい?」 京太郎「どうして相変わらず体を鍛えるんですか?」ムキッ 煌「それはやっぱり、演技も歌もダンスも体が資本ですから」フンス 京太郎「そう言われるとそうですね」フンフム 煌「……」 京太郎(上裸)「よーし、頑張るぞー!」フンフンフン 京太郎の胸筋「」ピクピク 煌「……」モゾモゾ . . . -‐===‐-ミ .≠´.. `ヽ、 / .. 、 \ _ . i \ 〔 `ヽ、 / . | ヽ マ^ヽ \ ,′ ト、 i ; ∨ .. i . | \ ー+ i | } } リ } ,| i i イ| \ド|\N弋 /V j,.≠ j. / , 从 刈 ,示 云か∨ 斗匕 ,′ エヘヘヘヘ / A xヘ厶孑介 乂 ツ > / .゙ { } /\从乂ヅ ; ;< /. { 弋込.斗ャ 厶ヘ ; ; 丶 冰 ;; /// V ;ハ _,ノヽ / /  ̄ ´ \ / ゝJ `ー一′/∨\ ___. `'ー-=≦=-‐ ≧=-u-rく / }"´ \ __,,.|ヽ}_rf´ / , / ̄ / / ,ハ / / i ,゙ レヘ_/´>'´ ,′ | i } { [ フ / { } 仁_7 V {/ { },_____ ; | ./ / | ∨ニニニ二7 V / | / ̄ ̄ ̄ ̄ソ { / | / / 煌「ああ、素敵な胸板……//」ウットリ 京太郎「?」 ※ 煌さんは仕事に私情を挟まない優秀なマネージャーです 669 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/01(火) 00 54 37.27 ID 7Wb3IeoTo [2/8] ~~そんなこんなで~~ 煌「いよいよ明日はオーディションですね」ハイオチャ 京太郎「……はい」ドウモ 煌「緊張してるのかな?」ニコニコ 京太郎「そりゃまぁ……ここで結果を出さなければ」ウツムキ アクセル1が無くなってしまうかもしれない 俺がオーディションに落ちてしまえば、みんなの居場所が無くなってしまう 夢を諦めるなんて、誰かが涙をこぼすなんて…… そんなのは嫌だ 京太郎「だから俺が結果を出さなきゃ……」 煌「ねぇ、京太郎君」ツンッ 京太郎の胸「」ピクッ 京太郎「ひゃぁぁっ!?」ゾクゾクッ 煌「……(可愛い)」ホッコリ 京太郎「な、何するんですか!?」ドキドキ 煌「……オーディションを何の為に受けるつもりなのかな?」ツンツン 京太郎「え?」 煌「……」ジッ 京太郎「……それは」 選択安価 ↓3 1 京太郎「そりゃ、勝つ為ですよ」 2 京太郎「やっぱり……アクセル1を救うためです」 3 京太郎「……」 4 京太郎「早く、デビューしたいし」 677 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/01(火) 01 08 35.65 ID 7Wb3IeoTo [3/8] 京太郎「やっぱり……アクセル1を救うためです」 煌「そっか。そうなんだ」フムフム 京太郎「それが理由じゃダメですか?」 煌「ダメじゃないですけど、私は少しだけ……イヤかな」ウツムキ 京太郎「え? だって……」 みんなの期待を背負って、俺はオーディションを受ける そのために修行もしたし、実力だってつけたつもりだ だからそれが理由でいい筈…… 煌「確かにそれを聞いたら、アクセル1の人はみんな喜ぶと思うけど、でも……」ウーン 京太郎「でも?」 煌「私が審査員なら、京太郎君を選ばないと思うから」 京太郎「!!」ドキッ 煌「……明日までに答え、見つけられるといいですね」ニコッ テクテク ガチャッ 京太郎「煌さ――!」 煌「お休みなさい、京太郎君」 バタンッ 京太郎「煌さん……」 一体、なんの話なんだ? 俺は間違ってない、よな……? ここで結果を出して、透華さんの親父さんに認めてもらって それでアクセル1が救えるんだ そしたらきっと…… 京太郎「答え、か」 煌さん、俺は一体どうすればいいんですか? ~~こうして、夜は更けていく~~ 【オーディション 当日】
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/3444.html
http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1361874491/ 智美「鶴賀麻雀部の健闘を祈って……かんぱーい!!」 一同「かんぱーい!!」 京太郎「こうしてるといよいよ大会だって気がするな!」 桃子「と言ってもお菓子食べたりするだけっすけどねー」パクパク 智美「まあ練習しないで休むことが目的だからなー。1人でいたらなんだかんだ休めそうにないし」ワハハ ゆみ「確かにここのところ1人でいるとつい大会のことを考えてしまうな」 京太郎「ここのところ……?」 ゆみ「なんだ?」 京太郎「い、いえ。なんでも」 桃子「私もそうっすけど、先輩でも緊張するんすね」 ゆみ「それはまあ私にとっても初めての大会だしな」 京太郎「鶴賀の麻雀部は先輩と部長で作ったんでしたよね」 ゆみ「ああ、最後の最後で大会に出られるほどメンバーが集まってよかったよ」 桃子「そういえば、先輩はなんで麻雀部のある高校に行かないで鶴賀に来たんすか?」 ゆみ「ん? 元々は麻雀をやる気はなかったから、単純に通いやすさや校風を考えて選んだが」 智美「女子校の中からなー」ワハハ ゆみ「う、うるさい!」 京太郎「……あれ、麻雀部作ったのは1年のときで、作ったのは本格的に麻雀をやりたかったからですよね?」 ゆみ「ああ、そうだな」 京太郎「最初は麻雀続ける気なかったんですか?」 ゆみ「続ける? そもそも高校を選ぶときは麻雀をやっていなかったんだが」 京太郎「え?」 桃子「え?」 ゆみ「ああ、言っていなかったか。私が麻雀を始めてやったのは1年の文化祭だ。本格的にやろうと思ったのはそれからだよ」 京太郎・桃子「ええっ!?」 ゆみ「そ、そんなに驚くことか?」ビクッ 桃子「ゆみ先輩って昔からの達人とかそういうのじゃないんすか……?」 ゆみ「麻雀歴ならモモのほうが長いと思うぞ」 桃子「うはー」 京太郎「麻雀歴2年ちょっとでそんなに強いんですか……」 ゆみ「私が始めて1ヶ月の頃は京太郎くんよりずっと弱かったさ」 京太郎「自分が2年でゆみ先輩くらい強くなれるとは思えないです……」 ゆみ「それは私の教え方が上手くないということか?」シュン 京太郎「そ、そんなことないですよ!」 ゆみ「冗談だ」フフッ ゆみ「とはいえ私が教えられることは全て教えるつもりだ。3年生のときには、少なくとも今の私より強くなって貰わないとな」 京太郎「ど、努力します」 桃子「京太郎、責任重大っすねー」 ゆみ「モモ、お前もだ。ステルスは確かに強いがそれに頼りすぎているようではダメだぞ」 桃子「うっ、藪蛇だったっす……」 智美「まあまあ、ゆみちんもその辺で。今日はそういう話は置いとこう。ほら、むっきーと佳織を見習って」 京太郎「え?」クルッ 睦月「おおお……! 小鍛治プロのキラカードだ!!!」 佳織「わー縁起がいいね!」 ゆみ「……結局プロ麻雀せんべいを買ったのか」 睦月「い、いいじゃないですか! 1袋くらい!」 京太郎「でも小鍛治のキラカードってトップレアでしたよね? ほんと幸先良いですよ!」 睦月「だよね! 京太郎くん、分かってくれて嬉しい!」 京太郎「なんか分かり方が違う気がしますが、とりあえずおめでとうございます!!」 睦月「ありがとう!!」 智美「テンション高いなー。私たちも見習うかー」 ゆみ「あれは見習っていいのか……?」 智美「何事も気からだぞー」 佳織「運が向いて来そうだね」 桃子「テンションについて触れない辺りさすがっすね」 佳織「?」 桃子「あ、いや、何でもないっす」 京太郎「小鍛治健夜プロって国内無敗の伝説のプロなんですよね。憧れるなあ」 睦月「うむ、かっこいい。この写真も数少ない姿を収めたんだろうね」 桃子「どれどれ……レアカードってもっとこう、凛々しい感じのほうがいいんじゃないっすかね?」 睦月「レアだから普段見れない姿を載せてるんだよ」 ゆみ「前に見せてもらったときも、かっこいいというよりはその……親しみやすい姿が多かったように思うんだが」 睦月「普段やらない姿をカードにするなんて優しいですよね」 佳織「……普段からそ──」 智美「佳織、そこまでだ」 佳織「」ムググ 京太郎「でもジャージ姿は珍しいですね」 睦月「健夜っていう名前の通り、健康に気を使って運動も欠かさないんだろうね。文武両道、かっこいいなあ」 桃子「名は体を表すって言うっすけど……ううん?」 ゆみ「まあ体力があるかどうかは見た目では判断しづらい、が……」 智美「名は体を表すかー。ウチの部ではどうなんだろうなー?」 桃子「そうっすね、私は……あんまり桃っぽくはないっすね」 佳織「そうかな? そんなことないと思うけど」 桃子「桃って花も実も結構目立つじゃないっすか。私とは大違いっすよ」 京太郎「……十分桃らしいな」ボソッ 桃子「そうっすか? どのへんが桃っぽいんすか?」 京太郎「えっ、聞こえたか!?」 桃子「聞こえたっすよ。どのへんっすか?」 京太郎「い、いやほら、か、顔とか?」 桃子「なんで疑問形なんすか……んーまあ丸っぽいっすからねえ」 京太郎「そ、そうだな」アハハ ゆみ「……京太郎くん、さっきはモモのどこを見ていたんだ?」ゴッ 京太郎「ひっ!」ビクッ ゆみ「どうした? 素直に言ってくれればいいんだ」 京太郎「か、顔ですよ……」アハハ ゆみ「ふむ、そうか」フッ 京太郎「は、はい」ホッ ゆみ「……」ツネリ 京太郎「痛っ!?」 桃子「2人は何してるんすか?」 智美「気にするなー」ワハハ 桃子「むっちゃん先輩はどうっすか?」 睦月「私は1月生まれで睦月だからあんまり意味とかはなさそうかな」アハハ 京太郎「でもなんか月ってクールな感じするじゃないですか」 智美「それならむっきーにピッタリだなー」ワハハ 睦月「そ、そうですか?」テレ 桃子「プロ麻雀カードのときは……」 ゆみ「それは触れてやるな」 智美「私の名前もむっきーに負けず劣らずピッタリだと思うんだー」 京太郎「ああ、蒲の穂ってカマボコの語源らしいですね」 智美「なんでそんなこと知ってるんだ!? というかカマボコって何のことだー!?」 佳織「あー智美ちゃんよく笑うから確かにピッタリだね」 智美「佳織まで! だからカマボコはなんなんだ!?」 睦月「口の形ですよ」 智美「あー……って、私がピッタリって言ったのはそっちじゃなくて智美の智の方だー!」ワハハ 桃子「智に適当って意味なんてあったんすか」 京太郎「さすが智って名前にある人の話は勉強になるな」 智美「しまいにゃ泣くぞ―!」 ゆみ「2人ともその辺りにしておけ」 京太郎・桃子「ごめんなさい」ペッコリン 智美「謝る気あるのか!?」ワハハー! 佳織「まあまあ」 智美「佳織の漢字はどういう意味なんだー?」 佳織「私? 調べたことないから……」 ゆみ「妹尾の佳は美しいという意味だよ。佳人とか言うだろう?」 桃子「さっぱりっす!」 京太郎「初めて聞きました!」 ゆみ「お前たち……」 佳織「そういう意味なんですね。名前負けしちゃってるなあ」アハハ 智美「そんなことないと思うぞ?」 睦月「うむ、妹尾さんによく合っていると思う」 佳織「えっ、ええっ!?」テレテレ 智美「京太郎はどうなんだー?」 京太郎「よくぞ聞いてくれました。俺は……」 桃子「語感っすよね。苗字が2文字だと名前が長いほうがバランスいいっすし」 京太郎「ああそうだよ! よくわかったな!!」 桃子「本当にそうだったんすか……」 京太郎「ウチの親適当だからな……」トオイメ ゆみ「つけた理由はそうかもしれないが、私は合っていると思うぞ?」 京太郎「え?」 ゆみ「京には人の集まるところという意味があるんだ。部員が集まったのは京太郎くんがいるからという部分もあるしな」 京太郎「ゆ、ゆみ先輩……」ウルウル 睦月「そんな意味があるんですね。京太郎くんに合ってると思うよ」 佳織「ピッタリだね!」 京太郎「睦月先輩、佳織先輩……」ウルウル 智美「私には負けるけどなー」ワハハ 桃子「罪悪感がなくなったっすよ!」 京太郎「そこの2人」 京太郎「ゆみ先輩も佳織先輩と同じですよね」 ゆみ「ん? どういうことだ?」 京太郎「え? ゆみって名前じゃないですか」 ゆみ「ああ、そういうことか。私の名前はひらがなで"ゆみ"と書くんだ」 京太郎「へー。なんとなく意外ですね」 ゆみ「まあひらがなの丸いイメージは私には合わないだろうな」 京太郎「ああいえ、そうじゃなくて」 ゆみ「うん?」 京太郎「美しいって漢字が入ってると思ったんでピッタリだなーと――」 京太郎「……はっ!? すみません今のナシで!」 ゆみ「……うぁ」カアァァ 桃子(相変わらずっすねー) 睦月(前から思ってたけどわざとやってるのかなあ) 佳織(確かにピッタリだなー) 智美「京太郎、早く直そうなー」 京太郎「」 ………… ……… …… … ゆみ「そういえば京太郎くんの幼馴染は麻雀部に入ったのか? ほら、チャンピオンの親戚とか言っていた」 京太郎「あ、言ってませんでしたね。入ったみたいですよ」 智美「チャンピオンの親戚かー。その子も強いのかなー?」 京太郎「親戚というか咲……あ、俺の幼馴染ですけど、咲はチャンピオンの妹だったみたいです」 一同「妹!?」 京太郎「わっ!?」ビクッ ゆみ「なんだそれは本当なのか!?」 京太郎「そんなことで嘘つくようなやつじゃないんで、本当だと思います」 桃子「ダークホース出現っすね……」 睦月「ま、まあ妹と言っても強いとは限らないし」 佳織「そ、そうだよね!」 京太郎「ええと……」 ゆみ「知っているなら言ってみてくれ」 京太郎「小さい頃は両親と宮永照と咲で家族麻雀してたらしんですけど、咲は狙って点数を±0にしていたらしいです」 桃子「そ、想像以上にエグいっすね……」 睦月「狙って±0って……」 京太郎「ま、まあ少なくとも小中学校で麻雀はしてなかったからブランクもありますし」 京太郎「宮永照だってその頃からずっと強くなったから個人戦2連覇してるんですよ!」 佳織「でもきっと強いよね……」 ゆみ「ちなみにその宮永はどこの高校へ行ったんだ?」 京太郎「清澄って高校に行きました」 睦月「清澄……どこかで聞いたことがあるような……」 ゆみ「大会の牌譜は大体見たはずだがその名前は見覚えがないな」 京太郎「ええ、清澄も今年部員が揃ったみたいで、大会に出るのも初めてって言ってました。ウチと一緒ですね」 桃子「風越とかならどうしようと思ったっすけど、それならまだ勝ち目はありそうっすね!」 佳織「当たるのはいつになるんだろう」 智美「えーと、順調に勝ち進んでも決勝だなー」ワハハ ゆみ「だいぶ先だな」 桃子「当たる可能性は低そうっすね」 睦月「……あ、そうだ!」 智美「どうかしたのかー」 睦月「清澄ってインターミドルチャンプの原村和が行ったところですよ! 前に雑誌でなぜ無名校にみたいな特集がありました」 桃子「い、インターハイチャンプの妹と、インターミドルチャンプがいる高校っすか……」 ゆみ「中々手強そうだな」 京太郎「手強そう……ってことは負ける気は全然ないんですね」 ゆみ「元々私たちは初出場で相手はどこも格上だ。1つ格上が増えたくらい、いまさら変わらないさ」 智美「ゆみちんの言うとおり今から怖がってもしょうがないしなー。私たちはまず1回戦突破を目指さないと」ワハハ 睦月「……そうですね。そんな先のことを考えられる立場じゃありませんでした」 桃子「負ける気はないっすけど、確かに部長とゆみ先輩の言うとおりっすね」 桃子「そういえば京太郎の方はどうなんすか?」 京太郎「俺か?」 桃子「自分たちで手一杯で気が回らなかったんすよ。勝てそうなのか聞きたいっす!」 京太郎「んーネトマではそれなりに勝ててるけど……」 睦月「雀荘に行ったりはしなかったの?」 京太郎「何度かは行きましたよ。ただ本格的にやってる人はあんまりいなかったです」 智美「それじゃああんまり参考にはならないなー」ワハハ 睦月「他の高校と試合出来ればよかったんだけどね」 京太郎「人数が揃ってる女子でも無理だったんですし、1人だけの男子ならなおさらですよ」 ゆみ「決勝リーグに進んでもおかしくない実力は付いているよ。それは保証する」 桃子「おかしくないってことは行けないこともあるんすね」 ゆみ「それはそうだ」 京太郎「うぅ……」 ゆみ「結局はあの2人に当たったときにどうなるかだな。無難にやり過ごせれば決勝リーグに行けるさ」 京太郎「他人次第って不安ですね……」 桃子「初めて1ヶ月で決勝に行けるかもしれないってだけで十分っすよ」 京太郎「それはそうなんだけどな」 智美「まあ麻雀なんて水物だからなー。そんなに気負っちゃダメだ」 京太郎「そうですね。男子1人の個人戦なら何があっても自分の責任ですし、精一杯頑張ります」 佳織「っ!」ビクッ 智美「佳織もだぞー」 佳織「ふぇっ!?」 智美「初心者の佳織を無理言って麻雀部に入れたのは私たちなんだから、勝てないかもなんて気にしなくていいんだぞ」 ゆみ「そんなことを気にしていたのか。団体戦はチームでやるんだ。少々失敗しても私たちが挽回すればいい」 佳織「智美ちゃん、加治木先輩……ありがとうございます」 佳織「でも私も鶴賀麻雀部の一員ですから、役に立てるように頑張ります!」 睦月「うん、期待してる」 桃子「かおりん先輩、役満頼むっすよー!」 佳織「そんな、無理だよー」アハハ 一同(……絶対1度は役満で和了るんだろうなあ) 智美「それじゃあそろそろお開きにしようか」 ゆみ「そうだな。あまり遅くなっては明日がつらい」 桃子「いよいよ明日は大会っすね。腕が鳴るっすよー!」 京太郎「俺は明後日からだから、明日は応援だな」 桃子「ちゃんと横断幕は用意したっすか?」 京太郎「今からしてやろうか?」 桃子「出来るもんならしてみるがいいっす!」 京太郎「俺が本気を出したら一晩で完成させられるぞ?」 ゆみ「そんなところで本気を発揮しなくてもいい」 睦月「というかそもそも掛ける場所ないからね」 佳織「そっか。明日はもう大会なんだね」 智美「何だ佳織、そんなことも知らなかったのかー?」ワハハ 佳織「ち、違うよ! そうじゃなくって実感がわかないなって思って」 睦月「みんなが集まってから1ヶ月経ったんだね……確かに実感わかないや」 智美「3人のときも楽しかったけど、6人になってからはもっと楽しかったなー」 ゆみ「そうだな、ようやく部活らしくなった気がしたよ」 桃子「……大会が終わったらゆみ先輩たち引退しちゃうんすよね」 京太郎「……!」 智美「うん、私たち3年は引退だなー。でも部活には顔を出すと思うぞ。な、ゆみちん」 ゆみ「ああ。大会に出られなくても麻雀は出来るし、後輩の様子も見たいしな」 ゆみ「まあ受験勉強があるから毎日というわけにはいかないが」 智美「……ワハハー」 ゆみ「おい、なぜ目をそらす」 智美「ゆみちんは気が早いなー」ワハハ ゆみ「むしろ遅いくらいだ」 佳織「応援しかできないけど頑張ってね」 智美「ついに佳織にも見捨てられたかー……」 佳織「智美ちゃん3年生じゃない」 智美「佳織は厳しいなー」 ゆみ「ほらみんな、いい加減帰るぞ」 智美「佳織に付き合ってたらいつまでも帰れそうにないし帰るかー」ワハハ 佳織「私のせい!?」 睦月「まあまあ」 桃子「ほら京太郎も帰るっすよー。……京太郎?」 京太郎「ん? あ、ああ。大丈夫、帰るよ」 桃子「どうかしたんすか?」 京太郎「何でもないから大丈夫」 桃子「ならいいっすけど……」 ゆみ「なんだ、どうかしたのか?」 京太郎「大丈夫ですって! ……ゆみ先輩、今日は送らせて貰っていいですか?」 ゆみ「え?」 京太郎「ほら、俺は明日試合がないけどゆみ先輩はあるじゃないですか。疲れを残しちゃいけませんし」 桃子「それなら私も送ってくれていいんすよ?」 京太郎「お前は自転車じゃないだろ」 桃子「贔屓っすー」ブーブー 京太郎「話は自転車を持ってきてからだ。……それでゆみ先輩、どうですか?」 ゆみ「まあ君がそう言ってくれるならお言葉に甘えようか」 京太郎「ありがとうございます!」 ゆみ「こちらこそ、ありがとう」 智美「青春だなー」 睦月「そうですねえ」 佳織「2人ともああいうことあったの?」 智美「……むっきー、抑えてろー」 睦月「はい」ガシッ 佳織「えっ、な、何? ど、どうしたの急に……あ、アハハハ!! く、くすぐったいよ! や、やめてー!!」アハハハ 智美「そういうこというやつはお仕置きだー!」コチョコチョ ――帰り道―― 京太郎(寂しいけど、ゆみ先輩とは大会が終わったら会えなくなるかも知れないんだよな。少なくとも、今よりは絶対に会えなくなる) 京太郎(ゆみ先輩は受験勉強もあるから、これから先俺とゆみ先輩が会う時間はどんどん減ってく) 京太郎(待てば今より仲良くなれるか? ……ダメだ。考えるほど疎遠になるんじゃないかって考えちまう) 京太郎(それなら、今日告白したほうが……) ゆみ(京太郎くん、今日はあまり話しかけて来ないな。明日が大会だから気を使っているんだろうか……そんなこと必要ないんだがな) ゆみ(京太郎くんに送ってもらうのはこれが何度目だろう。足の怪我が治った後も何度か送ってもらったしな……) ゆみ(……まあいいか。今日は静かな分京太郎くんの鼓動がよく聞こえて、これはこれで落ち着く)ギュッ ゆみ(最初の頃に比べると随分鼓動が落ち着いているのは喜ぶべきなんだろうか)ウムム ゆみ(……大会が終わったらこれも出来なくなるのか。それは、少し寂しいな――) 京太郎「ゆみ先輩、着きましたよ」 ゆみ「ああ、ありがとう」 京太郎「その…… ゆみ「今日は」」 ゆみ「っと、すまん、先にいいぞ」 京太郎「い、いえ。ゆみ先輩が先に」 ゆみ「そうか。まあ大したことではないんだが、今日は最近の君にしては珍しくあまり話さなかっただろう?」 京太郎「そ、そうでした?」ギクッ ゆみ「いや、別にだからどうだというわけではないんだが……ちょっと考えこんでしまってな」 京太郎「考え込む?」 ゆみ「ああ。大会が終わったら京太郎くんとこうして帰ることもなくなってしまうのかと思うと少し寂しいな、と」 京太郎(ゆみ先輩も俺と同じことを感じて――) ゆみ「つまりその、後1ヶ月程度しか君と2人で帰ることが出来ないと思うと凄く嫌で、だからもっと君と……」 ゆみ「ああ、もう! 私は何を言っているんだ! すまない忘れてくれ!!」カアァァ 京太郎「え?」 ゆみ「だ、だから忘れてくれ! 大会前で少し気が動転して――」 京太郎「あ、いえそうじゃなくて。後どの程度って言いました?」 ゆみ「だから本心ではな――いや本心じゃないわけじゃないんだが……」 ゆみ「ってうん? 1ヶ月程度と言ったんだ。全国に行けばそのくらいになるだろう?」 京太郎「……!」 ゆみ「それより私のさっきの発言は忘れて――」 京太郎「大丈夫です。正直よく聞いてませんでした」 ゆみ「そ、そうか……」シュン 京太郎「?」 ゆみ「それじゃあ次は君の話を……」 京太郎「いえ、そっちは大丈夫です」 ゆみ「私の時間なら問題ないぞ?」 京太郎「何でもなかったんです。また後でちゃんと言います」 ゆみ「ん、そうか。応援期待しているぞ」 京太郎「任せてください! 自分の個人戦以上に気合を入れて応援します!」 ゆみ「それはやりすぎだ。……まあ楽しみにしているよ」フフッ 京太郎「はい、期待しててください!」 ゆみ「ああ。また明日」 京太郎「はい、また明日」 京太郎「あー……俺はバカか。全国に行けばもっと長く部にいてくれるなんて、言われれば当たり前じゃねえか」 京太郎(ゆみ先輩はやっぱカッコいいな……。いやまあ、そういう人だから好きになったんだけど) 京太郎(大会が終わったら言いますとか言ったけど、俺がゆみ先輩に告白する資格なんて元からないんじゃないか……?) 京太郎「……まあ大会で勝てばいいんだよな。上手く行けば決勝、奇跡が起きれば全国だ! やってやる!」 ――大会会場―― 智美「ついに来たぞー!」 ゆみ「いよいよ本番だな……」 桃子「腕が鳴るっすよー!」 佳織「緊張してきたよ……」 睦月「私も……ちょっと気分が」フラッ 京太郎「む、睦月先輩!? 試合はまだですよ!?」 智美「むっきーはプレッシャーに弱いなー」ワハハ ゆみ「まあ試合をこなせば慣れるだろう」 睦月「先輩たちは全然緊張してませんね……」 智美「いやーそんなことないぞー」ワハハ 京太郎「えっ、どこがですか?」 智美「失礼だなー。佳織なら分かるよなー?」 佳織「え? う、うん。もちろんだよ!」 智美「ほら、佳織を見習えー」ワハハ 桃子「どこで分かるか聞かないんすね」 ゆみ「ああ、察したんだろう」 京太郎「にしても人多いですねー」 ゆみ「年々参加者が増えているらしいぞ」 佳織「麻雀人気って凄いんですねえ」 智美「佳織みたいに全く知らないってのは珍しいと思うぞ」 佳織「か、簡単なルールは覚えたよ!?」 智美「結局全部の役は覚えられなかったなー」 佳織「特に役満だけど、麻雀は役が複雑すぎるよう……」 睦月「妹尾さんは役満を真っ先に覚えるべきだったとは思うよ……?」 佳織「でも役満って出づらいんだよね? なら出る役から覚えたほうが……」 睦月「う、うむ。それはそうなんだけど……」 ゆみ「まあ麻雀は水物だ。3つ揃えるということさえわかっていれば後はなんとかなるさ」 ザワザワザワザワ 京太郎「なんか騒がしいですね」 ゆみ「あれは……」 「風越女子だ!」 「部員80人を擁する強豪!!」 京太郎「あれが風越ですか。部員80人ってすげー」 ゆみ「ウチの10倍以上か……」 桃子「なんの、こっちは少数精鋭っすよ!」 佳織「えっと、桃子さん。初心者の私が鶴賀にはいるんだけど……」 桃子「……団体戦は5人いれば十分っすよ!!」 京太郎「仕切り直した」 智美「あっちは80人からの精鋭だしなー」ワハハ 桃子「そこ、うるさいっすよ!」 ゆみ「お前たちは緊張しないな」ハァ 睦月「あはは、でも見てると気が楽になりました」 ゆみ「ああ、そうだな」 ザワザワザワザワ 京太郎「また騒がしくなりましたね」 「四天王は2年になっても健在だ!」 「目立ってなんぼですわ!」 ゆみ「今度は龍門渕か」 京太郎「なんかあのメンバーの中から声が聞こえたような……」 智美「目立つのが好きなんだろー」 京太郎「……あれ、4人しかいないみたいですけど龍門渕は部員少ないんですか?」」 睦月「あそこは団体戦メンバーの5人しかいないみたい」 京太郎「それで全国……まさに少数精鋭」 桃子「団体戦は5人いれば十分って証明っすね!」 ゆみ「龍門渕と同じと考えれば私たちもやれる気になるな」 睦月「ものは考えようですね」 佳織「が、頑張りましょう」 智美「気楽になー?」 智美「それじゃあ対局室見に行くかー」 京太郎「はい、わかりまし……ってあれ?」 ゆみ「どうかしたのか?」 京太郎「あいつは……すみません、ちょっと待っててください」タッタッタ ゆみ「あ、おい――」 咲「うぅ、ここどこ……」キョロキョロ 京太郎「おい」ポンッ 咲「ひぅっ! わ、私違います!!」ビクッ 京太郎「何が違うんだよ……咲、俺だよ」 咲「え?」クルッ 咲「きょ、京ちゃん!?」 京太郎「おう、久しぶりだな」 咲「うん、久しぶり! ……ってもう、脅かさないでよ! ほんとにびっくりしたんだから!!」 京太郎「久々に見つけたと思ったらいきなり迷ってるんだぜ? そりゃ脅かしたくもなるって」 咲「どんな理屈なの!?」 京太郎「まあまあ、案内してやるから機嫌直せよ」 咲「私を脅かしたような人の案内なんて……!」 京太郎「いらないのか?」 咲「……お願いします」ウゥ… 京太郎「分かればよろしい」 京太郎「それじゃあ先輩たちに断ってくるから咲も来い」 咲「先輩たち?」 京太郎「……お前俺がなんでここに来てると思ってるんだ?」 咲「えーと……女の子の物色?」 京太郎「あ、そうだ。迷子なら事務所に運んで放送してもらったほうが速く合流できるよな」グイッ 咲「じょ、冗談だから!! それはやめて!!」アセアセ 京太郎「まったく……それじゃほら、付いて来い」 咲「う、うん……」オドオド 京太郎「人見知りまだ直ってないんだな」 咲「そ、そんな早く直らないよ」 京太郎「麻雀部の仲間とは上手くやれてるのか」 咲「うん! みんな良い人たちだよ」 京太郎「そっか。ならよかった」ポン 咲「あ、頭撫でないでよ……」 京太郎「悪い悪い」 桃子「あ、戻ってきたっすよ」 京太郎「すみません、こいつが……」 智美「会場に着くなりナンパはどうかと思うぞー?」 桃子「さすがの私もドン引きっすよ」 睦月「ちょっと擁護できないかな」 佳織「いいことじゃないと思うよ?」 ゆみ「京太郎くん……」 京太郎「違いますよ! こいつは何度か話した幼馴染の咲です! 迷ってたから連れてきたんですよ!」 京太郎「……ていうか俺そんなことするやつだと思われてたんですか!?」 智美「日頃の行いだなー」ワハハ 咲「京ちゃん部活で何してるの……?」 京太郎「真面目に練習やってるよ! 畜生、なんだこの扱い!」 桃子「まあ冗談は置いといて、あんたが宮永咲っすか……」ジロジロ 咲「な、何ですか?」ビクビク 桃子「……京太郎と付き合ってたりするんすか?」 京太郎・咲「え?」 ゆみ「」ピクッ 桃子「身体の距離が近かったり頭撫でたり手引っ張ったりしてたじゃないっすか。もしそうなら……」 咲「あはは、やだなー。私が京ちゃんと付き合うって……そんなことあるわけないじゃないですか」 京太郎「そうそう。俺が咲と付き合うなんてありえねえ」 咲「どういう意味?」ムッ 京太郎「お前も同じ事言ってること忘れてないか?」 咲「私が言うのはいいけど、京ちゃんに言われると腹立つ」 京太郎「めちゃくちゃ言ってんなお前!」 桃子「……まあ違うならいいっすよ」 佳織「2人とも仲いいねえ」 京太郎「あーまあ、幼馴染ですから」 睦月「そんなに仲良くなるものなの?」 京太郎「そんなもんですよ」 京太郎「それで、こいつ迷ってるみたいなんで清澄のところに送って行っていいですか? すぐ戻りますから」 咲「ま、迷ってるって……」 京太郎「いや迷ってんだろ?」 咲「そうだけどそんなにはっきり言わなくたって……」アセアセ 智美「送ってきてもいいぞー。私たちは対局室見たら控え室に行ってるから」 京太郎「すみません、部長」 咲「あ、ありがとうございます!」ペッコリン 智美「気にするなー。初出場同士、お互い頑張ろうなー」ワハハ 咲「は、はい!」 京太郎「それじゃちょっと行ってきます」 睦月「気をつけてね」 京太郎「咲、部員はどこにいるんだ?」 咲「組み合わせ見てるって言ってたかな……?」 京太郎「よし、じゃあまずはそこ行くか……咲、そっちは逆だ」 咲「えっ!?」 京太郎「お前よく1人で東京行けたな……」 咲「下準備をこれでもかってくらいやったんだ」 京太郎「……うん、お前のそういうところは偉いと思うよ」 咲「でしょー」エヘン 智美「あれが宮永咲かー」 佳織「見た目は普通の女の子って感じだったね」 桃子「そうっすねー。見た目で麻雀の強さはわからないっすけど、チャンピオンの妹っていうからもっと威圧感あるかと思ったっす」 桃子「ただそれより……」 睦月「うむ。幼馴染とは聞いていたけど、想像よりずっと仲良かったね」 ゆみ「」ピクッ 智美「……ゆみちん、さっきから全然喋らないなー」 ゆみ「え、なっ、何のことだ?」ビクッ 智美「それで誤魔化してるつもりなのかー……?」 桃子「まあ私も付き合ってたらお仕置きしてやろうと思ったっすけど、あの反応は本当に付き合ってないと思うっすよ?」 ゆみ「そ、そうかな」 睦月「そうですよ。幼馴染だとあのくらい仲良くなるもんだって言ってたじゃないですか」 智美「そうだぞー。私と佳織も仲いいだろー?」ワハハ ゆみ「確かにそうだが、しかし男女であれは……」 佳織「幼馴染だと男女とかより家族って感じだと思います。だからそんなに落ち込まないでください!」 ゆみ「なるほど家族か……って、だ、誰も落ち込んでなんていない!」 佳織「ええっ!?」 智美(地雷踏んだなー) 桃子(相変わらず躊躇なく行くっすね) 睦月(私も妹尾さんの強さは見習いたいなあ) ゆみ「た、ただ私は京太郎くんがああいうことを人前でするのは、あまりよくないのではないかと思ってだな……」ワタワタ ゆみ「だから、べ、別に京太郎くんが仮に付き合ってたとしても、人前でああしないなら私は特に……何も……何も、うぅ」シュン 智美「ほら佳織、あんまりゆみちんをいじめちゃダメだぞー」ワハハ 佳織「わ、私何かした!?」 睦月「無自覚なのが一番怖いよ」 桃子「大物っすねー」 佳織「えっ!?」 智美「ゆみちん、対局室見に行こうか」 ゆみ「ああ……そうだな。そうしようか」 智美「それじゃあ行くぞー」ワハハ 京太郎「組み合わせ表はこの先か」 咲「うん……あ、みんな!!」 優希「咲ちゃん! 探したじぇ!」 和「心配しましたよ」 咲「ごめんね、ちょっと迷っちゃって……」 久「まあすぐ見つかってよかったわ。それでそっちの彼は?」 咲「何度か話に出した、私の幼馴染の京ちゃんです」 久「ああ、あの彼ね。初めまして、私は清澄高校麻雀部部長の竹井久よ」 京太郎「初めまして。鶴賀学園1年の須賀京太郎です」ペコリ 京太郎(……あの?) まこ「おい、今何度かというたか?」ヒソヒソ 優希「言ってたじょ。一時期なんか毎日のように話してたのに……」ヒソヒソ 京太郎(視線を感じる……) 久「鶴賀? 聞いたことないわね……」 京太郎「ああ、ウチも清澄と同じで初出場なんですよ」 久「そうなの。どおりで……お近づきの印にお互い情報交換でもしない?」 京太郎「なんか怖いので……すみません」 久「ちぇっ」 和「須賀さん、咲さんを送って頂きありがとうございました」 京太郎「いえいえ、昔から俺の役目なんで」 咲「昔から私が迷ってたみたいな言い方……!」 京太郎「迷ってたろ?」 咲「……迷ってたけど」シュン 久「咲は須賀くんに随分助けられてたのね」クスクス 京太郎「高校に入ってからもメールで色々やってますからね。もう生活の一部ですよ」 咲「京ちゃんのバカ」ムッ 京太郎「なんでだよ!」 咲「なんでも!」 和「仲がいいですね」クスクス まこ「妬けるのう」 優希「羨ましいじぇ」 京太郎「それじゃそろそろ戻るんで……」 久「ええ、ありがとう。人数ギリギリだし助かったわ」 和「鶴賀学園でしたよね。戦えるのを楽しみにしてます」 京太郎「伝えときます。それじゃ失礼します」 咲「京ちゃん、またね!」 京太郎「ああ、またな」 優希「さて、それじゃあ咲ちゃん……」 まこ「キリキリ話してもらおうかのう」 咲「え? 何をですか?」キョトン 久「とぼけようったってそうはいかないわよ。咲の話してたとおり中々いい子だったじゃない。見た目も70点ってとこかしら」 咲「とぼける……? でも見た目は高すぎですよ」クスクス 久「……あれ、低いって言ってくると思ったのに意外ね」 咲「だって京ちゃんですよ? せいぜい50点です」 久「き、厳しいわね」 まこ「基準があれじゃから辛口なんじゃろうか」 優希「なるほど……」 和「試合の前に何をやってるんですか……それに悪趣味ですよ」ハァ 久「まあまあ、少しくらいいいじゃない。それで咲、須賀くんとは月にどのくらい会ってるの?」 咲「月にですか? 高校に入ってから会うのは今日が初めてですけど……」 久「ダメよ、ちゃんと手綱握っておかなきゃ。遠距離だからって何ヶ月も会わなかったら逃げられちゃうわよ?」 咲「逃げられる……? ……あ! もしかしてみんな勘違いしてます?」 優希「勘違い?」 咲「えっと、私と京ちゃんは別に付き合ったりはしてませんよ? 単なる幼馴染です」 和・優希・久・まこ「えっ!?」 咲「鶴賀の人にも言われたんですけど、私と京ちゃんが付き合うわけないじゃないですか」アハハ 咲「……あれ、みんなどうし――」 和「じょ、冗談ですよね!!??」ガッ 咲「わっ! ど、どうしたの和ちゃん!?」 和「毎日メールしてたり須賀さんのこと毎日のように話に出したりしてるじゃないですか!」 和「それで付き合ってないなんてそんなオカルトありえません!!」 咲「そ、そう言われてもメールしてるのは幼馴染だからだし、話は、その、話題が思いつかなくて……」 和「読書とか園芸とか色々あるじゃないですか!?」 咲「……あー」 和「天然ですかっ! 可愛いですねもうっ!」 優希「の、のどちゃん落ち着くじぇ」 和「はっ! ……すみません、取り乱しました」 咲「和ちゃん意外と早とちりなんだね」アハハ 和「……」 久「和。言いたいことは色々とあると思うけどここは私たちに代わりなさい」 まこ「咲よ、おんしにとってあやつはどういう存在なんじゃ?」 咲「京ちゃんは麻雀部に入れって背中を押してくれたり、中学のときも人見知りな私のことたくさん気づかってくれたりして……」 咲「本人には言えませんけど、大切な存在です」 久「咲から見た須賀くんってどういう人なの?」 咲「えーと……京ちゃんって見た目軽そうですけど根は真面目で優しいんです」 咲「私が上手く話せなくてもずっと待っててくれますし、私のことからかったりはするけどバカにすることは絶対ないですし」 咲「ちょっとバカでエッチで私のこと子供扱いしてきますけど、でもすっごく頼りになる幼馴染です!」 優希「……メールは毎日1時間してるんだっけ?」 咲「うん。……あ、1時間は最低で、普段はもっと長くやってるからね!?」アセアセ 優希(何の話をしてるんだじょ……?) 和「あくまで咲さんと須賀さんの関係は幼馴染だと言うんですね?」 咲「? うん、そうだよ?」 和・優希・久・まこ「…………」 咲「え、えっと?」 和「そんなオカルトありえません……」 優希「のどちゃん。私も信じられないけど世の中には色んな付き合いがあるってことだじぇ」 久「……まあ本人がそういうならそうなのね。あまり追及するのもやめましょう」 まこ「そうじゃな。ほれ、試合が始まるし移動じゃ」 咲「はい! 強い人と戦えるのが楽しみです!」 久「やっと咲に共感できたわ……! それじゃ登録したオーダーを発表するわよ――」 ゆみ(……女の子らしい女の子だったな。京太郎くんはずっと彼女と……やはり好みもああいう子なのだろうか)ソワソワ ゆみ(いや、それ以前に京太郎くんはああ言っていたけど実は付き合って……いやいや、信じないでどうする。だがしかし……)ソワソワ 京太郎「すみません、戻りました!」 桃子「ようやく来たっすか」 智美「中々戻らなかったからゆみちんがそわそわしてたぞー」 ゆみ「なっ、別に私は――」 京太郎「え? なんでですか?」 ゆみ「っ……その、だな。君と宮永との関係は……」 京太郎「幼馴染ですよ? さっき言ったじゃないですか」 ゆみ「……すまない、聞きたいのはそういうことじゃなかった。……京太郎くんは彼女のことをどう思っているんだ?」 京太郎「どうと聞かれると難しいですけど……可愛い手のかかる妹みたいな感じです」 ゆみ「妹……そうか。変なことを聞いたな。ありがとう」 京太郎「いえ、別に気にしてないですけど……やっぱり対戦相手と思うと気になるんですか?」 智美「まーそんなところだ。あんまりいじめてやるなー」 京太郎「いじめ……ええ!?」 桃子「女の敵っすねー」 睦月「京太郎くんは悪い男だね」 佳織「もっと周りを気にしてね?」 京太郎「俺何かしました!?」 ゆみ(……されたよ。バカ) 智美「ついに試合だなー」 桃子「念願の晴れ舞台っすね!」 佳織「ドキドキしてきました」 睦月「私は緊張で気分が……」ウッ ゆみ「さっき緊張がほぐれたと言っていたじゃないか」 睦月「まさか先鋒だとは思わなかったからですよ……」 京太郎「先鋒だと何かあるんですか?」 睦月「先鋒で突き放せたほうが有利だから、団体戦だとエースを先鋒に持ってくることが多いんだ……」 京太郎「なるほど、エース対決……それだとゆみ先輩かモモのほうがよかったんじゃないですか?」 ゆみ「それも考えはしたんだが龍門渕の大将はおそらく天江衣だ。私でも間違いなく力不足だが、それでも任せるわけにもいかない」 佳織「桃子さんが先鋒じゃないのはなんでですか?」 ゆみ「どこまで効果があるのかわからないが、ステルスを活かすにはあまり目立たないほうがいいと思ってな」 ゆみ「先鋒で不自然な振り込みが続けば他校の中から異常に気付く人間も出てくるかもしれん。まあ気休め程度だが」 睦月「私が一番最初で躓いたりしたら……ああ、考えるのが怖い!」 智美「まあまあ。取り返すために私たちがいるんだぞ」ワハハ ゆみ「ああ、それに別に消去法で選んだわけじゃない」 睦月「え?」 ゆみ「津山なら多少流れが悪くとも大崩れはしない」 ゆみ「どんな状況でも確実に後ろにバトンを繋いでくれると思っているから先鋒を託したんだ」 睦月「先輩……」 ピンポンパンポーン 「1回戦が始まります。各校先鋒の選手は対局室へ集合してください」 京太郎「始まるみたいですね」 ゆみ「ああ、津山。行ってこい」 智美「期待してるぞー」ワハハ 桃子「頑張るっす!」 佳織「ふぁ、ファイトっ!」 睦月「は、はい!」ガチガチ 京太郎(まだ緊張してるな……よし) 睦月「そ、それじゃあ行ってきます」 京太郎「」コソッ 睦月「」スタスタ 京太郎「えいっ」メカクシ 睦月「ひゃあ!?」ゴスッ 京太郎「ぐぉっ!?」 ゆみ「何をやっているんだ君は……」 京太郎「い、いえ。緊張をほぐそうといたずらをしたら肘打ちが……」ウゥ… 睦月「ご、ごめんね?」アセアセ 桃子「謝らなくていいっすよ」ハァ 智美「ほら、遅れるから対局室へ急げー」ワハハ 睦月「は、はいっ」タタッ 京太郎「うぅ…まだ痛む」 ゆみ「緊張をほぐすにしてもあれはないだろう」 京太郎「驚かすのが一番だと思ったんです……」 智美「試合前にあれはなー」 桃子「緊張を解くのに何が一番か、京太郎はわかってないっすねー」 京太郎「む、じゃあモモは知ってるのかよ」 桃子「当たり前じゃないっすか。むっちゃん先輩ならすぐ出来るっすよ」 京太郎「じゃあなんで言わなかったんだ?」 桃子「言ったら意味ないっすからね。ほら、始まるっすよ」 京太郎「?」 ゆみ「私たちが言うのもなんだが、初戦の相手に強豪はいない。津山なら普通に打てば見劣りしないさ」 智美「むっきーは堅実だからなー。配牌も悪くないし上手く行けば1局目で……」 佳織「あ、聴牌しました!」 京太郎「立直はしないんですね」 ゆみ「すべきだとは思うが……まあ緊張からだろう。だがこれで」 睦月『ロ、ロン! 3900です!』 京太郎「やった!」 智美「むっきーいいぞー!」 桃子「流石っす!」 ゆみ「肩の力も抜けたようだな」 京太郎「え? あ、ほんとですね。見て分かるくらい……」 桃子「」ドヤァ 京太郎「……その顔はなんだモモ」 桃子「さっき言ったじゃないっすか。緊張を解くための方法」 京太郎「言ってはねえよ!?」 桃子「細かいっすねー。要するに一度上がれば緊張なんて取れるもんすよ」 京太郎「あーなるほど」 ゆみ「津山も長くやっている。緊張しているといっても全く上がれないことはないと思っていたが、1局目で上がれたのは幸運だったな」 京太郎「じゃあ後は大丈夫ですか?」 ゆみ「まあ相手はおそらく各校のエースだ。楽な勝負とはいかないだろうが、津山に任せよう」 京太郎「はい……睦月先輩、頑張って下さい!」 睦月「た、ただいまー」 京太郎「睦月先輩お疲れ様でした!」 睦月「うん……ありがとう」 佳織「区間2位おめでとう!」 睦月「ありがとう……でも1位になれなかったのは悔しいな」アハハ 智美「この欲張りさんめー」ワハハ ゆみ「よくやった。後は任せろ」 睦月「はい。ゆっくり応援してます……」 京太郎「飲み物どうぞ」リョクチャ 睦月「うん、ありがとう」ゴクゴク 桃子「気がきく……ってそのペットボトルいつ用意したんすか!?」 ゆみ「対局中は外に出ていないはずだが……」 京太郎「来るときに用意してたんですよ。今日は出ないですしこれくらい用意しておかないとって思ったんで」 智美「なんかデカイ箱持ってるなと思ったらクーラーボックスだったのかー」 京太郎「全員の好きなの持ってきたんでよければ飲んでください」 佳織「わあ、ありがとう! 頑張ってくるよ!」オレンジジュース 桃子「私も1本貰うっす」モモノテンネンスイ 智美「応援頑張ったし私も飲もうかなー」コーラ ゆみ「私も貰おうかな。ありがとう、京太郎くん――」ハッ ゆみ(好きな飲み物なんて話した覚えがないな……) ゆみ「京太郎くん、この飲み物は……」 京太郎「え? ああ、俺からの差し入れですよ。気にしないでください」 ゆみ「そういうことじゃ――いや、それはそれで後で払おう」 ゆみ「そうじゃなくて私がレモンティーを好きだなんて話した覚えがないんだがどうして知っていたのかと」 京太郎「ああ、そっちですか。1ヶ月も一緒にいればわかりますよ」 ゆみ「ん、そうか……」 桃子「あーそれで私が桃天好きだって知ってたんすね。隠してたつもりなんすけどねー」 京太郎「毎日のように桃天飲んどいてどこが隠してんだよ!?」 ゆみ「え」 智美「私のコーラ好きもバレてたかー」 京太郎「モモほどじゃないですけどよく飲んでますしね」 ゆみ「な」 睦月「私は……」 京太郎「あれだけせんべいと緑茶飲んでればそりゃわかりますって」 睦月「いや、実はストレートティーのほうが」 京太郎「じゃあせんべいも紅茶と一緒に食べてくださいよ!?」 睦月「そこは相性の問題だね」 京太郎「なんで誇らしげなんですか……はい、ストレートティーです」 睦月「あるんだ!? いや、流れに乗っただけで緑茶も好きだし、こっちで大丈夫。わざわざありがとう」 京太郎「じゃあしまっておくんで後で飲んでください……あれ、ゆみ先輩どうしました」 ゆみ「なんでもない……」 ゆみ(私だけじゃなかったんだな)ハァ 京太郎(ゆみ先輩は色々飲んでるからわかりづらかったけど当たってよかった……!) 京太郎(遊びに行ったとき飲んでたのをよく覚えてた! 偉いぞ俺!) 桃子「なんかまた2人でやってるっすね」 智美「一回戦とはいえ余裕だなー。というかいい加減にしろー」ワハハ 佳織「うぅ……すみません……」 京太郎「ドンマイです。4万点差くらいどうとでもなりますよ」 佳織「でも区間4位で役立てなくて……」 ゆみ「昨日も言ったじゃないか。1ヶ月前に入れるなんて無理を頼んだのは私たちだ。妹尾の取られた点棒は私たちが取り返す」 桃子「かおりん先輩の後は部長に私にゆみ先輩。まさに盤石っすよ!」 智美「そうそう気にするなー。佳織の敵は私が取るぞ」ワハハ 佳織「みんな……」ウルウル 智美「ワハハー。それじゃ逆転してくるかー」 ゆみ「ああ、行ってこい」 睦月「お願いします!」 桃子「ファイトっすー!」 ………… ……… …… … ゆみ『ツモ。2000・4000』 一同「…………」プルプル 京太郎「か、」 智美「勝ったぞー!」 睦月「勝ったんだ……」ヘニャ 佳織「よかった……!」 桃子「みんな喜びすぎっすよー。初戦突破なんて通過点っす!」ニヘラ 京太郎「その顔で言うなよ」ハハ 桃子「嬉しいんだからしょうがないっすかー」バシバシ 京太郎「痛っ!」 桃子「もー大げさっすねー」バシバシバシ 京太郎「やめい! ほんと痛えよ!?」 睦月「あはは、夢じゃなさそうだね」 佳織「うん、痛がってる」フフ 京太郎「微笑ましそうにするのやめてください!」 桃子「やーでも私たち勝てたんすねー。夢じゃないんすねー」ニヘラ 京太郎「部長、モモ、ゆみ先輩が区間1位だぜ。順当だよ」 智美「ワハハ、そんな褒めるなー」 佳織「智美ちゃんありがとう!」 睦月「モモも先輩たちも、やっぱり凄いですね」 智美「2人が踏ん張ってくれたからだぞー。……そろそろゆみちんが帰ってくるなー。ちゃんと迎えよう」 桃子「そうっすね! 盛大に出迎えるっす!」 ガチャ 京太郎「ゆみ先輩! おめでとうございます!!」 ゆみ「」ポー 京太郎「飲み物どうぞ……ってどうしたんですか?」 ゆみ「私たちは勝ったのか……?」ポー 京太郎「何いってんですか! ゆみ先輩なんて一度も振り込まずに圧勝したくせに!」 ゆみ「実感がない……京太郎くん、ちょっと後ろを向いてくれないか?」ポー 京太郎「? はい」クルッ ゆみ「ん……」ピト 京太郎「はい!?」ビクッ 桃子・智美・佳織・睦月「!?」 ゆみ(いつもの……いつもよりは速いか? でも聞き慣れた京太郎くんの鼓動だ……) ゆみ「……うん、ありがとう。ようやく現実に戻ってきた気分だ」 京太郎「」 ゆみ「京太郎くん?」 智美「……あー、現実に戻ってきたところ悪いんだけどなー?」 ゆみ「なっ、え!? なんでお前た……あ」 桃子「これは本気で私たちのこと忘れてたっぽいっすね……」 睦月「しゅ、集中力凄いですね」 佳織「凄い慣れててこっちが赤くなっちゃいました」 ゆみ「い、今のは、その……忘れてくれ……」カアァァ 智美「ちょっと難しいなー」ワハハ 桃子「というか今さら1個忘れたくらいじゃどうにもならないっすよ?」 ゆみ「なら今までの全部だっ!」 睦月「あ、自覚がないわけじゃないんですね」 佳織「私は無自覚って言われたましたけど、さすが加治木先輩ですね!」 ゆみ「うぅ……」シュン ゆみ「京太郎くん……」ジッ 京太郎「」 桃子「京太郎?」 京太郎「……はっ。一瞬意識が飛んでたぜ」 智美「いつから飛んだんだー?」 京太郎「その、ゆみ先輩が俺の背中に……」 ゆみ「……そこからは記憶にないんだな?」 京太郎「ええと、そうですね」 ゆみ「……ならまあ」 桃子「いいんすか!?」 智美「それくらいいつもやってるって感じだなー」 京太郎「よくやられてますけど、やっぱ心の準備してないと驚きますね」アハハ 佳織「よくやってるってほんとに慣れてたんだ……」 京太郎「ところで俺の意識が飛んでる間に何が」 ゆみ「いいから! ほら次の試合が始まるぞ!」 桃子「……今さら何が恥ずかしいんすかね」ヒソヒソ 智美「ほら、自覚があるって思われると恥ずかしいんじゃないか?」ヒソヒソ 睦月「なるほど」ヒソヒソ ゆみ「聞こえてるぞ!」 ゆみ「……どう思ってるかなんて自分でもよくわからない」ボソッ ゆみ(京太郎くんとまだ一緒にいたいと思うのは、蒲原たちと一緒にいたいと思うのと違うものなんだろうか……) 京太郎「佳織先輩、あっちで何か話して……」 佳織「い、いやあの……そ、それより私ちょっと喉が渇いたから飲み物が欲しいかな!?」 京太郎「あ、はい。どうぞ」 智美「2回戦はさっきより手強いなー」 桃子「さすがは1回戦を突破しただけあるなー」 京太郎「睦月先輩苦戦してる……休憩がほとんどないのは辛いですね」 ゆみ「確かに辛いがそれは相手も同じだ。裾花に天竜に高瀬川……やはり一筋縄では行かないな」 佳織「津山さん! 頑張って!」 ………… ……… …… … 睦月「すみません、もっと点数取って繋げたかったんですが……」 ゆみ「なに、相手はそれなりの強豪だ。その先鋒を相手にして2位と僅差の3位なら十分だよ」 睦月「2位の次は3位……このままだと次は4位に」ウゥ… 智美「相手は強くなっていくわけだしなー。でもエースを相手に踏ん張ってくれるってのはそれだけでありがたいんだぞ?」 桃子「そうっすよ。最終的にチームが勝てば問題なしっす!」 ゆみ「まあもちろん勝ってくれるのが一番だ。決勝は期待しているぞ」 睦月「……はい、切り替えます!」 佳織「わ、私も差を広げられないよう頑張ります!」 智美「そうだなー。まずは目の前の試合に勝たないと。期待してるぞー!」ワハハ 京太郎「佳織先輩、頑張ってください!」 佳織『よ、よろしくお願いします』ペッコリン 桃子「かおりん先輩は緊張が解けないっすねー」 智美「緊張というかあれはよくわからなくて戸惑ってるんじゃないかー?」 京太郎「起家ですか。配牌はよさそうですね」 ゆみ「ああ。……いや、よさそうというかこれはもしや」 睦月「ま、まさか……」 佳織「3つずつ、3つずつ……」 裾花次鋒「……その、ごめんなさい。速く切ってもらいたいんだけど……」 佳織「ご、ごめんなさい! ええと、これは……」 裾次(初心者の子なのかな。初心者がいて勝ち進むなんて要注意ね) 佳織「うーん? これはどうすればいいんだろう……?」 3人「?」 佳織「最初からでもいいのかな。ええと、ツモのみ、です。500オールかな?」 3人「なっ!!?」 佳織「えっ!? 間違ってました!?」ビクッ 天次「……最初から揃ってるときは天和って言って役満になるの。点数は……16000オール」 佳織「これも役満なんですか!? わあ……」 京太郎「さ、さすが佳織先輩……」 ゆみ「起家で天和とは……恐ろしい」 智美「やってくれるとは思ってたけどここまでやるとはなー」ワハハ 桃子「かおりん先輩カッコいいっす!」 睦月「妹尾さん凄いな……私も次こそは!」 佳織「ただい――」 智美「よくやったぞ佳織ー!」 京太郎「区間1位おめでとうございます!!」 佳織「あ、ありがとう。でも運がよかったよ」アハハ 桃子「開幕天和は凄まじかったっすねー」 ゆみ「相手も動揺したのかベタオリが多かったからな。妹尾の独特の捨て牌にも翻弄されたようだ」 睦月「実際その後も倍満とか上がってますからね。凄いなあ」 佳織「一回戦の分、取り返せてよかったです」エヘヘ 智美「私もこの流れを切らないようにしないとなー」ワハハ ゆみ「ああ、期待しているぞ」 京太郎「頑張ってください!」 智美「ワハハ、任せろー」 ………… ……… …… … 智美「ワハハ……」 京太郎「お、お疲れ様です」 智美「区間4位とはなー……」 ゆみ「まあそういうこともあるのが麻雀だ。気にするな」 睦月「そうですよ! 配牌は悪かったですけど、悪い打ち方した訳じゃないですし」 桃子「私とゆみ先輩が取り返すから問題ないっすよ!」 佳織「総合順位はまだ3位だし大丈夫だよ」 智美「……そうだなー。これからは応援頑張るぞー!」 桃子「頼んだっすよー! それじゃサクッと逆転してくるっす!」 京太郎「おいおい、そんな甘く見てて大丈夫か?」 桃子「大丈夫っす。言葉の綾っすよ。まあ私が1位にしてくるのは本当っすけどね!」 ゆみ「最悪私で逆転するつもりだが、頼んだぞ」 桃子「任されたっす!」 桃子(さて、ああは言ったけど裾花も天竜も強敵っすね。中々振り込みそうにないっす) 桃子(序盤はおとなしくして終盤勝負っすね。我慢比べになりそうっす) 裾副(配牌はいい、今日は好調ね。リードを守るなんて考えるよりこのまま差を広げましょう) 天副(裾花やっぱり強い……! ここでなんとか巻き返さないと) 高副(4位だけど諦めるわけにはいかない! 全員捲ってやるわ!) 京太郎「硬直してますね……」 ゆみ「実力はモモのほうが上だと思うが……相手も強豪校でレギュラーを取っている選手だ。中々上手くはいかないな」 睦月「まだ消えられてないみたいですね。打牌が慎重です」 智美「冷静に考えると消えられてないって凄いこと言ってるよなー」 佳織「応援頑張るって言ったのはどうしたの!?」 桃子(……消えられたみたいっすね。南2局までかかるなんてやっぱりこの人達強いっす) 桃子(まあゆみ先輩ほどじゃないっすけどね!) 裾副「立直」 桃子(立直っすか。あの捨て牌は……。ちょうどいいっすね。反撃開始っすよ!) 裾副(今日は絶好調! 二-四-五-七待ちならすぐ上がれそうね) 桃子「」タン 天副「」タン 高副「」タン …… … 高副「うー」タン 裾副「ロン! 裏ドラは……」 桃子「ちょっと待った! ダメっすよ。捨て牌はちゃんと見ないと」 裾副「は? 何言って……っ!!?」 天副「え!?」 高副「なっ!?」 裾副「ちょ、ちょっと! すり替えたりしてないわよね!?」 桃子「審判がいてカメラで撮影されてるのに出来るわけないじゃないっすか」 裾副「そんな、見落としてたなんて……」 桃子「ともかくチョンボっすから罰符っすよ」 裾副「くっ……」 京太郎「いやーほんとえげつないなあ」 ゆみ「あれに関しては回避しようがないからな。ロン上がりを放棄するか運に任せるしかない」 智美「私は事故みたいなものだと思って無視してたなー。罰符を何度払ったか数えてないけど」ワハハ 京太郎「俺も何度あれにやられたことか……」 睦月「わかっててもショックだよね。上がれると思ったのに罰符を払うことになるなんて」 ゆみ「ああ、そして相手はモモのステルスを知らない。受ける衝撃も数段上だろう」 京太郎「見るからに落ち込んでますね。気持ちわかるなあ」 佳織「私は何故か桃子さんのステルスで罰符払ったことないんですよね。なんででしょう?」 京太郎「……佳織先輩だからですよ」ニコッ 佳織「な、なんか喜べないな……」 桃子「宣言通り1位になってきたっすよー!」 京太郎「すげえぞモモ!」 ゆみ「よくやった」 桃子「私にかかればこんなもんっすよ!」ドヤッ 智美「ワハハー、生意気だなー」ウリウリ 桃子「ちょ、ちょっと部長!」 智美「凄いぞモモー」ワハハ 桃子「わかったからやめて欲しいっすー!」 智美「……ありがとなー」 桃子「……チームなんだから当然じゃないっすか」 佳織「これで1位ということは……」 睦月「後ちょっとで決勝……!」 京太郎「ゆみ先輩、頑張ってください」 ゆみ「みんながここまで繋いでくれたんだ。必ず守り切るさ」 智美「飛ばしてしまっても構わないんだぞー?」 ゆみ「無理をする必要がどこにある……行ってくる」 桃子「頼んだっす!」 ………… ……… …… … 京太郎「決勝進出だー!!」 桃子「なんで私たちより喜んでるんっすかー!?」ニヘラ 京太郎「お前も十分喜んでるだろ!」ニヘラ 智美「まさかここまで来れるとはなー」ワハハ 睦月「2回戦に行けただけで嬉しかったのに、まさか決勝に行けるなんて……」 佳織「私も凄い嬉しくて……」グスッ 智美「こらこら、泣くのはまだ早いぞ」 佳織「なんか気が抜けちゃって……」 ゆみ「気を抜くのはまだ早い。明日は決勝だぞ」 京太郎「ゆみ先輩! おかえりなさい、おめでとうございます!!」 ゆみ「ありがとう……だがみんな、明日はもっとキツイ試合になる。喜ぶのはいいが疲れは残さないようにな」 京太郎・智美・桃子・睦月・佳織「……」 ゆみ「な、なんだ?」 智美「……一回戦の後何したか忘れたのかー?」 ゆみ「うっ」 桃子「棚に上げるってレベルじゃないっすよね」 ゆみ「よ、喜んでいたわけじゃないしいいじゃないか!」 智美「浮かれっぷりは飛び抜けてたと思うぞ?」 桃子「周りが目に入ってないってああいう事をいうんすねー」 ゆみ「なんで私はあんなことを……!」 京太郎「ま、まあまあ。ゆみ先輩が言ってることは正しいじゃないですか」 佳織「確かにそうだね。そっか、明日で決まるんだね……」 睦月「明日で最後にしたくないね……ここまで来たら全国に行きたい」 桃子「後1勝だけっすしね。負けたくないっす」 ゆみ「ああ、私もだ。明日も早いし今日は帰ってゆっくり休もう」 智美「そうだなー。私たちの家は遠いし帰るかー。明日は頑張るぞー!」 一同「おおー!」 ――帰り道―― 京太郎「ゆみ先輩、今日はお疲れ様でした。カッコ良かったですよ」 ゆみ「ああ、ありがとう。だが明日の相手は正直言ってレベルが違うからな……」 京太郎「龍門渕と風越と……清澄ですね」 ゆみ「そうだな。天江衣は牌譜を見てもわけがわからない」 ゆみ「素人のような打ち筋だが全てが勝ちに繋がっている。実際に打ってみるまで対抗手段は思いつかないだろうな」 ゆみ「池田華菜は火力が凄まじい。9割近く満貫以上で上がっているんじゃないかあれは。あのツモ運は素直に羨ましいよ」 京太郎「咲はどうですか?」 ゆみ「ううん、今年からの出場でデータがないからな。牌譜がないとなんとも……」 京太郎「あ、それならこれをどうぞ」バサッ ゆみ「これは……!」 京太郎「清澄と龍門渕と風越の今年の牌譜です。一応注釈も付けてます。応援で待ってる間に作ってみました」 京太郎「応援だけしか出来ませんでしたから、出来る範囲で役に立ちたくて。まあゆみ先輩ほど上手く注釈出来てないですけど」アハハ ゆみ「いや、あるとないとでは大違いだよ。ありがとう京太郎くん」 ゆみ「ふむ……」ペラリ 京太郎「どうですか?」 ゆみ「軽く宮永のを見たが、1回戦で4万点以上残している相手を飛ばしているのか……さすがというべきだろうか」 ゆみ「打ち方に関しては正直よくわからない。無駄があるように見えるがきっちり勝っている。何にせよ要注意だな」 京太郎「やっぱり強いんですねあいつ……全然そんな感じしないのに」 ゆみ「見た目と麻雀は関係ないが、随分と女の子らしい女の子だったな」 京太郎「女の子らしい女の子って……まああいつがダメなのは中身ですから見た目じゃわからないですね」 ゆみ「そんなふうには見えなかったが……」 京太郎「まず会場入ってすぐ迷子になってる時点で察してください。昔からああなんですよ」 ゆみ「そうか……やっぱり仲がいいんだな」 京太郎「まあそうですね。あんなんですけどいいやつだからほっとけないです」 ゆみ「……」 京太郎「あ、もちろん明日は鶴賀を応援しますよ! 今の俺にはゆみ先輩が1番です! 咲なんかやっつけちゃってください!」 ゆみ「……信じるぞ? その言葉」 京太郎「もちろんです……っていうかわざわざ念を押すほど信用ないですか!?」 ゆみ「ん……そうだな。今日のナンパの一件で君の信用はガタ落ちした」フフッ 京太郎「だから誤解……それ咲じゃないですか!?」 ゆみ「幼馴染を見つけて助けようとするのはいいが、それならもっとちゃんと伝えろ」 京太郎「うっ……すみません」 ゆみ「わかればいい……明日は応援頼んだぞ。ちゃんと私にするように」 京太郎「はい!!」 ゆみ「……絶対だぞ」 ――控え室―― ゆみ「ついに決勝戦だな」 智美「そうだなー。泣いても笑っても今日が最後だー」ワハハ 睦月「2日目にもなると緊張もほぐれてきますね」 佳織「あれ? さっきから右手と右足一緒に出してるから緊張してるのかと思ってたよ」 睦月「……自分に言い聞かせてたんだ」 佳織「ご、ごめんなさい!」 桃子「緊張感のない会話っすねー」 京太郎「これなら今日は大丈夫そうですね」 睦月「まあ昨日の初戦よりは緊張してないと思う。ただ今日は相手が……」 京太郎「風越の先鋒、強かったですね」 桃子「龍門渕の先鋒も10万点飛ばすとかわけわかんないことやってたっすねー」 睦月「うん、私でどこまで離されずにいられるか……」 智美「ダメだぞー初めからそんなんじゃ」 ゆみ「蒲原の言うとおりだぞ。初めからそういう意識では守りに入ってしまう。そこを狙われると最悪だし、それが出来る相手だ」 桃子「そうっすよ。むっちゃん先輩は堅実なとこがウリで元々攻撃的じゃないんすから」 桃子「最初から守りに入ったら上がれなくなっちゃうっすよ」 睦月「でも……」 京太郎「俺が言うのも何ですけど、1人が調子悪くても周りのみんなでフォローするのが団体戦じゃないですか!」 ゆみ「津山を先鋒に置いたのは私なんだから、自分の好きに打ってこい。後のことは任せろ」 ピンポンパンポーン 「決勝戦が始まります。各校先鋒の選手は対局室へ集合してください」 智美「ちょうど始まるみたいだなー」ワハハ 佳織「津山さん、頑張って!」 桃子「期待してるっすよー!」 睦月「……うむ、精一杯やってくる」 京太郎「決勝はルール変わるんでしたっけ?」 ゆみ「ああ、半荘が2回になる。長丁場になるから逆転の可能性は増えるな。逆もしかりだが」 智美「麻雀は運に左右されるから、2回にして実力を発揮してもらおうってことなんだろうなー」 桃子「まあ2回じゃまだまだ運が大きいと思うっすけどね」 ゆみ「1回じゃ味気ないというのも理由なのかもしれないな……さあ、始まるぞ」 京太郎「清澄と龍門渕の配牌がいいですね」 ゆみ「ウチと風越は我慢の展開だな。なんとか耐えて欲しいが……」 桃子「ああ、なんで南を切るんすか!」 京太郎「生牌とはいえ聴牌だしなあ。俺も切りそうだ」 佳織「あそこにいると早く上がりたくなるよね」 ゆみ「オリの判断は難しいが、うーむ……」 智美「まあ今戦ってるのはむっきーだ。私たちは落ち着いて見守ろう」 京太郎「それにしても龍門渕の先鋒は変な鳴きしてますね」 智美「確かになー。それに鳴いたあと清澄のツモが悪くなってないか?」 ゆみ「ふむ、亜空間殺法の使い手なのかもしれないな」 京太郎「あく……なんですか?」 ゆみ「亜空間殺法だ……改めて言わせるな」カアァ ゆみ「コホン。亜空間殺法というのは、簡単に言えば鳴いてツモ順をずらして相手のいい流れを切ったり」 ゆみ「自分に運を引き寄せたりするものだ」 佳織「そんな上手くいくものなんですか?」 ゆみ「私には出来ないな。何か独自の感覚なり理論なりがあるんだろう」 京太郎「なるほど……清澄の先鋒も配牌もツモもいいのに後一歩で上がれてないですね」 ゆみ「あれを狙ってやっているとすると恐ろしいな。10万点飛ばしてのはさすがに運も絡むんだろうが……」 桃子「狙われてないのは幸いっすね。調子がいいほど狙われてるみたいっすからあんまり喜べないっすけど」 智美「清澄には悪いけどこのまま引きつけてて貰いたいなー」 智美「前半戦終了かー」 佳織「龍門渕がリードしてるね」 ゆみ「ああ、しかし風越も目立たなかったが堅実に稼いでいるな」 京太郎「あれ、ほんとですね。最初は調子良さそうじゃなかったのにいつの間に」 桃子「風越のキャプテンは伊達じゃないっすねー」 佳織「津山さん、ため息ついてる……」 ゆみ「先鋒という厳しい中でよくやってくれているんだが……しまったな。対局室の近くへ行っていればよかったか」 智美「直接声かけたほうがよかったかなー」 京太郎「後半戦始まりますね。睦月先輩なら大丈夫ですよ」 桃子「そうっすよ。部長とゆみ先輩にとっては守るべき後輩かもしれないっすけど、私たちにとっては頼れる先輩なんすから!」 ゆみ「……そうだな。一度先鋒を任せた私がうろたえていては津山に申し訳ないな」 智美「どっしり構えるかー」ワハハ 京太郎「はい、睦月先輩を信じましょう!」 ………… ……… …… … 睦月「ただいまー……」 京太郎「お疲れ様です」 睦月「うん……負けちゃった。次は4位なんて冗談で言ってたけどなあ」ハァ ゆみ「……確かに津山の満足な結果ではなかったと思うが、4位とは言っても2,3位とは僅差だ。よくやったよ」ポン 智美「そうだぞー。前半から5000点しか削られてないじゃないか。よく耐えてくれたなー」 桃子「そうっすよ! 前半よりずっとよくなったんすからもっと胸張るっす!」 佳織「あ、後は私たちに任せて」 睦月「妹尾さんまで……うん、ありがとう。後はよろしくね」 智美「佳織も言うようになったなー」 佳織「か、からかわないでよう」 ゆみ「1人浮きなら他の3校も風越を狙うだろうからかえってやりやすいが……妹尾は好きなように打ってこい」 佳織「私も風越をマークしたりしなくていいんですか?」 京太郎「……出来るんですか?」 佳織「……出来ないね」 ゆみ「慣れないことはしなくていい。そんなことをして持ち味を消す必要はないさ。点数調整は私たちの役目だ」 桃子「点数で負けてるのに飛ばすのだけは注意っすよ!」 佳織「そ、それはちょっと無理かな」 智美「ほらほら、話すのはそのくらいにして出陣だー」 佳織「お、押さないでぇー」 ゆみ「次鋒戦の開始だな」 京太郎「……全員メガネっ娘ですね」 ゆみ「言い方に何か違和感を感じるな」 京太郎「気のせいですよ……あれ、1人外しましたね」 桃子「あれで見えるんすかね?」 智美「伊達メガネだったりしてなー」ワハハ 睦月「オシャレしたいのかしたくないのかよくわからないですね」 ゆみ「まあ何か理由があるんだろう。さすがに意味もなく外しているとは思えん」 京太郎「メガネを外すと印象が変わって……」 ゆみ「何を考えている」ゴッ 京太郎「ヒィッ!?」 桃子「少しくらい懲りたらどうなんすか」ハァ 智美「風越がリーチしたなー」 睦月「清澄は堅実にオリてますね」 桃子「かおりん先輩は……あぁ中が」 智美「これは振り込むなー……やっぱり」 京太郎「佳織先輩度胸ありますよね」 ゆみ「それなりには教えているはずなんだが、中々難しいな」ハァ ゆみ「まあこれも含めて妹尾の打ち方だ。あれでも部内断トツビリというわけではないしな」 桃子「そうっすねー。かおりん先輩の調子がいいときは少しくらい削っても役満で一気に取り返されるっす」 智美「今回も出るといいなー」ワハハ 京太郎「……うおお、四暗刻聴牌」 睦月「あの配牌から四暗刻目指すのかぁ……」 智美「まあ本人には目指してるって意識はないと思うけどなー」 ゆみ「何にせよあの捨て牌はそれだけで脅威だな。清澄もオリたようだ」 桃子「私ならステルスでオリなくても平気っすけどね!」 京太郎「なんで対抗してるんだ……というか押したほうが点数的には有利じゃないか?」 ゆみ「結果論ではそうだが、長い目で見ればオリたほうが正解だろう。もちろんこの試合に限れば別だが」 京太郎「お、言ってる間に佳織先輩ツモりましたね。この舞台で役満か……」 ゆみ「スター性というか、何か持っているのだろうな」 智美「無理にでも麻雀部に入ってもらってよかったなー」 睦月「これで相手も攻め込みづらくなるといいですね」 京太郎「佳織先輩防御はからっきしですからねえ。早めにオリてくれるといいな」 ゆみ「いきなり中を切ってしまっているからな……難しいところだが慎重な相手なら可能性はあるか」 桃子「メガネキャラは慎重派って相場が決まってるっすよ!」 京太郎「いや佳織先輩がいきなり違うじゃねえか」 桃子「……何事にも例外はあるっす!」 ………… ……… …… … 智美「佳織ー! 大活躍だったなー!!」 佳織「あ、あれでよかったかな?」 ゆみ「十分すぎる。あの収支に不満などない」 京太郎「区間1位ですよ1位! 凄いですよ!」 桃子「麻雀は何があるかわからないっすね。凄いっす!」 ゆみ「麻雀は運ではないが、決勝でこの結果をだせるのは妹尾の力だろうな」 睦月「なんとか風越が射程内に入りましたね」 ゆみ「ああ、……蒲原!」 智美「ん?」 ゆみ「射程にはいった的を逃すな」 智美「撃ち落せばいいんだろー、風越を!」 京太郎「……あの、ゆみ先輩、智美部長」 ゆみ・智美「うん?」 桃子「……何もそんな死亡フラグ立てなくてもいいじゃないっすか」 ゆみ「な!? い、いやそんなつもりではなかったんだが……」 京太郎[言ってしまったものはしょうがないです。部長、フラグなんかに負けないでください」 智美「新しい応援だな……。まあ頑張ってくるぞー」ワハハ 京太郎「風越の中堅は1年生か。凄いなあ」 桃子「私も1年っすよ!」 京太郎「ウチは人数がいないだろ」 桃子「ぐぬぬ」 ゆみ「まあモモの実力なら風越でもレギュラーを取れるさ」 桃子「フフフ」ドヤァ 京太郎「腹立つわー」 睦月「何遊んでるの……ほら、始まるよ」 京太郎「おっとそうで……龍門渕のあれは手錠?」 佳織「ファッションなのかな?」 桃子「世の中には色んな人がいるんすね」 ゆみ「だから気を散らすなと」ハァ 睦月「あ、清澄が立直しましたね。でもなんで単騎に……?」 京太郎「⑧切りなら5門張ですよね? まあ他の手牌見る限り5門張でも上がれなさそうですけど……」 ゆみ「打牌を見る限り少なくとも一萬を引いたのは偶然だと思うが……」 桃子「和了る確率は間違いなく下がるっすけど、振り込んだときのダメージは大きいっすね」 京太郎「変な待ちだとオリるのも難しくなるしなあ」 睦月「手強いですね……」 ゆみ「蒲原はあれでオリるときはしっかりオリるからそうそう振り込まないとは思うが、やはり厳しそうだな」 桃子「清澄また和了ったっすね」 佳織「風越が2位になってウチが1位だね!」 京太郎「清澄が風越を撃ち落としてくれましたね」 ゆみ「あまり喜べないな……」 睦月「清澄強いですね。あんな待ちで和了れるなんて」 京太郎「狙われてるって感じではないですけど、風越がよく振り込んでますね」 佳織「智美ちゃんは全然振り込まないね」 ゆみ「風越が見かけによらず攻撃型のようだからな。蒲原は守備重視だしその辺りの差だろう」 桃子「後はそもそも当たり牌引いてないっすからね。悪待ちだから引く確率も少なくなるっすし」 京太郎「うわ、清澄またテンパッてる……」 睦月「今度は嵌張待ち……手なりでなったんだろうけどこれなら和了らないかも」 ゆみ「この流れだと厳しそうだが……うわ」 桃子「……凄いっすねあれは」 佳織「ツモった牌を指で弾いてその間に手牌を倒して、弾いた牌掴んで叩きつけて……練習してるのかな?」 京太郎「清澄も今年麻雀部出来たんですよ。中堅の部長の人は1年生のとき1人だったはずなんできっとその間に……」 睦月「冷静に考えるのはやめよう」 ………… ……… …… … 智美「」ワハハー 睦月「横並びですから! 気を落とさないでください!」 京太郎「風越に比べれば全然マシですよ!」 桃子「マシって言い方もどうなんすかね」 智美「リード守れなくてごめんなー……」 佳織「私も運がよかっただけだから」 ゆみ「まだまだ1位を狙える位置だ。後は私とモモでなんとかしよう」 智美「頼んだぞー」 睦月「お願いします!」 桃子「任せるっす! 半荘2回なんてまさに私のためにあるようなルールっすからね!」 京太郎「どういう意味だ?」 桃子「私のステルスは消えるのに時間がかかるんすよ」 京太郎「ああ、知ってるけど」 桃子「半荘が終わったくらいで私のステルス効果が消えることはない……この意味がわかるっすか?」 京太郎「」ゴクリ 桃子「つまり私は半荘1回丸々ステルス状態で戦えるんすよ!」 京太郎「な、なんだってー!」 ゆみ「出番直前だというのに余裕だな。いやまあいいんだが」ハァ 桃子「いやー今からじたばたしてもしょうがないっすからね。出来ることをやるだけっすよ」 智美「ステルスの使える時間が長くなるってのは単純に強いからなー。期待してるぞ」 京太郎「消える前に点数削られないようにな」 桃子「消える前に削るのは散々ゆみ先輩にやられたっすね」 睦月「見てて怖くなるくらい狙われてたね」 ゆみ「し、仕方ないだろう!?」 桃子「わかってるっすよ。おかげで素の実力も上がったっす!」 佳織「頑張ってください、桃子さん!」 桃子「かおりん先輩に負けないくらい稼いでくるっすよ!」 睦月「副将は原村和が出るんですよね。インターミドルチャンプかあ」 ゆみ「決勝で清澄が注目されている理由の1つだな」 京太郎「鶴賀は全然注目されてませんね」 智美「運でたまたま勝ち上がってきたって思われてるんだろうなー」 佳織「……何も言い返せないなあ」 ゆみ「……運も実力のうちだ」 佳織「フォローされてない!?」 京太郎「それで勝ち上がったんですからむしろ凄いですよ」 睦月「無名のまま勝てたらカッコいいよね」 ゆみ「そうだな。最後まで注目されずに勝つというのも面白い」 京太郎「とりあえずはモモ次第ですね。応援しましょう」 京太郎「あれはペンギン……?」 ゆみ「エトピリカになりたかったペンギン、略してエトペンだな」 佳織「可愛いですねー」 智美「ゆみちん詳しいなー」ワハハ ゆみ「た、たまたま知っていただけだ」 智美「恥ずかしがらなくてもいいだろー」 京太郎「でも人前でペンギンを抱えたまま麻雀なんてよく出来ますね」 ゆみ「彼女なりの集中方法なのだろう」 智美「清澄は先鋒から副将までみんなキャラ濃いなー」 京太郎「東場のタコス、メガネを取るメガネっ娘、牌投げ悪待ち、ペンギン抱っこ……確かに」 智美「ウチは佳織くらいかな。モモも対戦相手には強いけど目立てはしないしなー」 佳織「そんなことないと思うけど……」 睦月「私も何かしたほうがよかったのかな」 京太郎「いや清澄以外は普通にしてますから!」 ゆみ「キャラが薄くても別に構わないだろう。試合に勝てればいいんだ」 ゆみ「……それに注目されたら普段通り打てなくなりそうだ。目立つのには慣れていない」ボソッ 智美「1年生の教室で大声で勧誘したのは誰だったかなー」ワハハ ゆみ「だからこそだ!!」カアァァ 京太郎(可愛い) 睦月「あんまり動きがないね」 京太郎「みんな固い打ち手みたいですね」 ゆみ「こういう打ち手にモモのステルスは効果的だろうな」 京太郎「高い手を作るタイプじゃなさそうですから、消えるまでに削られるのも大丈夫っぽいですね」 佳織「でもみんな参考になりますねー。なんでそう切ってるのか全然わからないや」 京太郎「佳織先輩はあんまりとらわれないほうがいいと思います」 ゆみ「いや、技術が身についても今の運のままでいられるかもしれない」 京太郎「なるほど……」 佳織「な、なんか扱いがおかしいような……」 智美「気にするなー。お、モモが上がったぞー」 京太郎「龍門渕の副将驚いてますね!」 ゆみ「ふむ、消えたようだな」 睦月「裾花のときもですけど、今回は更に時間かかりましたね」 佳織「最終局でようやくだね」 智美「ここからはモモの独壇場だなー」 京太郎「お、早速龍門渕が振り込んだ!」 睦月「ドラとはいえモモが見えていなければ切りますね」 ゆみ「ここからは安心して見ていられそうだな」 智美「このまま飛ばしてくれればいいんだけどなー」ワハハ 京太郎「そうなればいいですね……ん?」 睦月「清澄がツモらな……!?」 智美「ス、ステルスモードのモモが」 ゆみ「振り込んだだと!?」 佳織「消えられてなかったんでしょうか……?」 ゆみ「いや、少なくとも龍門渕は明らかに不自然な振り込みをしていた」 京太郎「となると原村にはモモが見えてるってことですか……?」 ゆみ「そう考えるのが自然だが……まいったな」 智美「明らかにモモの天敵だなー」 ゆみ「ああ、私のオーダーミスだ。副将に置くべきではなかった」 京太郎「仕方ないですよ。モモが見える相手がいるなんてわかりませんし」 京太郎「わかったところで副将になるかどうかなんて完全に運じゃないですか」 佳織「原村さんに見えてても他の人には見えてないみたいですし、まだまだ有利ですよ」 智美「それに普通の麻雀でもモモは十分強いだろー?」 睦月「そうですよ。元々ネト麻見て勧誘したんじゃないですか」 ゆみ「……そうだな。これで落胆してはモモにも失礼だ。モモを信じよう」 ………… ……… …… … 桃子「いやー参ったっす。どーにも清澄だけ抜くことが出来ませんでした」 京太郎「原村には見えてたみたいだな」 桃子「あんな相手がいるんすね。自信無くしたっすよ」 ゆみ「何を言う。獲得点数を見れば誰が活躍したか一目瞭然だ」 ゆみ「去年トップの2校と原村和を相手に1番点を稼いだんだ。お前が一番だよモモ」 桃子「先輩――」 智美「そうそう、佳織ほど稼いではないけど1位なんだから胸を張っていいぞー」 桃子「最後にそういうこと言うんじゃないっす!!」 智美「褒めてるんだぞ!?」 桃子「どこがっすか!?」 智美「胸を張っていいって言ってるじゃないかー!」 桃子「最初を言わなくてもいいじゃないっすか!」 京太郎「あの2人はほっといて」 佳織「いいのかな……」 京太郎「いいんですよ。……ゆみ先輩、こんなことしか言えませんけど、頑張ってください」 ゆみ「……月並みだな」フフッ 京太郎「う……なんかカッコいいこと言えればよかったんですけど……」 ゆみ「いや、嬉しいよ。……うん、凄く嬉しい」 ゆみ「昨日言ったが、かっこ良くなくても気の利いた台詞じゃなくても、私を応援していてくれればそれでいい」 京太郎「それなら任せてください。ちゃんと対局室に聞こえるくらいの応援しますから」 ゆみ「それは恥ずかしいからやめてくれ」 京太郎「注文が多いですね」 ゆみ「君が無駄な条件を付けるからだ……それじゃ行ってくる」 京太郎「はい、優勝を決めるところを楽しみにしてます」 ゆみ「ああ、期待していてくれ」テクテク --------------------------------------- ゆみ(決勝の対局室は随分と広いな。……広くする意味はあるのだろうか) ゆみ(1人先に来ているな……あれは宮永か) ゆみ「よろしく。決勝で会うことになるとはな」 咲「あ、はい。よろしくお願いします。えっと……昨日はすみませんでした」 ゆみ「京太郎くんがやったことだよ。気にしないでくれ……まあどうしても気になるなら、お手柔らかにしてくれると助かる」フフッ 咲「そ、それはちょっと」アセアセ ゆみ「すまない、冗談だ。君の話は京太郎くんから話を聞いていて一度戦ってみたかったんだ」 咲「きょ、京ちゃんはなんて言ってたんですか……?」 ゆみ「ふむ……宮永照を手玉に取っていたというようなことを聞いたよ」クスッ 咲「京ちゃんやっぱり……! う、嘘ですからね?」 咲「もっとずっと小さい頃で、お姉ちゃんが邪魔しなかったからなんとかですよ!?」アセアセ ゆみ「……そこまでは事実なのか」 咲「あぅ……」 ゆみ「……こんなことはあまり話しても仕方がないか。すまない、試合前に話すことではなかったな」 咲「い、いえ、悪いのは京ちゃんですから。もう……」 ゆみ(……やはり仲がいいのだろうな。きっと私よりも……) 咲「? どうかしましたか?」 ゆみ「いや、何でもない。お互い全力を尽くそう」 咲「はい!」 --------------------------------------- 京太郎「あ、天江衣ってあんな小さい子供みたいな人だったんですか!?」 智美「京太郎達の1つ上だぞー」ワハハ 桃子「あの可愛い見た目で全国トップクラスの打ち手っすか。見た目は当てにならないっすねー」 佳織「あ、加治木先輩が早速立直ですね!」 京太郎「おお、幸先いいですね!」 桃子「そうっすねー……え? 清澄カンっすか?」 睦月「ウチとしてはありがた……!?」 智美「嶺上開花!?」 佳織「これって珍しいことでしたよね?」 桃子「ほとんどないって言っていいんじゃないっすかね……運が悪かったっすよ」 京太郎「……そういえば昨日の1,2回戦の牌譜でも嶺上開花で和了ってたような」 睦月「ぐ、偶然かな?」 京太郎「そうだといいですけど……」 睦月「2度目の嶺上開花……」 京太郎「咲がこんなこと出来たなんて……」 桃子「まあ幼馴染だからって知らないことくらいあるっすよ。ゆみ先輩ならどうにかしてくれるっす」 智美「そうだなー。ゆみちんならどうにかするだろー」ワハハ 京太郎「そう、ですね。応援するって約束しましたし」 佳織「あ、早速聴牌しましたよ!」 睦月「え? 南切り?」 智美「これはまさか宮永を狙ってるのかー……?」 京太郎「うわっ! 槍槓決まった!?」 桃子「先輩最高っすー!!」 ……… …… … 智美「一時は風越が0点にされてどうしようかと思ったけど……」 智美「風越が役満和了ったりゆみちんが天江から直撃取ったり、まだまだわからないなー」ワハハ 睦月「そうですね、まだまだこれから……!?」 桃子「ぬ、脱いでもいいですかって!?」 京太郎「あ、ああ靴か……最初からそういえよ!」 佳織「でもなんで急に脱ぎだしたんでしょう?」 桃子「おっぱいさんのぬいぐるみと一緒で集中方法の一つなんじゃないっすかね?」 智美「それでもなんで今までやらなかったのかわからないなー。京太郎は何か知ってるか?」 京太郎「いえ、俺も全然……」 睦月「力を抑えていたとかだったりは……」 智美「そ、それは笑えないなー」 京太郎「そんなこと出来るやつじゃないと思いますけど……あ! あいつただ単に脱ぐの忘れてたのかも……」 桃子「わ、忘れる? そんなことあるんすか?」 京太郎「咲ならありえる」 桃子「麻雀からは想像つかないっすねー……」 桃子「……終わったっすね」 京太郎「国士無双一向聴……後1巡あれば……!」 智美「ゆみちんが山を見なかったんだ。そういう後悔はしたらダメだぞー」 佳織「悔しいね……」グスッ 睦月「うむ……出れただけで嬉しかったけど、それでも……」 桃子「私がおっぱいさんに見つからないくらいちゃんと消えていれば……」 京太郎「いや、それは無理なんじゃ……」 桃子「それくらいの気持ちってことっす」 智美「みんな全力は尽くしてたし運も向いてたと思うぞー。これで届かなかったんだからしょうがないさー」ワハハ 智美「私たちは長野県3位になったんだ。風越より上だぞー? 胸を張って帰ろう」 一同「……はい!」 桃子「ゆみ先輩まだ帰って来ないっすね」 京太郎「……部長、その、俺……」 智美「ゆみちんのところかー? 迎えに行ってやれー」ワハハ 京太郎「はい!」タッタッタッ ――階段際ベンチ―― 京太郎「ゆみ先輩、お疲れ様でした」 ゆみ「京太郎くん……」 京太郎「……横、座りますね」 ゆみ「ああ……」 京太郎「……」 ゆみ「……今は、悔しいというより残念な気分だ。私はあの場で終わらない祭りを楽しみたかったんだ……」 ゆみ「そして行きたかった。みんなで全国に――」 京太郎「ゆみ先輩……」 ゆみ「……そうか、私は勝ちたいというより、ただ部のみんなと、君ともっと長くいたいとしか思っていなかったんだな」 京太郎「それは勝つ理由になるじゃないですか」 ゆみ「1つの理由になるかもしれないが、麻雀部でなくともいくらでも会えるだろう? 少なくとも君の幼馴染ほど強い理由ではないさ」 ゆみ「神様がいるなら強い思いの方に微笑むはずだ」 ゆみ「私は勝ちたいという意志が足りなかったのだろう。だからきっと肝心な場面で勝ちきれ――」 京太郎「……俺は、嫌です」 ゆみ「うん?」 京太郎「ゆみ先輩が引退して、麻雀部で会える時間が減るなんて、俺は嫌です!」 ゆみ「……私も引退したいわけではないが、いずれ引退するのは分かっていただろう?」 京太郎「それはそれです! 今引退しなくてもいいじゃないですか!」 京太郎「それに、みんなで全国は無理になったかもしれないですけど、個人戦があるじゃないですか!」 ゆみ「個人戦か……負けに行くつもりはないが、しかし今日の試合を見ていただろう? 私が勝ち抜けると思うか?」 京太郎「もちろんです!」 ゆみ「……清澄の原村は今日も十分活躍したが、長期戦でこそ輝くのが彼女だ」 ゆみ「間違いなく上位に食い込むだろう。中堅の竹井も強かった」 ゆみ「天江は出ないにしろ龍門渕は全員全国クラスの打ち手だし、風越の福路はおそらく長野で天江に次ぐ実力者だ」 ゆみ「そしてその天江に打ち勝った宮永……この面々が相手にいるんだぞ?」 京太郎「ゆみ先輩なら勝てるって信じてます」 ゆみ「しかし……」 京太郎「でももしゆみ先輩に自信がないなら、俺がなんとかします」 ゆみ「え?」 京太郎「俺が全国に行きますよ。そうすれば俺の全国が終わるまで、ゆみ先輩は麻雀部にいてくれますよね」 ゆみ「それはそうだが、しかし全国なんて……前に今年は目指さないとも言っていたじゃないか」 京太郎「あのときはあのとき、今は今です。……ゆみ先輩が全国に行けないと思うなら、俺が行くしかないじゃないですか」 ゆみ「……なんでそこまで私と一緒にいたいと思うんだ?」 京太郎「……俺はゆみ先輩が」 ゆみ「っ」ドキッ 京太郎「あなたのことが……」 ゆみ「……」ドキドキ 京太郎「…………俺はあなたが欲しい!!」 ゆみ「!?」 京太郎「俺はあなたと一緒にいたいんです! 少しでも、一秒でも長く!!」 ゆみ「」 京太郎「だから俺は……あれ、ゆみ先輩?」 ゆみ「」 京太郎「……そこまで嫌でした?」ガクッ ゆみ「違う!! 君は! なんでよりにもよってそれを言うんだ!?」 京太郎「告白するときは俺がゆみ先輩と出会うきっかけになったこの台詞しかないかと思って……」 京太郎「場所はあれですけどまあいいかなーと」アハハ ゆみ「そういうことじゃない!! ああ、もう……」ブンブン ゆみ「……そ、そうだ。返事は、だな」カアァァ 京太郎「そ、それはまだいいです」 ゆみ「……は?」 京太郎「俺が全国に行けたらゆみ先輩の返事を聞く資格が持てると思うんです。だからそのときに返事をください」 ゆみ「いや待て。何を意味のわからないことを……」 京太郎「と、とにかく今日は先帰ります。荷物は持って帰るんで明日またー!」ダダダダ ゆみ「ちょ、ちょっと待て! ……あのバカ」ガクッ 智美「いやーあれは酷いなー」ワハハ ゆみ「か、蒲原!? いつからいたんだ!?」 桃子「私たちもいるっすよー。個人戦の話してる辺りからいたっす!」 佳織「ど、どうも」 睦月「まさかあんな話になるとは……」 ゆみ「」 睦月「それで返事はどうするんでしょう」ワクワク ゆみ「……しようとしたらいなくなっただろう」カアァァ 桃子「全国行くなんて無茶苦茶な条件つけて何考えてるんすかね」 智美「ゆみちんどうするつもりなんだー?」 ゆみ「……まあ京太郎くんがああいうことをしてきたんだしな。私にも考えがある」 桃子「この状態でもすぐ対応するのはさすが先輩っすねー」 ゆみ「この状態……?」 桃子「さっきから顔真っ赤っすよ」 ゆみ「っ!?」バッ 睦月「今更隠さなくてもいいじゃないですか」クスッ 智美「ゆみちんは可愛いなー」 ゆみ「あぅ……」カアァァ 智美「それじゃゆみちんからかうのも程々にして帰るかー」ワハハ 佳織「明日の個人戦も頑張ろうね」 睦月「加治木先輩、全国行ってくださいね」 桃子「私も狙うっすよ! 2人で行くっす!」 ゆみ「ああ、目指すよ。だから少し先に行っていてくれ……」カアァァ 桃子「了解っすー」パタパタ 智美「ゆみちん、意気込みはどんな感じだー?」 ゆみ「そうだな……一緒にいたいと思うことがダメなんじゃない。一緒にいたいと思う強さが足りなかったんだというところだな」 智美「何の話だー?」 ゆみ「精神論だよ。気の持ちようだ。……明日は必ず勝つ」ゴッ 智美「……燃え尽きてないかと思ったけど心配はいらなそうだなー。じゃあ帰るかー」 ゆみ「ああ」 --------------------------------------- 和「こんなところであんな告白するなんて破廉恥です!」カアァァ 優希「台詞も凄かったなー。周りがざわついてるじぇ」 咲「……」 優希「でも私は嫌いじゃないな。あれくらい情熱的に告白されたらグラッとくるじぇ」 和「ゆーき、またそんな……」 優希「のどちゃんは嫌か」 和「嫌ですよ! ……まあ気になっている相手からなら、嬉しくないかというとそんなこともないでしょうけど……」 優希「のどちゃんも好きだなー」 和「違います! ……宮永さん? どうかしました?」 咲「えっ!? ううん、何でもないよ? 京ちゃんバカだよね。あんなところで告白なんて……しかもあなたが欲しい!! って」 咲「あんな、あんな恥ずかしい台詞をこんなに人の多い所で言えるくらいあの人のことが好きなのかな」 咲「でもいくら好きだからってこんなとこで……」 和「……」 優希「……」 咲「ほら、2人とも何か言ってあげてよ。京ちゃんからかうのに使いたいんだ」 咲「……あ、話したことないから言いづらいよね! 大丈夫、名前出したりしないから――」 優希「咲ちゃん」 咲「え?」 優希「目の下、触ってみて」 咲「なんで急に……あれ、なんだろこれ。なんで濡れてるんだろ」ポロポロ 和「宮永さん、いいんですよ。優勝しておめでたいときですけど、辛かったら泣いていいんです」ギュッ 咲「……う、うわあっぁっぁぁぁぁあ!!」 咲「京ちゃん、私のことずっと気にかけてくれてて、優しくて、私が中々友達作れなかったときも……」 咲「えぐっ、京ちゃんが助けてくれたの!!」ヒック 咲「違う高校に行ってからも毎日メールしてくれて、私の愚痴とか聞いてくれて、相談に乗ってくれて……!」 咲「ずっと、ずっと京ちゃんのこと大切な幼馴染だって思ってて……!」 京太郎「えぐっ、それだけだと思ってたのに、告白してるとこなんて見ちゃった……」エグッ 和「宮永さん……」ポンポン 咲「京ちゃんが私のそばからいなくなっちゃうんだって思ったら、胸が痛いんだ。 ……なんで気づかなかったのかな」グスッ 咲「私、こんなに京ちゃんのこと好きだったんだ……今更気付いても、もう遅いのに」ヒック 優希「近すぎて気づかないってこともあるじぇ……慰めにもならないけど」ナデナデ 咲「うん……」ヒック 和「気の済むまで泣いていていいですよ。落ち着くまで待っていますから」ポンポン 咲「原村さん、ありがとう……もう少しだけお願い。ちゃんと落ち着くから……」 咲「うあぁぁっぁ……、うわああぁぁぁっぁあぁん……!! うわあぁぁっぁぁぁ――」 ………… ……… …… … ――京太郎自室―― 京太郎「明日はついに俺も試合に出るのか……緊張するな」 京太郎「あ、そうだ咲にメール送ってなかった。こういうときはいつもあいつから来るのに珍しいな」 京太郎『今日はおめでとう、咲ってあんなに強かったんだな。知らなかった。全国では俺たちの分も頑張ってこいよ』 京太郎『それと明日の個人戦は俺も出るから応援頼んだぞ! 咲のことも先輩たちの次に応援してやるから!(笑)』 京太郎「こんなもんでいいか。送信っと」 ――2時間後―― 京太郎「……返信来ないな。珍しいってかこんなことなかったのに」 京太郎「勝ったからって気を使ってんのかな。んなこと気にするなよなあ。まあ優しいのは咲のいいとこだけど」 京太郎『勝ったからって気を使ってんのか? もし気を使ってんならそんなこと全然気にしなくていいぞ』 京太郎『明日はお互い頑張ろうな。お前みたいに俺も全国行ってやるぜ!!』 京太郎「……返信は来ないだろうな。明日もあるしもう寝よう」 京太郎「しかしゆみ先輩に言ったこと我ながら支離滅裂だったな……まあ勝てば問題ないんだけどなあ」ハァ 京太郎「ゆみ先輩、俺頑張ります……!」
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/4428.html
「――――で、なんで俺が小池ーズの面倒を見なきゃなんねえわけ?」 「しょ、しょうがないし……!なんかスーパーで特売やってるから、卵とお肉買ってきてって親に頼まれちゃったんだから!」 「だからって……ないわー、コレはないわー」 「にいちゃんがあそんでくれるっておねーちゃんいってたから、オニごっこするし!」 「さいしょはかくれんぼにするしー」 「んー、とくべつしたいこともなかった」 ワラワラと纏わりついてズボンを引っ張ったり、上着の裾を引き伸ばしたり、手を握って首を傾げる小池ーズにされるがまま胡乱な眼差しを送る京太郎に、華菜がパンッと手を合わせて頭を下げる。 「スマン!買い物終わったらすぐ戻ってくるから、その間だけ!その間だけ緋菜達のこと見ててくれ!!」 「…………しゃあねえなあ」 生意気、図々しいを地で行くようなイメージのある華菜にしては珍しく殊勝な態度に、渋々とだが京太郎も折れた。 「マジで!?感謝するし!」 「そこまで頭下げられて断るほど鬼じゃねえし……」 さっさと行ってこいと、シッシと手を振るジェスチャーを送る。 「じゃあ緋菜、菜沙、城菜、おねーちゃんちょっと買い物いってくるから、ちゃんと須賀の言うこと聞いてやるんだぞ!」 「はーい、だし!」 「いわれるまでもないし」 「うん、わかったー」 「池田もちゃんと姉ちゃんやってるんだなあ」 何度もこちらを振り返りながら走っていく姉に、緋菜達がバイバイと手を振るのを見下ろし、なんだかんだで仲のいい姉妹なのだなあ、と感心しておく。 「とりあえず、何して遊んでやればいいんだ……?」 降って湧いた難問。 小さな子供の遊び相手という、ある意味で重労働な任務に挑むに当たり、京太郎がまず選んだのは―――― 「ここは一つ、城菜ちゃんに意見を求めよう」 三つ子の中で落ち着いている雰囲気を持っている彼女なら、この場で最も適切なアドバイスを出してくれる。 そう考えて意見を求めた京太郎に、暫し空い浮かぶ雲を見上げて思案してから城菜が口を開いた。 「――――とりあえずひといきいれるし」 「……あ、そっすか」 ポンッと同情するように腿の辺りを叩いてくれる城菜に、この子は将来、大物になる――――そう感じずにはいられない京太郎である。 「にいちゃんヒマだし!」 「はやくかくれんぼやろー」 「ハイハイ、これ飲んだら順番で遊んでやっからガマンしろー」 「ハーイだし」 「しょーがないから、いうこときいてあげるし!」 ベンチに座らせて、自動販売機で購入したジュースを与えておとなしくさせる。 成り行きで三つ子の面倒を見ることになったのだが、これが予想以上にしんどい。 まだ開始して五分と経っていないのに、缶コーヒー片手にしみじみ実感してしまう。 「にいちゃんにいちゃん、コレみて」 「んー?」 「どれでもいいからおしてみるし」 精神的な疲れから、ぼうっと空を泳ぐ雲を眺める京太郎に、城菜が肌身離さずに持ち歩いていた玩具――デフォルメのイヌ・ネコ・ニワトリ・ウサギが描かれた四つのパネルを押すと、その動物の鳴き声がするボードを掲げて、好きなものを押してと促す。 「おお、なんか懐かしいなあこーいうオモチャ」 「――――」(ワクワク よほどお気に入りの玩具なのだろう、鳴き声がするのを今か今かと待ちわびる城菜に期待に応えて、右上のイヌの絵が描かれたパネルを指で押した。 『ワンワン』 「イヌのなきごえだし」 「おお、そうだな犬だ」 「つぎはコッチおしてみて」 次に指示されたのは、ネコのイラスト。 「ポチっとな」 『ニャーン』 「ネコだし」 「そだなー、猫だなー」 「じゃあ、こんどはこっちだしっ」 猫っぽさなら、たまに髪の毛が猫耳の形になっている――気がする華菜の方が上だがと思いながら、目を輝かせて、妙に強く勧めるニワトリのパネルに触れる。 『コケコッコー』 「これがニワトリさんのなきごえだし!」 「フフ……そうですね」 ニパー、と自慢げに教えてくれる城菜に胸の奥がほっこりしてきた。 「ラストだし」 「ハイハイ」 自慢の玩具を紹介できてご満悦の城菜に従い、京太郎が四つの中で最後に残ったウサギのイラスト付きパネルをタッチして―――― 『うさぎ』 「――――――――?」 「ウサギさんのなきごえだし」 エヘン、と胸を張って教えてくれた城菜から視線を宙に移す。 ウサギの鳴き声がどういうものだったかを思い出そうと努力するが、力及ばず。 「そっか、ウサギって『うさぎ』って鳴くのか……」 「うんー」 『コケコッコー……コケコッコー……コケコッコー』 膝の上に玩具を乗せて、エンドレスでニワトリのパネルを押す城菜を見守りながら、胸の奥で涙を流した。 (ウサギの鳴き声を知らない自分の無力さが……恨めしいっ……!) 今度、本の虫な咲か雑学に詳しい久に教えてもらおう。 そう心に決めておいた。 「かくれんぼするし!」 城菜の希望……正確には空気を呼んだ一息の後、遊びを決める順番が来た緋菜の興奮した叫びが響く。 「わかったから声、抑えるし。耳がキーンってなったから……」 子供特有の甲高い声に、耳鳴りを覚えた京太郎が顔をしかめるが、テンション上昇中の小池ーズがそれを考慮してくれるはずもない。 「かくれんぼっ、にいちゃんがオニだし!」 「オニはひゃくかぞえないとダメだしー」 「城菜たちかくれるたつじんだしー」 「そこは普通、ジャンケンで決めねえ?」 鬼をすること前提で進む話に異議ありを唱えた京太郎に、三人の声が重なった。 「「「オニはにいちゃんにやらせてあげるし」」」 「あ、そう……」 それぞれ個性はあるが、根本的なところで考え方は同じなのだなあ、と呆れ半分に感心する。 とりあえず、華菜が戻ってきたら腹いせにデコピンでも喰らわせてやろう。そう決心しておいた。 「いーちっ……にぃーいっ……さんっ……よーんっ……!」 「ちゃんとひゃくまでかぞえるし!」 「ちからいれすぎだとおもう……」 「なんかにいちゃんのまわり、ざわざわしてるし」 「かんけーないし!緋菜はぜったいみつからないから!」 ざわ…ざわ…を辺りに撒き散らしながら数を読み上げる京太郎に釘を刺して、緋菜がパタパタと逃げ出す。 それを見習って菜沙、城菜も京太郎を残して立ち去る。 一人、手で顔を覆って、ざわ…ざわ…と数字を読み上げる金髪の高校生という酷くシュールで、話の流れを知らなければ通報したくなる光景に違いなかった。 「きゅうじゅうはちっ……ククッ…………ひゃくっ……!」 きっかり百秒数え終え、顔を覆っていた手を外す。 一分と四十秒ぶりの日の光が心地良い。 「さて、探すか」 一仕事終えた風に存在しない額の汗を拭い、辺りを見渡す。 当然と言うべきか、京太郎が数を数えていた付近に緋菜達の姿はなく―――― 「ひくちっ……!」 『うさぎ』 「………………」 否、腰掛けていたベンチの裏側に一人いた。 「……城菜ちゃんみつけた」 「あー、みつかったし」 『うさぎ……コケコッコー……コケコッコー……』 灯台もと暗しを実践したまではよかったが、大事に抱えていた玩具により、かくれんぼ開始二分で身柄を拘束。 「城菜ここにいるから、にいちゃんはがんばって緋菜たちをさがしてくるし」 『ニャー……コケコッコー』 「なんて……揺るぎない子……」 自分の役目わったとばかりに、ベンチの上でおとなしく玩具で遊ぶ少女に、末恐ろしいと京太郎、戦慄。 「資質に目覚めてしまったら手に負えないぜ、たぶん」 何の資質に目覚めるのかは、てんで見当がつかなかったが、何かしらの天才には違いあるまい。 相手は三つ子。城菜がああである以上、残る二人もこちらの裏をかいてくる可能性が高い。 漠然とした危機感。このかくれんぼ、一筋縄ではいかないと、大人げなく気を引き締めて再開した小池ーズ捜索。 が、続く二人目、三人目の発見は意外と早かった。 「…………きづかれてない?」 「だいじょーぶ、きっとこのままするーするし!」 「…………」 滑り台の下。テレビの梱包にでも使っていたのだろう、それこそ『小さな供二人程度ならスッポリ覆い隠せる』大きさの段ボールが転がっている。 中から聞こえる、女の子ちょうど二人分の声にしばし耳を傾け、咳払いしてみた。 「んっんー、ゲホンゴホン」 「あぶない、菜沙しずかにするし!」 「緋菜のほうがこえおおきいし!」 「……エヘン、オホン」 「シー、ってするし!」 「りょうかいだしっ……!」 (うっわ、こいつら面白ェ……!) 見え見えバレバレの隠形の術。 それで隠れおおせていると信じられるのは、幼いからこそ。 だから、その幼さを逆手に取って、ほんの少し意地悪したいと思ってしまう京太郎であった。 「あー、誰だよこんなトコに段ボール捨ててったのはー。困んだよなー、公園汚したりするの」 「「…………」」 箱の中で二人が息を呑んだのを確認し、さらに続ける。 「ゴミはちゃんとゴミ捨て場に持っていかねえとなぁー」 「「…………!」」 ビョクリッ、と段ボールが跳ねたことに我ながらヒドイと思いつつ、ニヤニヤしてしまう。 「ど、どーするし?」 「にいちゃん菜沙たちポイしちゃうつもりだし……」 (ダメだ……まだ、まだ笑うなっ……!) 箱内の怯えまじりのヒソヒソ話に、口の端が歪むのを禁じえない。 「あー、でも中に何か入ってたら捨てちゃいけないよな」 「「!」」 天からの光明、まさに蜘蛛の糸。 「……う、うわー、みつかっちゃったしー!」 「しょ、しょーがないからかくれんぼはこれでおしまいにするし……!」 唐突に差し伸べられた手に、これ幸いと緋菜と菜沙が手を伸ばした瞬間、京太郎は…………自ら垂らした蜘蛛の糸に鋏を入れた。 「よし、こうなったら最後の手段…………しまっちゃうオジサンを呼んで片してもらうっ……!」 「きにゃーーーーーー!?」」 段ボールの中から、半泣きで飛び出す緋菜と菜沙。 ベソをかく彼女らの身柄が拘束され、城菜の待つベンチまで運ばれたのは、それから程なくのことだった。 地獄があるとするならば、それはきっと今この瞬間だ。 疲弊した体に鞭打って走りながら、京太郎はそう断言した。 「まってー」 トテテ、とマイペースに走る城菜から、手を伸ばしてギリギリ届かない距離を維持して走り続ける。 「にいちゃんいそぐし!城菜においつかれるし!」 「つかまったら、こんどは緋菜がオニー」 「ぜー、はー……ぜー、はー……!!」 荒い呼吸を繰り返す京太郎の両脇に抱えられた緋菜と菜沙が、手足をバタつかせながら頑張れと急かす。 「やめ、バランス崩れっ……あ、右手ピキッて……やめろォッ!?」 純粋ゆえに子供は残酷と言うが、まさしくその通りだと思った。 「つかまえたー」 ペースが落ちたせいで、城菜の伸ばした手が足に触れる。 「こうたいするしー」 「うー、しかたないからかわってあげる!」 「こんどは菜沙、みぎがわだし」 「ちょっ……タンマ…………ゼー、ゼー……!」 独自に決めたルールに従い、右脇に抱えられていた緋菜が地面に降りて、菜沙が右脇、城菜が左脇で万歳して、抱えられる準備を整える。 「にいちゃん、はやくするし」 「城菜も緋菜たちみたいにはこんでー」 ピョンコピョンコと跳びはねながら要求する方の気楽さに反比例して、京太郎の目は艱難辛苦に涙が浮かんでいた。 「た、たの……お願い、します……休もう、すこしっ……!」 待ったの声をどうにか絞り出しす様子は、疲労困憊。息も絶え絶え、青色吐息という奴である。 「な、なあ、三人は……ケッホ、おぇ……!ハァ……ゼヒッ…………な、なんの、遊び……して、おられるのですか?」 一抹の不安を抱いての質問。 何故か口調が改まっているが、それは彼の感じている脅威の表れである。 緋菜達から返ってきたのは、実に単純明快で、これ以上なく分かりやすく、それ故に恐ろしい答えだった。 「「「オニごっこだし?」」」 「ぉ……俺の知、ってる……鬼ごっこと、ちがう……」 これが異文化コミュニケーション、あるいはカルチャーショックか。 さも当然とばかりに返された答えに、京太郎の背後をざわ…ざわ…が飛び交う。 二人の幼児を小脇に抱え、鬼役の子から延々逃げ続ける……。 京太郎がタッチされた場合、鬼役は右脇の子が行い、左脇にいた子は右脇に、タッチした鬼役の子が今度は左脇に入ってゲーム再開……という、掘った穴を埋めて、また掘るようなエンドレス。 かつてこのような、一人だけが過酷な鬼ごっこがあっただろうか。 「なあ……もうやめにしないか……?」 「こんなにたのしーこと、まだまだおわらせないし……!」 「まあ、お前らはそーだろーな」 「ばいブッシ……だし!」 「倍プッシュ、倍プッシュだから……!」 けんもほろろな返答に、がっくりうなだれる。 「おねーちゃんかえってくるまでガマンするしっ」 「池田が戻ってくるまで続けろ、ってことすね」 最後の頼みの綱である城菜が、ウズウズしながら激励してきた時点で京太郎 考えるのをやめた。 「やってやるさ……もう、地獄の淵が見えるまでっ……!」 「あっ、まてだし!まて……お、おいつけな…………グスッ……ま、まってー……」 「あぅあぅあぅあぅ……!」 「にいちゃんのししつがかくせいしたしっ……」 「うおぁぁぁぁぁああああああああああっ……!」 追い付けなくてベソをかき始めた緋菜や、あまりの振動に喋れなくなる菜沙、目を丸くして驚く城菜の声を掻き消して、京太郎の咆哮が公園に響き渡る。 彼の闘いは……まだ始まったばかりだ。 「――――――――お、お疲れ?」 買い物を終えて戻ってきた華菜が目にしたのは、公園のベンチに座ってグッタリとうなだれる京太郎と、そんな彼の膝に頭を乗せたり、抱きついて寝息を立てている小池ーズの姿。 「…………ああ、もう……無理……ゴメン、勘弁して」 「そ、そーか」 「子守りって、大変なんだな……」 顔を上げる気力も残っていないのか、俯いたままポツポツと面倒を見ていた時の緋菜達の様子を語る。 「満月の時の衣さんばりに止まんねーの、テンション上がりっぱなしのはしゃぎ通しで……なんなの、あの体力……」 結局、鬼ごっこを始めてから二時間丸々走り続けた京太郎であった。 「…………」 寝息を立てる緋菜や菜沙、城菜をひっつかせてぼやきつつも、声の節々に苦笑いの色を滲ませる京太郎を、華菜はただじーっと呆れの眼差しでながめている。 「―――フツーに適当なとこで切り上げればよかったと思うぞ?」 ある意味、真理ともいえる華菜の言葉。 しかし、京太郎はそれを一笑に付す。 「フフ……合理性はあくまで俺達(大人)の世界でのルール。大抵の人間にはそれが通用したんだろうが……残念ながら、その縄じゃ子供は縛れねえよ……」 「いやいや、カッコつけて言われても困るし」 ざわ…ざわ…を辺りに形成させ、無駄に言い切る京太郎から華菜は悟った。 「須賀……お前、頭悪いな!」 「いい笑顔で言ってんじゃねーよ!?」 「……にいちゃんうっさいし」 「菜沙たちおねむだし……」 「んー……んんっ!」 「す、すみません……」 寝ぼけ眼の緋菜達に非難され、城菜に至っては腿に平手打ちしてくる始末。 「とりあえずなんだー、須賀……ジュース飲むか?」 「――――貰う」 休日に子供と遭遇するとロクな目に遭わない。 一つ賢くなった京太郎であった。
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6136.html
まとめ 始めに 小ネタ0~9 小ネタ10~19 小ネタ20~29 小ネタ30~39 小ネタ40~49 小ネタ50~59 小ネタ60~69 小ネタ70~79 小ネタ80~89 小ネタ90~99 小ネタ100~109 小ネタ110~119 小ネタ120~124 本スレ 京太郎「ステルスと」モモ「イーワンっす!」
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/944.html
民○党の政権から自○党へと移った政権交代劇 TPPや消費税、原発問題など問題が山積みの中提出されたとある改正案が日本中を激震させた 民法の一大改革と言っていいであろう『一夫多妻制』の導入である 単純な労働力の減少に加え、世代間の人口の格差による若者世代の年金負担の増大 これを解決するための出産・養育支援政策と合わせての肝いりの改正案であった 貯蓄に一定の基準を設けることと、イスラム諸国の一部で実際に運用されている点を強調して理解を求めたが 当然、女性を中心に男尊女卑の悪法であると猛烈な反発が予想された が、猛烈どころか激烈な反発にあい各地でデモが頻発し支持率も急落。 衆議院を通過する見込みもなく廃案かと思われた だがここで、女性から絶大な支持を誇る日本○来の党から意外な手助けが入る。 同性婚も可とする改正案と併案にすれば通すというのである 狙いが解らない○民党はクビをかしげながらも渡りに船とばかりに飛びついた が、僅か数週間後に恐るべき計画を思い知らされる iPS細胞の実用化により、女性同士でも子供が作れるようになったのである もはや「一婦多妻制」の成立を阻止することは不可能であった ~ とあるド田舎の高校 ~ 咲「部長、これ、またラブレター預かってますよ。他校の生徒からも」 久「自虐風自慢じゃないけど、こう多いとさすがに気が滅入るわね」 まこ「はっはっは、大人気じゃのう」 優希「プロになっていっぱいお金稼いでハーレム作ればいいんだじぇ!」 久「う~ん私はどちらかと言うと、プロとかより政治家になりたいんだけどね」 和「政治家ですか」 まこ「何気に重大なカミングアウトじゃのう」 京太郎「いつのまにか総理大臣とかなってそうな気がする…」 優希「インターハイチャンピョンを破った咲ちゃんも、そのうちきっと女の子からも男の子からも告白されるじょ」 咲「わたしは別に・・・そういうのあんまり考えたことないから」 優希「甘い!今日、帰り道にでも告白されたらどうするんだじぇ?」 咲「う、う~んどうなんだろう、特に嫌いな人じゃなかったら付き合っちゃうかな?」チラッ 京太郎「?」 優希「おお!早いもの勝ちか!」 和「・・・・・・!」 和「咲さん!好きです。お付き合いしてください!」 咲「えっ……ええ~~~~!!」 久「ほう…」 京太郎「うぇえ!」 優希「でゃは!」 まこ「これは……」 和「今なら言えます!ずっと前から、いえ、初めて会った時から好きでした!」ギュッ 咲「あ・・・あ・・・」 優希「・・・・・・」ジ~ 京太郎「・・・・・・」ゴクリ 咲(京ちゃん……やっぱりなにも言ってくれないんだね……) 咲「うん・・・いいよ」 和「~~~~~~~っありがとうございます!」 久「お、おめでとう。まあ結婚も子供もできるわけだしこれからはこういうのも珍しくなくなるのよね」 優希「これも時代の流れか・・・和ちゃん、咲ちゃんおめだじぇ!」 まこ「若いもんは適応が早いのう」 和「咲さん・・・」ンムー 咲「の、和ちゃん!?」 久「ハイストップ。学生議会長の目の前で不順同性交友はダメよ。するなら帰り道とかでね」 和「はっ!すいません///」 京太郎「・・・・・・」 咲(でも・・・やっぱり・・・諦めたくない、な・・・) こうして日本各地で同性のカップルが成立(という名のカミングアウト)し、 それから1ヶ月の月日が流れた 第一部 完 京太郎(あ~長野はド田舎だから休日に暇を潰すのも大変だぜ・・・お、あれは) バッタリ 京太郎「よ、よう」 咲「あ、京ちゃん」 京太郎「今日は和とデートじゃないのか?」 咲「う、うん・・・」 咲「・・・」 京太郎「・・・」 咲「・・・あの、よかったら久しぶりにうち上がって行かない?」 京太郎「え?」 咲「あ、別に変な意味じゃなくてただお話したいなーって」 京太郎「ああ、いいよ。俺もちょうど暇だったんだ」 咲「あはは、長野は超がつくド田舎だから、バスや電車で移動するのも大変だもんね」 京太郎「だなー」 テクテク 咲「ただいまー」 京太郎「お邪魔しまーす」 京太郎「なんか咲の部屋久しぶりだなー」 京太郎(和と咲が付き合ってからは、近寄りがたくて昼飯も別だし疎遠になったな・・・) 咲「・・・飲み物入れてくるから適当に座っててね」 京太郎「おうサンキュー」 京太郎「・・・・・・」 京太郎(和との写真がある・・・) 咲「おまたせ。レモンティーしかないけどいいよね」 京太郎「・・・・・・」チューゴクゴク 咲「・・・・・・」チューゴクゴク 京太郎「ふぅ・・・しかし暑いな」 咲「そうだねー」 京太郎「・・・なあ、咲は男より女の方が好きだったのか?」 咲「・・・わからない・・・けど和ちゃんのことは好きだよ」 京太郎「そうか・・・まあそうだよな」 咲「ごめんね……京ちゃん」 京太郎「何がだよ」 咲「和ちゃんのこと・・・好きだったんだよね」 京太郎「別に・・・あれだよ、俺はおっぱい星人なだけだし」 京太郎「咲が謝るようなことなんてなんもねーよ」 咲「・・・・・・ごめん」 京太郎「いやマジでマジで。つか落ち込まれても俺が困るし。そういえばもうチューとかした?なんちゃってハハ・・・」 咲「・・・・・・」 咲「Hは…何回かしたよ」 京太郎「!?」 咲「このベッドでもしたことあるよ」 咲「最初はね・・・ちょうどこんな感じでふたりでベットに座ってる時に・・・」 咲「ほら、再現してあげる。両腕捕まえて、このままぐって押し倒してみて」 京太郎「お、おう?こう?」 京太郎(咲、腕細いんだな) 咲「ん・・・もうちょっと上。手首の辺りガッチリ掴まれて・・・そう」 咲「上半身は抑えつけられて、下半身は逃げられないように体重かけられたの・・・」 咲「だめだよ、これじゃ逃げれちゃう。もっと体重かけて」 京太郎「こうか?」 京太郎(はう。咲のベッドと咲から咲の匂いがする)ムクムク 咲「左の太ももを挟み込まれてね・・・股のところをスリスリって・・・あっ・・・」 咲「京ちゃん・・・当たってるよ」 京太郎「え?いやいやいやいや」 京太郎(いや、何この状況?) 咲「ダメだよ京ちゃん……恋人のいる幼なじみをベッドに無理矢理抑えつけるなんて……」 京太郎「あ、ああスマ・・・」 咲「お願い京ちゃん離してぇ…」クネクネ 京太郎(かわいい…)ゴクリ 咲「お願い・・・力では絶対に敵わないんだから、京ちゃんがその気になったら、このまま無理矢理犯されちゃう・・・」 京太郎「スマン。そ、そんなつも」 咲「キスまでならいいから、それで我慢して、ね?」 京太郎「えっ」 京太郎(これは・・・・・・据え膳食わぬわ!)ゴクリ チュッ 咲「んむ・・・ちゅ・・・んちゅ・・・ちゅむ・・・」 京太郎(うおおお唇めちゃめちゃやわらかい) 咲「ちゅ・・・ちゅる・・・むちゅる・・・」 京太郎(咲・・・咲・・・!) 咲「はふぁ・・・我慢できそう?」チュッ チュッ 咲「ね、我慢して、ね?このまま力づくで手篭めにして、本物の女の子の身体を楽しんだりしたらダメだよ?ね?」 京太郎「むぷぁ・・・あ、ああ、悪かっ」 咲「Bまでなら・・・色んな所触ったりするだけなら許してあげるから、ね?」 京太郎「え、い、色んな所・・・イロンナトコロ」ビキビキ 咲(あう・・・京ちゃんのがすごい硬くなってきてる・・・) 京太郎「じゃ、じゃあ触るぞ・・・」 咲「ん・・・和ちゃんみたいにあんまりないから嬉しくないと思うけど・・・」 フニュ 京太郎(おおお想像より全然柔らかい)ゴクリ 京太郎「い、いや見た目はあれだけど意外と」 モミフニュモミュ 咲「あっ・・・んっ・・・待って・・・揉まれたら服がシワになっちゃうから・・・」 京太郎「はっご、ゴメ」 咲「だから、仕方ないから・・・服の中から直接触って・・・ね?」 モミモミサスシュルクリクリ 咲「だめぇ・・・乳首・・・つままれながらそんなにあっちこっち触られたらぁ・・・あっ」 京太郎「咲、お前細っこいと思ってたけど」ハァハァ 京太郎「お尻とか太ももとか結構むっちりしてるのな」サスサスモミモミ 咲「やぁ・・・京ちゃん触り方やらしいよお・・・」 京太郎「スマン。おっぱい見たい。捲るぞ」 咲「京ちゃん素直すぎぃ・・・あっ」 京太郎「・・・・・・綺麗だ」 咲「あんっ・・・そんなに近づいたら・・・鼻息当たってるよ・・・」 咲「もう・・・舐めるだけだよ?絶対吸ったりしたらだめだからね?」 京太郎(ピンクティクビ!) ちゅうちゅうぢゅううう 咲「んっはぁぁぁ!ん!ダメ・・・だってば・・・あ」 チュクリ 咲「京ちゃん・・・入り口に当たってる・・・ダメだってば・・・」 京太郎(あれ?いつの間にかチャックが降りてる!?) 咲「これ以上は本当にダメだよ・・・」 京太郎(・・・・・・)ギンギン 咲「あっ このまま腰を前に進めるだけで、幼なじみで脱童貞できちゃうからって、挿れたらダメだよ」 京太郎「咲・・・」チュクリクチュ 咲「ぁうんっ・・・だめ・・・擦らないで・・・ダメなんだから」 咲「もし、このまま挿れられてとっても気持ちよくされちゃったら・・・」 京太郎「はーっ はーっ」クチュシュチュクチュ 咲「んんっ・・・ちゃんと恋人がいるのに・・・寝取られて京ちゃんのものになっちゃうよぉ・・・許してぇ・・・」 グジュチュウウウウウ 咲「んくぅぅぅぅうううっダメぇっ」ビクビク 京太郎「くぉ・・・お・・・お・・・」 京太郎(あったか・・・あつい!) 咲「んくっ・・・挿れられちゃった・・・おっき・・・ん・・・京ちゃん・・・これすごくいけないことだょ」 京太郎(なんだこれ・・・ぬめぬめぬとぬとぎゅうぎゅう) 京太郎「スマン咲・・・これマジでやばい・・・腰が勝手に」 ジュグッジュッジュグッジュッ 咲「や、あ、ダメ、ダメ、動くの、んっ、待っ、あ」 京太郎「あああ、止まんねえぁぁぁ」 グジュグジュジュボジュボ 咲「やっ、ひっ、これ、すごい、オモチャと、んっ、全然、んっ違う」 京太郎「ああああ気持よすぎる!気持ちいいぞ咲、最高だっ、ぁぁあああ」 咲「いいよ、京ちゃん、私も、やだ、あ、ウソ、わたし、もうイキそう、来ちゃう」ハッハッ 京太郎「俺ももう、射精るっ」ググッ 咲「あ、あ、ダメ、ひんっ、奥に押し付けないでぇ」クネクネ 咲「このまま、最高の気持ちよさのまま、中に射精したら、あっ、絶対気持ちいけど、我慢して!あんんっ中はだめ、だよ」 グボグボパンッブジュグジュパンパンッ 咲「んくうううつ、種付けになっちゃうから、ダメ、我慢して、はひ、抜いてぇ、寂しく外に出して、ね?あんっ!あっイクイクイクッ」 京太郎(したい……種付け……したい!) 京太郎「射精すぞ咲っ!このまま膣内に射精すっ!」 咲「やんやん♪ダメぇ…赤ちゃん出来ちゃうってばぁ」 ドグンッ 京太郎「うっ・・・くぉあああああ!!」 ビュックビュクドブュルビクビュク 咲「イクーーーーー!っ!っ!っ!」ビクビクガクガク 咲(はふぅ…すごい…お胎の奥で…ドクンドクンッって射精てるよぉ…) 咲「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」クテ- 京太郎「・・・すまん」 咲「土下座したからって・・・ひどいよ京ちゃん・・・・・・こんなことしないって信じてたのに・・・・・・」 咲「いくら気持ちいいからって、繋がったまま何回も・・・・・・」 咲「ワンちゃんみたいに後ろからパンパンしたり、お腹に乗せて自分から腰を振らせたりするなんて…こんなのレイプだよレイプ!犯罪者!」 京太郎「本当にすまん!」 咲「・・・・・・」 京太郎「・・・・・・」 咲「でも……無理矢理だったけど、京ちゃんのこと、もしかしたら和ちゃんより好きになっちゃったかも」 京太郎「えっ」 咲「今日、お父さん帰ってこないんだ……」 京太郎「えっ」 咲「ね……もっとレイプ……する?」 京太郎「…………」ゴクリ 咲「あっあっあっダメ!ダメ!ダメぇ♪京ちゃんの、けだものぉーー!!」ギシッギシッギシッ 第二部 完 ~ それからさらに二週間後のある日のド田舎 ~ ピンポーン 咲「はーい」パタパタ 京太郎「よっす。お、その服新しいやつ?」 咲「うん。和ちゃんと一緒に買いに行ったの。かわいいでしょえへへ」 京太郎「見せつけやがって……和が取られて、男子連中は血涙もんだぞ」 咲「京ちゃんは?」 京太郎「俺だって嫉妬してるさ。学校ではただ見てるしかできないんだから」 咲「その方が、浮気してるって実感して燃えるくせに」 京太郎「ああ……もう我慢できなくなってきた」 グイッ 咲「あ、ん、おうちの中入ってからじゃないと、誰かに見られちゃ」 ドサッ 和「え…………咲……さん?」 京太郎「!」 和「……須賀くん……えっ」 咲「あ…………」 咲「和ちゃん…ごめんなさい…わたし…」ウッウッ 和「……どういうことですか?」 咲「ごめん…言えなかったの……2週間前、京ちゃんに無理矢理部屋に押し入られて……押し倒されて……」 咲「それからずっと……」グスグス 和「須賀くん……あなたは……」ワナワナ 京太郎「いや、あの、その、さきが」 咲「ええーーん!」メソメソ 和「人として最低ですね」キッ 京太郎「あうう・・・いぁう・・・そのう・・・え?」 和「咲さん、辛かったですね、もう大丈夫ですよ。私の父は弁護士ですから、須賀くんを訴えて懲役刑にしましょう。」ギュッ 咲「ダメなの・・・・・・」 和「えっ?」 咲「その、色んなビデオとか撮られてて、あんなのが某動画投稿サイトにUPされたら生きていけないよぉ」 和「須賀ぁ・・・」ギリギリギリ 京太郎「え?いや、あれ」 ジュッコジュッコ 咲「清澄高校1年、宮永、咲です、男らしい無理矢理なレイプされて、寝取られちゃいましたあ、」 咲「ちゃんと女の子の恋人がいるのに、○ンポには敵いませんでしたあ、はひ、○ンポ最高です、っはあん」 京太郎「咲・・・・・・エロ過ぎ」 咲「えへへー合宿の間、京ちゃんのオカズにしてね♪」 京太郎「いや、うん?」 咲「うわーん」 和「・・・・・・」 京太郎「・・・・・・」 和「須賀くん酷すぎます……こんな……こんな……」ポロポロ 京太郎「あの」 和「お願いします……なんでもしますから……咲さんを返してください…私から咲さんを取らないで……」ウッウッ 咲「だめだよ、そんなの!」バッ 和「いえ、咲さんのためならどうなっても構いません」 咲「和ちゃん・・・」 和「咲さん・・・」 咲「だめだよ。確かに私が京ちゃんから自由になる方法はあるけど」 和「!聞かせてください」 咲「あのね、・・・は・・・・・・だから」 和「そんな・・・」 咲「・・・で・・・・・・が・・・・・・」 和「・・・・・・そうですか」 和「わかりました」 和「私が先に須賀くんの子を身籠れば、咲さんと別れていただけるんですね?」 京太郎「えっ」 和「野獣には理解できない真実の愛を証明して見せます」 京太郎「はぁ」 和「そうと決まれば、咲さんのお部屋で・・・」 咲「あ、お父さんがもうすぐ帰ってくるからご飯作らないと」 京太郎「え?今日いないって言ってたから会いに」 咲「長野はド田舎でホテルが一つしかないからすぐ噂になっちゃうし」 和「・・・・・・仕方ありませんね。本当は汚物をあげたくはありませんが、私の家に行きましょう」 和「今日は母は泊まりで父は遅いはずですから」 和「心細いですが、見守っていてください、咲さん」ギュッ 咲「和…ちゃん…」ギュッ 咲(じゃがいもが余ってたから肉じゃがにしようかな) テクテク 和「・・・・・・」 京太郎「・・・・・・」 京太郎(よくわからないけど・・・すごい据え膳喰わぬわ状態な気がする)チラ 京太郎(和・・・髪サラサラ・・・かわいいし・・・やっぱりおっぱいでかいよな・・・制服が盛り上がって・・・)チラチラ テクテク 京太郎(今から和とするのか・・・うお、急になんか実感湧いてきた)ムクムク 和「胸とか見てるの、気付いてましたからね、以前から」 京太郎「うっ。そ、そうだったのか、ハハ」 和「汚らわしい・・・」 京太郎「・・・・・・」ムカ テクテク 京太郎「おお~ここが和の部屋か~!おお!全自動卓!」 和「シャワーを浴びてきます。絶対に、何も触れないでください。消毒が大変ですから」 京太郎「・・・・・・はいはい」イラッ バタン 京太郎(・・・・・・) 京太郎(どうせ使うんだから、ベッドの匂いを嗅ぐくらい良いだろう。うん) ボフッ 京太郎「ふぅおわぁ~ちくしょー咲とはまた違ういい匂いだ~生意気なくせに!」スハスハクンカクンカ 京太郎「エトペン…おお、こっちもいつも抱いてるだけあってまたいい匂いが移っとる」スハス 京太郎(やばい・・・匂いだけで痛いくらい勃起してきた)ギンギン 京太郎(今からあの全男子オカズランキングNo1のパイオツを揉んだり吸ったり・・・くそっオナニーしたくなってきた)ビキビキ 京太郎「髪の毛が落ちてる…」 京太郎「…」キョロキョロ 京太郎「…………」 京太郎「いただきます」パクッ 和「……なにをしてるんですか」 京太郎「!」モグモグ 京太郎「いや、これはだな、体がびっくりしないように先に少しでも和分を摂取しておこうと・・・」 和「・・・・・・変態」 京太郎「・・・・・・」 和「ど、どうしたんですか、ちょっと目が怖いですよ」 京太郎(湯上りのピンクの肌にバスタオル一枚って) 京太郎「・・・エロ過ぎる」 和「え?」 京太郎「うおおおお和ぁぁぁぁぁ!!」 ガバッ 和「きゃ!ちょっと、」 京太郎「和!和!」 和「待ってダメです!せめて明かりを消してから、あ、エトペンが見てます、だめ」 京太郎(これが和の生パイ!でかい柔らかい!埋まる!) グイグイグイ 京太郎「だめだ、挿れる、もう挿れるぞ!」 和「や、痛、待ってください」 京太郎「うおおぉぉぉおおおほぅっん」 ドビドビドビ 京太郎「あっ・・・・・・」 和「・・・・・・」ハァ ハァ 京太郎(ズボンの中で逝っちまった) 和「服も脱がないで・・・本当に・・・動物以下ですね・・・」ハァ ハァ 京太郎(畜生反論できない)ベットリ 京太郎「すまん、勢い余って・・・痛かったか?」ヌギヌギ 和「当たり前です!まだ濡れてないんですから」 和(これが男の臭いなんですか・・・ツンとして、生臭い) 京太郎「じゃあ、申し訳ないけどこれをまた大きくしてもらおうかな」 和「っ!イヤです触りたくありません」 京太郎(ちょっとショック) 京太郎「しかし、これを大きくしてくれないとHは出来ないぞ?つまり咲は・・・」 和「・・・・・・わかりました。ベットの縁に、座ってください」 京太郎「お、おう」 マフッ 和「どうせ、こういう下品なことをさせたいんでしょう」 京太郎(ふおおおう、やわやわパフパフ!和パイズリ!) マフマフッ 和(うう・・・精液がおっぱいに広がっていって・・・臭いがついてしまいます・・・) 京太郎「ああ・・・和のパイズリ処女、最高」ホヘー 和「・・・っ変なこと言わないでください。言っておきますけど私の処女はもう咲さんに捧げましたからね」 京太郎(あー・・・精液がローションみたいにしっとりでめっとりで)ムクムクビキビキ パフッパフッマフッ 和(・・・っ、胸の中で膨らんで・・・こんなに大きく・・・んっ・・・硬く・・・) 和「んっ・・・んっ・・・もう、充分じゃないんですか?」 京太郎(感触もさることながら、あの生意気な和の正座しておっぱいご奉仕のビジュアルもやば過ぎあ、やばばばば) 和「・・・・・・須賀くん?」 京太郎「うくっ射精るっ!」 ビュックビュリビュリビュクリドブビ 和「きゃあっ!」 京太郎「はふぅっく・・・ほぉうっふ・・・ほぅお・・・」 ビュリビュリビュクチ ドプリ 和「・・・・・・」ベットリ 京太郎「はふぁ・・・ぁふぉ・・・」 ブュル ビュル ビュル・・・ 和「・・・・・・須賀くん」 京太郎「ほへぇ・・・えがった・・・」 和「やる気あるんですか!」 京太郎「いや、むしろやる気が先走り過ぎてですね・・・」 和「またやり直しじゃないですか・・・しかもこんな顔とか・・・髪にもいっぱい・・・うう・・・臭い・・・」ベッチョリ 京太郎「いや・・・・・・和、それすげぇやらしいよ」ムクムク 和「えっ?あれ、勝手に大きく」 京太郎「ああ、あの和に、ザーメンでマーキングしちゃったかと思うと・・・」ギンギン 京太郎「よし、やろう」グイッ 和「あっ待ってください、まだ濡れてな」 京太郎「そうか?もうこんなにグチョグチョだぞ?」クチュッ 和「ひゃあんっ!えっ!?どうして・・・」 京太郎「○ンポと精液の臭いで興奮してるんだよ、和の躰はちゃんとセックスの準備をしてたってことだ」ハァハァ 和「えっ・・・いやあ・・・そんな・・・・ウソです」 京太郎「もうダメだ。挿れる。絶対挿れる」ブチュググッ グブリュ 和「んんっ・・・言っておきますけど、キスだけは絶対に、ダメですから」 京太郎(そーいうものか?) 京太郎「ああわかった」 ジュリュジュ 和「~~~~っ!」 京太郎「はぅあ~和の中、暖かいぞ、くっ、はぁ」 ジュブッジュブッジュブッ 和(ただの作業ですから、絶対に、声なんて出しませんから) 和「~・・・っ・・・っ・・・っ」 京太郎(やっぱり咲と違う・・・咲より柔らかく包み込むような・・・うへへ・・・俺だけが、この感触を知ってるんだあっ) 京太郎「やべぇ・・・良すぎる・・・ふぅっ・・・」 ジュボジュボッパンッパンッ 和「・・・っ・・・っ・・・・くっ・・・・っ」 和(なんで・・・なんで・・・・・・私の躰は、気持よくなってるんですか!) 和のデジタル的な思考と意思は徐々に曇り、一突きごとに嫌悪感が削がれていってしまう 和(こんなっ…屈辱以外の何物でも無いのに……はずなのに……) グボッグボッジュボッジュボッ 倫理観、貞操観念といった後付けのシステムが、元々あった本能というシステムによって上書きされていく 和「…~っ…………っ……………ぁんっ!」 京太郎「!」 京太郎「和・・・気持ちいいのか?」 和「・・・・・・///」 京太郎(かわいい) 京太郎「和・・・お前、すげーかわいいよ」 和「嫌、言わないでください、嫌いです、須賀く、ぅあんっ!」 京太郎「うううぉぉぉぉ、あああああ」 グジュボジュボズボパンパンパン 和「あっ、あっああん、待ってください、声がっぁん!」 京太郎「くっ、声、やらしくて、かわいい、我慢出来ない顔もかわいい、本当にかわいいぞぉぉ」 和「ウソです、ウソです、んくぅ!言わないで、こんな、ああっ!あっ、やっ」ビクビク 京太郎「さっきから、中凄いぞ、ピクピクして、イクんだろ、イケっイケっ!」 和「!っそんな、いや、ィク、なんて、ありえません、止めっ~~~ああああ~~~~っ!!!」 京太郎「うおぉぉぉぉぉ!!」 ドクドグドグビュリビュリビュビチュリ 和「~~~っああああ、ひぃん、ウソっですっ こんな、またっ!あ~~~っ!!」 切れた 切れてしまった 和は己の中の、名前も何かわからない何か大切なものが、プッツリ切られてしまったのを確信していた 京太郎「んむ・・・うぉっく・・・」 ビュルビュル ビュルリ グビュ・・・ 京太郎「・・・っぷぁぅ・・・」 たっぷりと時間をかけて、和の奥の奥に己の遺伝情報を送り込んだ京太郎は感動に打ち震えていた 京太郎(よかった……男に…雄に生まれて本当に良かった!!) 満たされる性欲、繁殖欲、征服欲、あまりの充実感に涙さえ浮かべてしまう 和「ハァ、ハァ、ハァ・・・ハァ・・・」 初恋の、この美しい少女の、見た目だけではない 触り心地も、匂いも、味も、間違いなく自分の人生において最上級に位置する女性だと感じていた 結合部では陰毛と陰毛が絡み合うほど隙間無く押し込まれた股間から、それでも入りきらなかった 大量の白濁液が泡立ってブジュブジュと押し出されて来ていた 和「ハァ・・・ハァ・・・んっハァ・・・」 先ほどの甘い叫びが耳に残っているせいか、その吐息までも桃色の淫欲が混じっているように錯覚してしまう 京太郎「・・・・・・」 ゴクリと唾を飲む。 その繁殖行為によって消耗した満足感の溢れる様子を見ているだけで…… そう、己が満足させたのだ。このメスを。 僅かに硬度の下がっていた千点棒が再び最硬度を取り戻そうとする まるで脳を無視して本能が体に直接命令を送っているようだった もっともっとその『結果』が確実になるように種を打ち込めと この極上の雌を、今 ここで 孕ませろと 京太郎(でも初めてだし・・・流石にこのまま連戦は辛いよな・・・) 少しずつ抜き出そうとするがシイタケのように開いた傘を、未だ細かく痙攣しながら まるで恋人を引き止めるかのように絡みついてくるヌトヌトの膣肉の誘惑は尋常ではなく ともするとすぐにでも先ほど味わったばかりの人生最高の快感と充実感の海へ身を投げ出したくなってしまう 京太郎「・・・・・・っく」ズルズル グッ 京太郎「えっ?」 腰の後ろに何かあり、進行が阻まれる。 京太郎「あ、これ咲とHした時に何回かあったような・・・」 和の白い太ももの先を追うとどうやら自分の腰の後ろに伸びているらしい しかも両方である。つまりクロスしているのだ 京太郎「…和?」 和「……」 返事は無い。 左腕で額を拭うように目を隠していて、その表情は伺いしれない 京太郎はここがターニングポイントだと思った。なんの根拠もないが、とにかく思ったのだ。 京太郎「おい、和、一応終わったぞ、セックス」 和「・・・・・・・・・・・・」 呼吸は整っているが、さらに返事はない ここで京太郎は確信した この女は、この期に及んで要するに自分の意思ではないという言い訳が欲しいのだ 足を絡めて抜かれる○ンポを引き止めるのはコントロール出来ない身体が勝手にやったこと、 その結果興奮した相手にさんざん犯されてしまって、また声を抑えきれないほどのとてつもない快感を得てしまっても 自分は悪くない。責任の所在は自分には無いのだと 京太郎「・・・・・・」 京太郎(そうはいくか)ズズズ 和「あっ……」 強引に引き抜かれていき、入り口が盛り上がり、もはや残っているのは亀頭だけという状況になって、ついに和の口が開かれた 和「……待ってください…」 京太郎「ん?すまん、声が小さくて聞こえない」 和「……抜かないで……ください…」 京太郎「ん?何?俺動物以下だからわかりやすく具体的に言わないとわからないんだけど」 和「…………」 和は理解した 無理矢理わからされてしまった。 大人が絶対に子供には戻れないように、 オンナの幸せを味わってしまった自分はどうあがいてももう少女には戻れないのだ 和「そのまま、突き込んでください…須賀くんの○ンポで…奥までズンズン突かれるのが気持ちいいんです」 京太郎「! っほ、ほう、それで」ドキドキドキ 和「もっとセックス…………したいです」 和「中に射精されるのも…気持ちいいです……熱いのがお胎の奥を叩いて……広がっていって……」 京太郎「うおぉぉぉぉ俺もだ!わかった!やってやるぞ!和っ!和っ!」 グボジュジュボグビュグビュ 和「んああ!いきなりぃっ!これ、これ、ですっ、これが気持ちいいんです!」 京太郎「する!何回でもセックスする、全部中に出すぞ!うぉぉおぁああ」 和「んひぃんっ!中は…ダメ…っ……ダメなのにぃ……」 和「もう……中じゃないと……ダメなんです……あっあっあっ」 躰の奥深くに男根を埋められ、そのミリ単位の蠢きで一喜一憂し、まるで身体を他人に操縦されているような屈辱感だった なのに、それが快感に変わってしまう 京太郎「はっ、はあ、おぱっ、おっぱいも」 チュッチュッチュルパックリクリモフモフホジホジ 和「ひゅうん!ダメ、乳首だけは、ああんっ」 京太郎「大丈夫だ、陥没乳首もかわいいぞ・・・ん?」 和の、咲にも明かしていない体の秘密が 今朝まで抱かれるなど想像したこともない男によって荒々しく暴かれてしまった ほじくり返され、隠していた巨大な乳首がまるで男根さながらにがムクムクと勃ち上がってくる 京太郎「すげぇ 和の乳首、めちゃめちゃHでやらしいのな」 和「~~~~~~~~っっ!」 京太郎「おお、小指の第一関節くらいあるぞ。パンパンに張ってて、まるでチンポだなこりゃ」 和「い…っわ……ないでください……」 京太郎「この乳首もかわいい!ていうか好きだ!」 京太郎「つーか好きだった!ずっと!麻雀部に入ったのも和がいるからだったんだ!」 京太郎「おっぱいとかじゃなくて、和が好きなんだぁぁぁぁぁぁ!」 和「! っ須賀くぅん!」ドキン 和「ちゅっ・・・ちゅっちゅっ・・・ちゅる・・・むちゅる・・・」 京太郎(うぉぉ・・・和のキス・・・咲より上手い!) 和「んむちゅ・・・ちゅむ・・・れるれるれろぁ・・・はぁ・・・」 京太郎「今も、俺のこと嫌いか?」ジッ 和「・・・・・・嫌いでは、ないです。!っああん!」 京太郎「和っ!和っ!」ヘコヘコヘコ 和「んっほぉおおおおおぉおおおお!!」 両親が、いや、彼女を知るものが聞けば誰もが耳を疑うような獣の雌声はその後数時間も途切れることはなかった 第三部 完 エピローグ 和「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・んくっ・・・」 京太郎「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」 和「はぁ・・・いま、何時ですか?」 京太郎「・・・えっと」 気だるい満足感の中、遠くからかすかにヴヴーーンという低い唸りが聞こえてきた 京太郎「・・・あれ、もしかして車の音?」 和「!・・・父の車の音です!」 京太郎「え、えええ俺やば」 和「靴です!玄関の靴を持って二階から逃げてください!」 彼は疲れていた。年々寄る年波には抗いきれず、それでも家族のためにと激務をこなしていく だが抱えている厄介な案件のせいで、連日の徹夜を強いられ憔悴し切っていたせいか その家族に起きている異常事態を知らせる諸々の予兆を見逃しまくってしまうのだった 父「ただいま」 目に入れても痛くない一人娘が、つい数分前まで太い肉棒でハメ回されていて、股間の違和感のせいで歩きにくそうにしている事 和「お父様、お帰りなさい」 父を迎える凛とした態度とは裏腹に本人の自室のベッドシーツは猛獣が暴れ回ったかのようにメチャメチャに乱れているという事実 305 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/09(日) 01 47 07.08 ID mQMVoVrA0 父「うん。母さんは?」 彼の妻である和の母。その母から受け継がれた美しい薄桃色の髪に、べっとりとへばりつく黄ばみがかったゲル状の液体 和「今日はおそらく泊まりになると……夕飯はどうしますか?」 汗だくになるほどの激しい生セックスで充満した臭いを誤魔化そうと、過剰に振りかけられた消臭剤の匂い 父「いや、今日はいい…少々疲れがたまっていてね、シャワーを浴びてすぐ休むよ」 何処に出しても恥ずかしくない自慢の愛娘のその胎内には、先程オスが欲望のままに吐き出したザーメンが丸ごと詰め込まれており 和「わかりました…あっ…///」 歩行した拍子に子宮の中でチャプンと波打った感覚に顔を赤らめ、恥ずかしげに下腹部を押さえる仕草にも気付くことはなかった 父「?」 まさに知らぬが花、世の父親が嘆いた時にはもう遅い「まさかうちの娘に限って…」というやつである ~ ド田舎の通学路 ~ 咲「和ちゃん、おはよー」フリフリ 和「咲さん、おはようございます。いい天気ですね」 咲「そうだねー」 和「・・・・・・」 咲「・・・・・・」 咲「で、和ちゃん、気持ちよかった?」 和「っ、ずいぶんストレートに聞きますね」 咲「だってー。くふふ。良かったんでしょ?」 和「…………はい」 和「でも今はなんだか……須賀くんの顔が見れる気がしません」 咲「ふふふ。わかるわかる」 咲「意識しちゃうよねー。もうただの同級生や部活仲間じゃないんだって」 咲(セックスした、相手なんだって)ボソ 和「//////」 咲「優希ちゃん」 和「えっ?」 咲「優希ちゃんもね、からかってるフリしてるけど京ちゃんのこと本当は好きだと思うんだ」 咲「和ちゃんが私に告白した時京ちゃんの方見て嬉しそうだった」 和「…………」 咲「別に一夫多妻できるんだから、女同士にこだわることないよね」 和「咲さん、いつから……もしかして、最初からですか?」 咲「ふふ……みんなで、幸せになろうよ」 人生という卓上まで支配せんとする少女は、森林限界を超えた嶺の上に咲く、一輪の花のような笑顔で言い放つのだった エピローグ 大明完 第四部 ダイアモンドは砕けない ~ ド田舎の高級住宅の一室 ~ 京太郎「うぐうっ」 京太郎は呻いていた 苦痛に呻いているわけではない。むしろその逆である そもそもは人畜無害を絵に描いたような、とある文学少女からの提案なのだが 京太郎(やっぱそういう本で仕入れたのかな) どっかりと股を広げて座ったその股間に2人の『彼女』が身を寄せ合っていた 和「ん……すごく熱くなって……脈打ってるのがわかります……」 咲「んふふ……全国で1番目と4番目に麻雀の強い女の子を捕まえて、雀卓のある部屋でやることがコレなんて……変態だよね」 ヌコ ヌコ ヌコ 頬と頬に挟まれて、血管の浮き出たグロテスクな肉棒が摩擦を繰り返していた 「顔コキ」という行為。男しか気持ちよくないエゴの塊のような行為である 黒ずんだ雄欲の棒が、唾液とカウパーの混じった異臭を白い滑らかな肌に容赦なく塗りこんでいく 同じ人体とは思えないほどの醜と美のコントラストが京太郎をあっさりと快感の頂点に押し上げた 京太郎「ふぅぅぅっぐぅぅぅぅぁっ!!」 バビュっバビュっビュルリビュルビチ 和「きゃっ!」 咲「ふぁ……」 白い噴水が湧き上がり、柔らかいほっぺたに、すっきり通った鼻筋に、まぶたに、2人の顔のあらゆるところにビタビタと 粘着質な音を立てながら着弾していく ドグッドグッドグッ ドグン ビトビト 京太郎「ほへぇ~~ぁ~~……」 和「あぅ……瞼が塞がれて……目が開けられないです……」 咲「うわぁ……すごい重い……液体じゃないみたいだね……」 京太郎「はふぅ……」 京太郎(えーっと、これで、擦り付けていいんだよな) 京太郎は自分の手で尿道にへばりついた残り汁を押し出しながら インターハイチャンプの清楚な顔と、マスコミの心をも掴んで離さない インターミドルチャンプのアイドル顔負けの顔面に己の濁液を塗り拡げていく ヌリンヌリンヌト ネチョ 和「ん、んぷ……むぐ……」 京太郎(うわ、これ、すっげやらしい。悪いことしてる気分) 咲「や、髪はダメ、落ちにくいんだから、んぷ」 京太郎「す、すまん」ハァハァ ヌリ ヌリ 京太郎(ザーメンパック……やばい)ムクムク 咲「はぅあ……すごーい、本当に濃いね。ほら、ダマになってブルブルしてる」 咲「全然落ちない……効くんだねーエ○オスって。お弁当も亜鉛類たっぷりだし」 和「はい……臭いも……すごくキツイです」 箱入り娘の端正な顔が、使い捨てのオナニー後のティッシュのように無残に 半固体の精液を塗り付けられて使われている光景を認識すれば おそらくこの家の世帯主は相手の男を何回殴り殺しても怒りがが晴れることは無いだろう 和(ごめんなさいお父様……お母様……和はいけない娘になってしまいました…) 和は咲との女の子同士の甘くて重い蕩けてしまうような匂いも好きだったが 嗅いでいるだけでお腹の下のあたりがキュンと切なくなるような 体の奥に突き刺さる精臭もすっかり好きになってしまっていたのである 京太郎「咲……」ハァハァ 咲「んふふ硬くなっちゃった?でもダメー。京ちゃんは一回休みだよ……んちゅ……ぺろ……へろぉ……」 ペロ ペロ コクン 咲「非道いよね、女の子の顔をこんなに汚しちゃって」 咲「仕方ないから、一緒に舐めあって綺麗にしよう?」 和「はい。ちゅ……咲さん……」 咲「んっ……和ちゃんの舌、柔らかくてなめられると気持ちいいよ……んくっ」 和「咲さんの舌も……柔らかいです……」 ペロペロ ペロ レチョッ コクン ッンゴクン ペロ 京太郎(うわぁ……) 咲「っはぁ、歯でプツプツ噛み切らないと飲み込めないよ……こんなの……飲んだだけで妊娠しそう……んくっ」 和「咲さん……咲さん……」チュルチュル ヂュルヂュル ゴクン ~ 超ド田舎の歩道 ~ 咲「今日も楽しかったねー」 京太郎「……なんというか、咲にはエロ博士的な尊敬の眼差しを送りたくなってきたぜ」 咲「マンネリになるからねー色んな楽しいことを試して行かないと。くふふ」 咲「ねぇ京ちゃん。今、私達のセックスの組み合わせがいくつあるか分かる?」 京太郎「セ、おま、女の子がはしたない。……えーと俺と咲、咲と和、俺と和、と3人一緒で4通りか?」 咲「あたりー。んふふーこれが4人になったら、一気に11通りなんだよ!」 京太郎「トライアングルとかダイアモンドのとかペンタゴンのn通りのなんとかってやつだな」 咲「4人になったらもっと色々楽しめると思うんだけどなー」 京太郎「いや、おまえそんな……俺の感覚だと3人でも充分異常だぜ」 京太郎「大体他に誰が…」 咲「優希ちゃん、絶対京ちゃんのこと好きだと思うよ」 京太郎「いやいやいや、からかってるだけだろ?」 咲「わかるもん。絶対好き」 京太郎「またそんな根拠もなく」 咲「私が、京ちゃんを本当に好きだから、わかるの」ジッ 京太郎「っ……」 ナデナデ 咲「えへへ……」 京太郎「でもなんか、それってまるで欲望のために優希の気持ちを利用するみたいじゃないか」 咲「そうかなー。私なら、結果的に京ちゃんと付き合えるなら、皆で仲良くなるのも全然ありだと思うけど」 咲「高目を目指して他家に和了られるより、1000点でも自分で和了る方がいいでしょ?」 京太郎「仮に咲の予想が当たってたとしても、あいつはガキだし、そんなシビアな現実主義な判断しねーよ」 咲「甘いよ京ちゃん。男の子は生きていくうちに『男に成る』けど、女の子は生まれた時から『女』なんだよ」 京太郎「…………」 ~ クッソド田舎の公立校の昼休み ~ 咲「はい京ちゃん、カキフライあげる」 和「須賀くん、ローストビーフもどうぞ」 京太郎「お、おう、ありがとう」 優希「……なあ、なんで最近急にまた4人でお昼するようになったんだじぇ?」 京太郎「!」 和「……咲さんと付き合っているからと言って、友達をないがしろにしたいわけではありませんから」 咲「うんうん」 優希「なんかやたら犬に餌付けしてる気がするし……」 和「も、もちろん優希にもありますよ、このたこ焼きのベーコン巻き美味しいですよ」 優希「うぉぉ!タコ!さっすが和ちゃん私の嫁、じゃなかった咲ちゃんの嫁だじぇ!」ムグムグ 京太郎(やっぱりガキじゃねーか) ~ 部室 ~ 久「じゃあ、戸締りはしておくから、各自気をつけて帰ってね」 まこ「おつかれじゃー」 和「咲さん、一緒にかえりましょう」 咲「うん」 京太郎「おつかれー」コソコソ 優希「こら犬、かよわいあたしを送っていけ!最近付き合い悪いじょ!」 京太郎「お前を襲う奴はいねえよ!」 咲「たまには送ってあげたら?」 京太郎「咲……」 咲「でも、京ちゃんに襲われるかもしれないけどね」 京太郎「それは無いっ!」 京太郎(…………無いっ!) ~ ド田舎の帰り道 ~ テクテクテク 京太郎「月が綺麗だなー」 優希「ああ……」 優希「……」 京太郎「……」 リーリー コロコロ 京太郎「なんだよ、今日はいつもみたいにやかましくしゃべんないのか?」 優希「……」ガシッ 京太郎「ぅおい、なんだ急に」 優希「京太郎!あたしと付き合え!」ギュウウウ 京太郎「えっ」 優希「すっ……すっ……好きだ!ほっ本当は、不覚にも、ひっ一目惚れしてたんだじょ!」 京太郎「なんだそれ、和の真似か?」 優希「っ馬鹿!違う!」ギュウウ 京太郎「いてて、大体なんでそんな、胸に顔埋めて隠してんだよ。顔あげてみろ」 優希「……無理だじぇ……恥ずかしすぎて目を合わせられるわけないじぇ……」ギュウウ 京太郎「……じゃあ、顔あげたら、ちゃんと聞いてやる」 優希「…………」 スッ 京太郎(誰ぞ!?) 優希「あう……頼むから……あんまりみないで欲しいじょ……真っ赤になってるだろ」 京太郎「優希……お前、かわいい」ドキドキ 優希「え……」ドキン 京太郎「なんでだよ……なんでさっきと別人みたいに可愛くなってるんだよ……なんかのフェロモンか?」ドキドキ 優希「え……や……そんな……知らないじょ」 優希(かわいい…かわいい…かわいい) 優希「っ、そ、それより、返事を聞かせろぉ!」 京太郎「…………言っとくけど俺はエロいぞ。それでもいいなら」 優希「っあたしだって!ほら」 フニ 京太郎「!」 優希「こんなに……一緒にいるだけでドキドキしてるし、家でも京太郎の事を考えるだけでもっとドキドキして」 優希「体が熱くなって、変になっちゃうんだじょ……」 京太郎「優希……」ドキドキ 優希「きょーたろぉ……」ドキンドキン チュッ 京太郎「んっ……」 優希「はぅ……」ハァハァ 優希「京太郎、今日はこのままうちに寄ってくじょ…パパとママも選挙で忙しいから、誰もいないんだじょ」 京太郎「ああ……」 京太郎(それで今日……なるほど、女の子は生まれた時から女か) ~ ド田舎の豪邸 ~ 京太郎「シャワーとか、どうする?」 優希「無理。淑女としてあるまじきことだが、もう、体が熱くて我慢できないんだじぇ」ハァハァ 京太郎「わかった、脱がすぞ」スルスル 優希「っ。きょーたろぉ、お前、慣れてるな……」ハァハァ 京太郎「……気になるか?」プチプチ 優希「……別に!いい女は相手の過去を詮索しないのだ」 京太郎「やっぱり、ぺったんこだな」スリスリ 優希「やっ……子供体型で、申し訳ないじぇ……ぺったんこだし、ウェストも締まってないし」 京太郎「いや、全身スベスベでツルツルで、これはこれでアリだと思うぞ。俺的には全然アリだ」ナデナデ 優希「んっ……もうちょっとうまく褒めろぉ」 京太郎「俺は好きな女にウソは吐かない主義なんだ」 優希「……///」ジュンッ チュ…チュ… 優希「はぅむ……きょーたろぉ、キス好きぃ」チュッ 京太郎「んむ……優希……脱がしてくれるか?」 優希「お、おう」カ…カチャカチャ ビーン ペシッ 優希「あうっ」 京太郎「わ、悪い」 優希「…………」ゴク 京太郎「どうした?」 優希「これ、こ、え?大きさ、入らないじょ?」 京太郎「大丈夫だよ。入るように出来てるんだから」 優希「無理無理無理無理!裂けちゃうじょ!」 429 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/09(日) 13 01 34.06 ID PzGV5og80 京太郎「自分を信じろ!」 優希「いやいやいや無理だじぇ。自分の体のことは自分が一番良く知ってるじぇ!」 京太郎「俺が信じられないか?」ジッ 優希「京太郎のことは信じてるけど……でも……」 京太郎「わかった、自分を信じなくて良い。俺はお前を信じてる。お前を信じる、俺を信じろ!!」 優希「お、おう、わかったじょ……女は度胸だ……」カタカタ ギシッ 優希「初めてだから……優しく頼む……」 京太郎「――――」ドキン 京太郎(処女!) グググッ 優希「痛………ったあああっ」 京太郎「大丈夫か?」 優希「いい、から、そのまま、……ったあ」ハァハァ 京太郎「優希……」 優希「大丈夫、痛いのが、嬉しいんだじぇ。きょーたろぅのものになってるって、感じる……」ニコッ 京太郎「……優希!好きだ!」 グググググ 優希「っ!あたしも、っ好き、きょうーたろ、ギュってして、きょーたろお!」 京太郎「くうぁああああ」 グチッ 京太郎「入ったぞ、奥まで…」フゥフゥ 優希「ゆっくり、ゆっくりぃ」 京太郎(うく……なんだこれ……全体が細かくうねって……先っぽには吸い付いてきて……) 京太郎「優希……おまえ、名器過ぎる……スマン……抑えてるけど……」 ギュジュ ジュギュ ジュゴ ギチュ 優希「~~っ、きょーたろ、拡げられて、ゴリゴリ、削られてるぅ、あぅっ!」 京太郎「くそぉっ、お前、こんなにお子ちゃまなのに、なんでこっちは、っくぅ!」 グュキ グジ グキュ ジュギ 優希「あぅん、きょーたろ、きょーたろ、好きだじょ」チュッチュッ グジュ ギチ グボ ギュボ 優希「んっ、あっ、痛いつ、けど、ちょっとだけ、痛気持ち、いい、っ!」 京太郎「~~~っ膣内に出すぞ、優希!いいよな!膣内にだすぞっおおおお!」 優希「うん、いいよ、きょーたろの、好きなとこで、射精して、っ」ギュッ 京太郎「あっああ、射精る、射精る、射精る~~~~っ!」 ドビュドビビヂュ ボビュ グビュ 京太郎「あ”ーーーっ、あーー、ぐっ、ぁーー……」 ドグッ ドグッ ドグッ・・・ 優希「んんん……出てる……この中で……ドックンてでてるのが、分かる、じょ……」スリスリ ハァ ハァ ハァ ハァ・・・・・・ 優希「……あたしだけを、見てくれなくてもいい、それでも、好きだじぇ……」チュ 京太郎「!」 京太郎「やっぱり……気付いてたのか……」 優希「ふふふ、女の勘を舐めるなよ」 京太郎「いいのか?そんな……まだ世間的に非常識の部類だぞ?」 優希「時代がそれを望むなら、仕方あるまい!」 優希「咲ちゃんと和ちゃんならうまくやっていけそうだし……仲間はずれにされるほうが辛いじぇ」 京太郎「優希……」 優希「でも、今だけは……あたしだけの京太郎だじょ?」スリスリ 京太郎「ああ……大切にする」ギュッ ~ ド田舎じゃないホテル ~ 優希「うおー広いじぇー!」 京太郎「ジャグジー!」 優希「大理石!」 京太郎「サウナ!」 和「もう、はしゃぎ過ぎです2人とも!」 咲「あはは、そういえば和ちゃん、ちゃんとお父さんとお母さんに『お泊りで4Pセックスを楽しんで来ます』って言ってきた?」 和「そっそんなの言えるわけないじゃないですか!卒倒しちゃいますよ!」 和「麻雀部の合宿に行ってくると……」 咲「ふ、ぅ~~~ん悪い娘だね」ニヤニヤ 優希「ぅおりゃー!」ポポイポイ 京太郎「脱ぐの早すぎだろ……」ヌギヌギ 優希「む、コラ犬、なぜあたしの肢体を見て勃起してない!」 京太郎「いや、そんな素っ裸で堂々と仁王立ちされても興奮しねーよ」 咲「おまたせー」 和「おまたせしました……」シズシズ 京太郎「……うむ!」ムクムクムク 優希「こら!」 咲「ふふふ」ピッ 京太郎「お、おい、咲、それは」 咲「ん?ビデオだよー皆が仲良くなる記念を残さないとね」●REC 咲「そして和ちゃんには目隠し!」 和「え?きゃっ、咲さん?」 咲「ふふふ、今日はスロットル全開でいくよー」 咲「和ちゃん、京ちゃんと和ちゃんが一番興奮しちゃうおねだり、教えてあげる」 咲「…………って言って?」ポショポショ 和「そ、んなっ……」 咲「いいから、きっと、ものすごく興奮できるよ~」 和「…………」ゴク 和「えっと、須賀くん」 京太郎「は、はい」 和「○ンポに勝てない雌犬の分際で、今まで生意気な態度を取ってしまい申し訳ありませんでした……」 京太郎「えっ」 和「お詫びにどうか、っ、お、おち○ぽしゃぶりで……ご奉仕させてくらふぁい」カパァ レレオ 和(あああ咲さんこんな……下品過ぎますっ……こんな下品な言葉が、私の口から出てるなんてっ) 咲「そうそう、もっと舌を突き出して、レロレロって物欲しそうに……」 京太郎「おおお和ぁぁぁぁぁ!」ガシッ ガブポッ 和「ふむぐっ!? ・・・んぐ、むちゅるじゅずずず」 咲「うわぁ……凄いやらしいよ、和ちゃん、このビデオ、ご両親とか学校の皆に見せてあげたくらいだよ……」 和「っ!はれれす! んぽっ んぽっ んもぉっ じゅる ほぅらろ」 和(ダメです、そんなの、体育館で、全校生徒の前で上映会なんて、死ぬ、恥ずかしくて死んじゃいます) 優希「おおー……あそこからポタポタ愛液が垂れて来てるじょ。皆に見られるのを想像したのか?」 咲「どこに出しても恥ずかしくないドMっぷりだね」●REC 和「んぐっ んぐっ んぐっ んもっ んもっ ぶぷぅ」 京太郎「もう射精るぅぅぉぁあああ!」 ドグボビュビブジブジュリュ ビュリ ビュリ 和「ふぅづづ~~~~~~~ん」 咲「京ちゃん、早~~い」 優希「おお、和ちゃんのほっぺたがハムスターみたいになってるじぇ」 ゴキュ ゴキュ ゴキュゥ ゴキュン ゴクン 咲「いいよ和ちゃん!その品のない豪快な飲み下しかた、最高だよ」 咲「最後はちゃんと頭を下げてお礼を言うんだよ」 和「ん、はぁ、お恵み、ありがとう御座いました」ゾクゾクゾクッ 京太郎「はふぅ…ほへぇ…」 優希「和ちゃんはドMだな!」 和「ゆ~き」フワフワ 優希「んぅ?」 チュウ チュル チュルチュル 優希(んぅあ、京太郎の味がするじぇ……) 和「んふふ、優希、下のお口でもキス、しましょうね」 優希「あ、の、どちゃん、あたしは女の子同士は初めて……」 和「大丈夫です、優しく教えてあげますから……」 咲「あはは、完全にスイッチ入っちゃったね」 ン~ アッ ヤッ アッ マタイクッ ア~~ 京太郎「すげえな、あれ終わりそうにないぞ」 咲「ふふふ……女の子同士の交尾はね……ずっとずっと終わり無く続けられるんだよ……」 咲「だから先に京ちゃんを満足させてあげないとねー」 京太郎「えっ」 咲「ほ~ら二人共こっち来て、並んで並んで~」グイッ 和「咲さん、これって///」ハァハァ 優希「うう……なんか商品になったみたいで恥ずかしいじょ」 咲「京ちゃんの贅沢ものぉ……女の子のお尻を3つも並べて、中の具合を挿れ比べしちゃうんだぁ……」フリフリ 優希「打ち止めにしてやるじぇ……いぬぅ……」フリフリ 和「須賀、くん……お願いします、犯しながら、お尻を、思いっきり叩いてください……」フリフリ ブチッ 咲「あ、京ちゃん鼻血……」 京太郎「う……うぉぉぉおおおおおお!!」 清澄高校麻雀部の1年生部員の不純異性交遊と内3人の妊娠が発覚するのはそれから間も無くのことであった ~ ド田舎の平均的民家 ~ 咲父「そうか……」 京太郎「……」 咲「……」 咲父「俺は、父親としては失格と言っていい身だ……咲が自分自身で選んで、それで幸せになれるなら、何も言う事は無い」 少女の父は、憂いを帯びた瞳でそう言った 正直なところ、少年の顔も体も包帯だらけで両脇に松葉杖、介助無しには立ち上がることも出来ない状態では もはや殴る所が残って無かったという事もあるのだが 咲父「須賀くん、原村くん、片岡くん。……咲を、よろしく頼む」 京太郎「はひ」 優希「まかせろ!」ビシ 和「わかりました」 ~ クソド田舎の散歩道 ~ 和「よかったですね、最後は殴られなくて」 京太郎「良かっら……本当に良かっら……で、何れ俺らけ毎回殴られるんら?」 和「社会はそう簡単に今までのイメージは変えられませんよ。こういう時は男が悪いという常識で生きてきてますから」 咲「実際、それだけいい思いしてると思うけどなぁ……」 優希「そうだじょ!人類の至宝と言っていいこの私を孕ませたんだからな!」 京太郎「いや、優希の家は素手だったけろ、痛ったけろ、まあいいんられろ」 京太郎「和の家れはまはか9番アイアンが出てくるとは思わなかっらぜ…」 咲「和ちゃんのお母さんはずっと包丁握ってたね」 優希「ついには車で跳ねようとしてたからな……あれは目が本気だったじぇ」 和「結局最後まで、認めるとは言ってくれませんでしたからね」 咲「大丈夫。認めないなら、家を出ちゃって、『孫を一生抱かせませんよ』って言えばきっと許してくれるよ!」 優希「咲ちゃんさすがのエグさだじぇ!」 京太郎「俺らけは、いつになっても敷居を跨げる気がしないけろな……」 咲「どこにいたって関係ないよ」 咲「4人いたら麻雀だって打てるし、もう家族になるんだから、この4人の絆は永遠に砕けない」 咲「……みんなで、幸せになろうね」 もうすぐ母親になる少女は、森林限界を超えた嶺の上に花が咲き乱れるような 満面の笑顔で言い放つのだった 第四部 ダイヤモンドは砕けない 加完
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6344.html
まとめ 注意事項 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 本スレ -京太郎「何でもいいから、そろそろ行動起こさないと……」【安価】 京太郎「何でもいいから、そろそろ行動起こさないと……」【安価】 京太郎「何でもいいから、そろそろ行動起こさないと……」玄「2スレ目だよ」【安価】 京太郎「何でもいいから、そろそろ行動起こさないと……」洋榎「3スレ目や」【安価】 京太郎「何でもいいから、そろそろ行動起こさないと……」豊音「4スレ目ー」【安価】 京太郎「何でもいいから、そろそろ行動起こさないと」京太郎B「5スレ目か」 京太郎「何でもいいから、そろそろ行動起こさないと」由暉子「6スレ目ですかね」
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/885.html
淡「~♪~♪~♪~♪」テクテクテクテク 淡(いよいよ今週末は京太郎とデートっ♪楽しみだなぁ~) 淡(どんな服着ていこうどんなところへ行こう?) 淡(駅前で待ち合わせして、手を繋いで街を歩いて、服屋さんに行って京太郎に新しい服を見てもらおう) 淡(それでそれで、可愛いなんて言われちゃったりして……あ~~早くこないかな!土曜日!) 淡「ただいまー!……ってあれ?」 淡(ポストの中に何か入ってる……お届けものかな?) 淡「…………」ゴソゴソ 淡「封筒だ……ん?私宛?」 淡「誰からだろー?」 ―淡自室― 淡「とりあえず中身を見てみよ……」 淡「……」ガサゴソ 淡「これは……DVD?!」 淡「それ以外は何も入ってないけど……なんだろこれ?」 淡(中身、見てみようかな?……うん、見てみよう!) 淡(なんか嫌な予感がするけど、ま、大丈夫だよね!) 淡「えっと、DVDプレーヤーどこにあったかな~?」 淡「ディスクをセットして……再生っ!」ピッ ザザザザ…… 淡「…………あれ?」 淡(この画面に映ってる人……) 京太郎『…………』 淡(京太郎、だよね?) 淡「で、京太郎の隣にいる人は……誰?」 ???『…………』 淡(背の高い男の人、黒い服着てる。あれは……執事服かな?) ???『こ↑こ↓です』 京太郎『はへ^~おっきな家』 ガンゴンベキン! ???『お入り下さい、どうぞ』 京太郎『お邪魔しまぁ^~す』 淡「……」 ???『私の家……屋上あるんですけど……焼いていきませんか?」 京太郎『あ^~いいっすねぇ~』 淡「…………」 ジョロロロロロロ…… サッー!(迫真) ???『お待たせしました。アイスティーしかなかったんですけどいいですか?』 淡「…………」 ???『あなたのことが好きだったんですよ!(迫真)』 京太郎『う、羽毛』 淡「…………」 胸にかけて下さい!胸に! ンアッー! 淡「…………」 ~~二人は幸せなキスをして終了~~ 淡「……………………」 淡「えっ、なにこれは(驚愕)」 ―翌日― 淡「あ、あのあと結局放心してて気がついたら真夜中だった……」 淡「そのまま寝ちゃって昨日のことはあんまり覚えていない……けど」 淡(あのDVDに映ってたのは……京太郎) 淡(そ、それれで、きょぎょぎょ京太郎が、おおお男の人とあんな……あんな……) 淡「……うっ!」 淡「そ、、そうだよね。あれは夢。夢、そう、夢なんだよ」 淡「私の京太郎があんなクッソ汚いDVDに出てるわけないじゃん、はは、ははははー」 淡(あれは夢あれは夢あれは夢あれは夢あれは夢あれは夢あれは夢) 淡「………………」 淡「……う」 淡「うわああああああああああああんっ!!!!!!」ダッ 菫「…………ふぅ」 菫「今日もいい天気だ」 菫「こんな清々しい日はやはり格別だな、うむ」 菫「……だが」 菫「何故だろう。何か嫌な予感がする」 菫「嵐の前の静けさというかなんというか」 菫「…………」 菫「……ま、気のせいだろう」 菫「さーて今日も一日頑張って――――」 淡「菫ーーーーっ!!!!」 菫「…………」 淡「あのあのそのその、菫にね?ちょっと相談したいことが――――」 菫(…………) 菫(……まったく) 菫(嫌な予感、的中だ) 菫「……つまり、昨日何者かから届けられたDVDに、お前の意中の人の須賀君と正体不明の執事のクッソ濃厚なオスプレイ(意味深)が入っていた、と」 淡「」コクコクコクコク 菫「寝言は寝て言え」 淡「えっ!?」 淡「ちょ、ちょっとスミレー!そんな無下にしなくても!」 菫「だいいちその如何わしいビデオに出ていたのは本当に須賀君なのか?」 淡「うっ」 菫「お前の見間違いじゃないのか?」 菫「その須賀君とやらに似ている人が出ているブツを須賀君と仲の良いお前に送りつけて嫌がらせをする愉快犯の仕業じゃないのか?」 淡「そ、それは……」 菫「仮にも天下の白糸台高校麻雀部大将のお前が選んだ相手だ、そんなヤバげなものに出ているはずが――――」 淡「こ!」 菫「?」 淡「ここに、そのDVDが、あるんですけれども……」スッ 菫「……」 菫「……よし、見てみよう(提案)」 ――――DVD視聴―――― ファッ!? ムネニカケテクダサイ!ムネニ! アアーイイッスネェー カタクナッテルハッキリワカリマスネ アッアッアッアアアッアッアッア 菫・淡「…………」 菫「なんだこれは……たまげたなぁ」 淡「うううううう……やっぱり京太郎だ……」 菫「……淡、先刻私はそんな事ある訳がないと言っていたが、済まん。あれは嘘――――って聞いてないな」 淡「やっぱりこんなの嘘だよ……京太郎はもっとカッコ良くて優しくて、私を守ってくれてるんだもん。こんなの嘘だよ……嘘だよ……嘘だよ嘘だよ嘘だドンドコドーン……」ブツブツブツ 菫「……心中お察しする」 菫「……」 菫(……しかし、これは) 菫(本当にどうするべきか……) 菫「……」 菫(もう、こうなったら) 菫(あいつらも、巻き込んでみるか) 菫(私じゃ荷が重いし、な) 淡「うううううう……やっぱり京太郎だ……」 菫「……淡、先刻私はそんな事ある訳がないと言っていたが、済まん。あれは嘘――――って聞いてないな」 淡「やっぱりこんなの嘘だよ……京太郎はもっとカッコ良くて優しくて、私を守ってくれてるんだもん。こんなの嘘だよ……嘘だよ……嘘だよ嘘だよ嘘だドンドコドーン……」ブツブツブツ 菫「……心中お察しする」 菫「……」 菫(……しかし、これは) 菫(本当にどうするべきか……) 菫「……」 菫(もう、こうなったら) 菫(あいつらも、巻き込んでみるか) 菫(私じゃ荷が重いし、な) ――――放課後―――― 菫「と言うわけで第72回白糸台高校麻雀部一軍超極秘会議を開始する」 菫「今回の議題は――――」 『大星淡の彼氏、須賀京太郎の浮気疑惑について』 菫「――だ。経緯は昼休みのうちに話しておいたので言わなくていいだろう」 亦野「確か……大星の家に須賀といちゃつく女が映されていたDVDが送りつけられてきた……んですよね?」 淡「」ビクッ! 菫「ああ、そうだ」 菫(流石にSG君が謎の美青年執事とウホッしていましたなんて言えまい) 淡「」ブルブルブルブル 渋谷「こんなに震えて……可哀想」ヨシヨシ 淡「うう、たかみんー」エグエグ 照「……」 菫「どうした照?何か言いたそうだな」 照「そんなふしだらな奴なんて、振ってしまえばいい」 淡「!」 菫「!照!確かに言いたい事はわかるがもう少し言い方が――――」 淡「~~~ッ!!!」 照「……淡を泣かせるような奴だ。やっぱりろくでもない――――」 淡「っ、それでも!」 淡「それでも私は……京太郎のことが、好きなんだもん……」 照「…………そうか」 照「…………なら、いい」 「「「「「…………」」」」」 菫(……いかんな、気まずくなった) 菫(なにか、何か話題を探さなくては――――) 渋谷「……そういえば」 菫「!なんだ?渋谷?」 渋谷「そのDVDは、何処に?」 菫「…………えーっと、あー、それはだな……」 菫「DVDを見て発狂した淡が叩き割ったんだ」 淡「!」 菫(すまない淡!誤魔化さなくてはいけないんだ!) 菫(あんな淫夢君オッスオッスなゲテモノをこいつ等に見せたら何が起きるか……って淡!よくそんなものを私に――――って自分の好奇心の所為だな、ははは) 渋谷「……そう、ですか」 亦野「しかし浮気疑惑と言っても私達にはどうする事も――――」 照「そこで、だ」 亦野「?どうしました?」 淡「……テルー?」 照「私にいい考えがある」 菫「いい……考え?」 淡「そ、それは一体なんなのテルー!?」 菫(正直悪い予感しかしない) 照「今ここに、私が咲とのコンタクトを取るため五ヶ月半の月日を掛けて使い方をマスターした――――人類が生み出した文明の極み、携帯電話がある」 照「いや、大変だった。菫を頼って機種を選び、メール電話写メを覚え、最近ようやくまともに咲とメールできるようになった」 照「咲は携帯使えるみたいだからな、私も結構恥をかいたよ。まぁ青は藍より出でて藍より青しと言うしな、自然の摂理だ」 菫「意味違うぞ」 照「まぁ、要するに、だ」 照「これを使って須賀とコンタクトを取ろう(提案)」 淡「ええっ!?」 亦野「確かに、それが一番手っ取り早いですね」 渋谷「現場……把握……」 淡「で、でもそんな、心の準備が……」 照「じゃあいつやるんだ?」 淡「うっ、それは……」 照「今でしょ(迫真)」 淡「ぐぬぬ」 菫「淡、照の言う事ももっともだ。とりあえずまずは須賀君に連絡を取る事から始めよう」 淡「でも……」 菫「でももへちまもない。ほら、掛けるんだ」ズイッ 淡「ううー……」ピポパピポペ 淡「嘘だと言ってよ~京太郎~」プルルルルルルル(迫真) ――――ガチャッ(迫真) 『――――もしもし』 淡「あ!もしもし京太郎!?私!淡だよ!」 京太郎『――あ、、ああ……あわ、いか。どうしたんだ……ンッ……こんな時かアッんに?まだ学校だ……ろ?』 淡「え、えーっとね……」 淡(……ううーやっぱりあんなこと聞けないよぉ~っ) 淡(……あれ?) 淡「きょ、京太郎?」 京太郎『な、なンッ、だ?』 淡「呼吸が荒いみたいだけど……大丈夫?」 京太郎『あ、ああ、ンッ、これか……実はさっきまで……アッギョシサッ……結構激しい運動(意味深)しててな……疲れてる、んだ」 淡「そ、そうなんだ……」 京太郎『ああ、だからまた、後で――――ファッ!?』 淡「!?京太郎!?どうしたの!?」 京太郎『い、いいい、いや、なんでもない、きに ンアッ! するな』 京太郎『と、ととにかくまた後で電話するなっそれ、じゃ、あ……ヌッ』 ――――ブツン 淡「……切れちゃった」 菫「?どうかしたのか?」 淡「えっと、それがね、京太郎今疲れてるからまた後で掛け直して欲しいって」 照「ふむ」 菫「疲れてる……か。成る程、彼はミスター雑用ングだからな、しょうがないだろう」 菫「今掛けられないのは残念だがまた後ほど――――そうだな、部活が終わる時間帯あたりなら大丈夫だろう」 菫「だからそれまでなんらかの対策を考え――――」 渋谷「――――少し、待って欲しい」 淡「?どうしたの?たかみん?」 渋谷「何故、彼が疲れているのか――――私、気になります」 菫「?いやだからおそらく雑用による疲れだろうと――――」 渋谷「それは本当に?」 菫「……」 照「……淡、須賀は電話でなんと言っていた?」 淡「えっ?えーっと、その、『さっきまで激しい運動(意味深)してたからまた後で掛けてくれ』って」 菫「ふむ、普通だな」 亦野「確かに特におかしな所はありませんね」 照「うん、ないな」 淡「でしょ?まったくたかみんどうしたの――――」 渋谷「激しい運動(意味深)」ボソッ 「「「「……?」」」」 渋谷「――――――即ち」 渋谷「S(えす)」 渋谷「E(いー)」 渋谷「X(えっくす)」 菫「えすいー……?…………って何を言っているんだお前はっ!!!!!」ボンッ 照「…………」ポッ 菫「ほ、頬を染めるな照!そんなことあるはずがない!」 亦野「そ、そうですよ!」 渋谷「……薄い本では……日常茶飯事……」 淡「そ、そんなこと、あるはずが……ないもん」 照「……」 淡「京太郎は、私の、私の王子様なんだよ?そんなことあるはずが……ないもん。、ないよ……絶対、ないよっ!」 菫「淡……」 亦野「大星……」 淡「ううう、うううう、ううううう……」 照「……淡、安心して。そんなことあるはずがない。淡が信じる京太郎を信じて」 淡「うう、テルー……」 渋谷「……もしかしたら、現在進行形かも」 淡「う」 菫「渋谷ァ!お前少し黙ってろァ!」 淡「ふええええええええええええええええ!!!!!!!!!!」ビエー 菫「ああっ!淡!泣くな!」 照「よーしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよし」ナデナデナデナデ 菫「ほ、ほら!お前が送りつけてきた須賀君とのラブラブ()ツーショット()の写メだ!これ見て元気だせ!」 淡「う、ううう、ううううう、きっと京太郎は今頃、あの人とクッソ濃厚な……ふえ、、ふええええええ!!!」 渋谷「……軽いジョークだったのに」 菫「あんなヘビーなジョークがあってたまるか!」 淡「ふええええええええ!!!!」 亦野「大星落ち着いて!自分を見失うな!」 菫「ああもうどうすれば……くそっ、私の頭痛が再発するぞ、このままじゃ」 照「菫、ここは私に任せて」 菫「えっ?」 照「私にいい考えがある」ドヤッ 菫「えっ、ちょ」 淡「うえええええええん!!」 照「淡」 淡「うえええええ……え?」 照「これを見て」 淡「……」 照「つい先日撮った咲の写真だ」ドヤヤッ 淡「……」 照「この天使のような咲を見ればきっとお前の荒んだ心も浄化されて――――」 淡「ピンボケしてるじゃないですかー!やだー!」 照「えっ?……あっ、間違えた、本当はこっち」スッ 菫「……照、まさかお前写真の削除の仕方がわからないんじゃないだろうな?」 照「ち、違う、そんなはずはない。ただ咲の写真を一枚たりとも消したくないだけ」 菫「……本当か?」 照「…………ごめん、嘘。本当はわかんないから後で教えて、菫」ボソボソボソッ 菫「……やっぱりか」ボソボソボソッ 照「……うん、いざという時に容量いっぱいになったら困るし」ボソボソボソッ 菫「お前本当は全然使いこなせてないだろ」ボソボソボソッ 照「……失礼な、これでも最初の頃に比べれば成長した」フンスボソボソッ 菫「……はぁ、まったくお前と言う奴は」ボソボソボソッ 照「……ごめん」ボソボソボソッ 菫「……まぁ、それが『お前らしい』んだがな」ボソボソボソッ 照「!菫……!」ボソボソボソッ! 菫「っ、そんな目で私を見るな!その……照れるだろっ」ボソボソボソッ!! 照「菫……」 菫「…………」 菫「照……」 照「菫……」 菫「照……」 照「菫……!」 菫「照……!」 淡「ふえええええええ!!!二人が私そっちのけにして固有結界張ってるよおおおおっ!!!!」ビエー 照・菫「!!」ビクッ! 亦野「いやーそれにしてもこの部屋暑いですねー」 渋谷「……冷たいお茶……飲む?」 亦野「お言葉に甘えて、頂きます」 淡「ふえ、ふええ、ふえええええん!!!!」 菫「オ、オホン!……本当にどうしようか、この子」 照「まったくもってわからない」 照「けど、こう言う時はいっそのこと激流に身を任せた方がいいって千里山のトキィさんが言ってた」 菫「いつの間にそんな友人を……」 照「私のコミュニケーション能力は伊達じゃない」 菫「……一年生の頃坂道の前で立ち尽くしていたお前が懐かしいよ」 照「あんぱんっ」 菫「えっ?」 照「……なんでもない、気にしないで」 渋谷「……お待たせ、アイスティーしかなかったけどいい……?」 亦野「ん、大丈夫。はっきりわかんだね」 淡「ふえ、ふええ、ふえええええん!!!!」 菫「オ、オホン!……本当にどうしようか、この子」 照「まったくもってわからない」 照「けど、こう言う時はいっそのこと激流に身を任せた方がいいって千里山のトキィさんが言ってた」 菫「いつの間にそんな友人を……」 照「私のコミュニケーション能力は伊達じゃない」ドヤッ 菫「……一年生の頃坂道の前で立ち尽くしていたお前が懐かしいよ」ハァ 照「あんぱんっ」 菫「えっ?」 照「……なんでもない、気にしないで」 渋谷「……お待たせ、アイスティーしかなかったけどいい……?」 亦野「ん、大丈夫。はっきりわかんだね」 菫「まあ昔話は置いといて、今は目の前のこいつをなんとかしよう、見据えるは未来。坂の上の雲さ」 照「そうわよ(便乗)」 淡「うううう……」 菫(淡は元気と麻雀の強さだけが取り柄だからな……いっつも笑っててこんなことになったことはなかったな) 菫(ああ、そういえばいつも部屋の固い空気を淡はほぐしてくれたっけか……) 菫(……なんだかんだ言っても、淡は私達の仲間……いや、友なんだな) 菫(……それにしてもどうするか) 菫(何か一発で彼女をウルトラハッピーにする方法を考えなければ) 亦野「いやー今日は天気がイイですね……ポカポカしてあったかいです」 渋谷「そうだね」 亦野「自分、寝ていいすか」 渋谷「構わない」 亦野「じゃ、おやす……み……」 亦野「……zZZ」 渋谷「………………」 渋谷「…………堕ちた(確信)」 菫(何かないか……なにか……) 菫(……………………ん?) 菫(この……音は……一体?) ~♪~♪~♪ 淡「!!!!」 淡「っこの音は!」バッ! 菫「うおっ!?」 淡「この!音はッ!」ゴソガサゴソガサ…… バッ! 淡「京太郎専用の!携帯着信音!」 菫「!!須賀君か!?」 照「……!」 渋谷「逢瀬は終わったのか……(絶望)」 ピッ!(迫真) 淡「もしもし京太郎!?」 京太郎『あーもしもし淡か?さ、っきはごめンッな』 淡「ううん、大丈夫!京太郎の方こそ体はもう良くなったの?」 京太郎『あ、、、あああ、ああ、少し休んだらもうンッよくなっンァッたよ』 淡「ホント?よかったー!」パアッ 淡「……ん?」 京太郎『?どうし、た?淡、ッ?』 淡「なんか変な音聞こえない?ヴヴヴヴヴーって」 京太郎『!さ、さあな、どっかで、、携帯でも、鳴ってるンッじゃないか?』ブブブブブ 淡「?……ま、いっか」 京太郎『と、とところでさァッ』ブブブブブ 淡「ん?なに?」キョトン 京太郎『こんどの土曜ンッ、買い物……イクッ……じゃん?』ブブブブブ 淡「!うん!そうだね!私すっごく楽しみにしてるよっ!」 京太郎『で、その時、さっ……他にンアッ、人呼んでもいい、かなっ?』ブブブブブ 淡「人?」 京太郎『あ、ああ』ブブブブブ 京太郎『ハギヨシさンアッーて言うンッだけど』ブブブブブ . そして、土曜日 淡「うう、結局あのあとは何も京太郎に聞けなかったよぅ……」 淡「今日は実際に会うわけだし、ちゃんとお話しなくちゃ!」グッ 淡「…………」 淡「服……大丈夫かな?」ショーウインドーチラッ 淡「精一杯可愛いフリフリの服着てきたけど……京太郎は可愛いって言ってくれるかな?」チラチラッ 淡「た、確かに私は京太郎の好きなおもちがあんまりおっきくないけれどっ」ショボン 淡「京太郎への愛は誰にも負けないほどおっきいんだから!」フンス 淡(それに、テルーに比べればまだマシだよね) 淡(…………)ポワポワポワーン 京太郎『その服、似合ってるぜ、淡』 京太郎『すごくキュートだ』イケメンスマイル 淡「……えへへへへ」ニマニマ 照「ぶえっくしょい!」 菫「なんだ、風邪か?」 渋谷「……馬鹿は風邪引かない」ボソッ 照「きっと咲が私のことを噂しているんだろう、いやー参っちゃうなー困っちゃうなー……それと渋谷、さりげなくひどい事をいうな」 渋谷「御無礼」 菫(やっぱり馬鹿だろこいつ) 菫「……ところで亦野は?姿が見えないようだが」 渋谷「彼女は置いてきた。修行(意味深)はしたがはっきり言ってこの戦いにはついてこれそうもない」 菫「あ、そう」 菫(亦野……無茶しやがって……) 照「……」 菫「……ところで、だ」 照「なに?」 菫「私達全員こんな服装で大丈夫なのか?」 ブラックコート+つば広帽子+サングラス 渋谷「大丈夫だ、問題ない」 照「問題ナッシングー」グー 菫(……どうやら人選に問題があったようだ) 菫(昨日いきなり照がオペレーション・スニーキングミッションだとか訳のわからんと言うか意味の被っとるたわごとを言い出したと思えばトントン拍子でご覧の有様だ) 菫(……まぁ私も今日淡達をBIKOUしようとしてたのは内緒だが) 照「!!……スミさん!ホシが来た!」 菫「誰がスミさんだ……ってん?」 渋谷「他にもう一人いる……」 菫「…………ん……おい…………待て」 「「?」」 菫(あの、執事服の男、まさか、まさか――――!!!!) 「お~い!淡ー!待たせたなー!」 淡「あ!京太郎ーっ!」パアッ 京太郎「ちょっと待たせたか?」 淡「ううん、今来たところ!」 淡(ホントは30分前から身だしなみチェックしてたよ!でもこの台詞言いたかったんだよね~) 京太郎「ははっ、ドラマみてーな台詞だな……でも、ま、あんまり待たせてなくてよかったよ」 京太郎「あ、それと紹介するよ、こちらの人が電話で話してた――――」 「初めまして、ハギヨシと申します」 . 淡(…………あれ?) 淡(この人、何処かで見たことある様な――――――ッッッッ!!!!!) コ↑コ↓ オハイリクダサイ、ドウゾ ワタシノイエ……オクジョウアルンデスケド……ヤイテイキマセンカ? マァ、タショウハ コノヘンガセクシーデスネ……エロイデス! オマタセシマシタ、アイスティーシカアリマセンデシタケドヨカッタデスカ? アバレナイデ、アバレナイデクダサイ アナタノコトガスキダッタンデスヨ! イイデス!キテクダサイ!ムネニカケテクダサイ!ムネニ! イキスギイイイイイイッ ンアッー! 淡「あ……あ……あ……あ……っ!」ガタガタガタガタ 京太郎「……?淡?どうした?顔色悪いぞ?」 淡「みゅっ?!ななななんでもないよ!なんでも!」 京太郎「そっか……ホントに調子悪い時は言えよ?」 淡「う、うん……ところでさ、そっちの人は――――」 ハギヨシ「…………」ジィィ 淡「……?」 ハギヨシ「……」ニコッ 淡「!!!!!」ゾワワワワッ! 京太郎「ん、ああ。ハギヨシさんはな、俺の師匠(意味深)なんだ」 京太郎「俺ってあんまり服の事わからないからさ、ハギヨシさんに助言頼んだんだけど、丁度ハギヨシさんも入り用なものがあるって言うからこうして一緒に――――って淡?」 「お~い!淡ー!待たせたなー!」 淡「あ!京太郎ーっ!」パアッ 京太郎「ちょっと待たせたか?」 淡「ううん、今来たところ!」 淡(ホントは30分前から身だしなみチェックしてたよ!でもこの台詞言いたかったんだよね~) 京太郎「ははっ、ドラマみてーな台詞だな……でも、ま、あんまり待たせてなくてよかったよ」 京太郎「あ、それと紹介するよ、こちらの人が電話で話してた――――」 「――――――ハギヨシ、と呼ばれています」ニコッ . 淡「!ん、うん!何かな京太郎!?」 京太郎「……ホントにお前大丈夫か?」 淡「う、うん!私はいつでもウルトラハッピーな高校100年生だよっ!」 京太郎「そ、そうか」 淡「ほらっ!みんな揃ったことだし早くいこ?今日はいろんなところ回るんだから!」 京太郎「ははっ、お手柔らかにな」 京太郎「ハギヨシさんも、ほら、行きましょう」 ハギヨシ「――――――ええ」クスッ 淡「!!」ゾワワワワッ!! 淡(ううーやっぱりあの人嫌な感じするよぅー……) 淡(やっぱりあのDVDの人なのかな?……だとしたらすっごいよー……) 淡(と、とにかくっ、今日が正念場!頑張らなきゃ!) 淡(えい、えい、おーっ!) ハギヨシ「…………」クスッ 照「……動いた!」 渋谷「尾行……開始……」 菫「…………」 照「菫?どうしたの?」 菫「い、嫌なんでもない。気にするな」 菫「それよりも慌てんな……慌てんなよ……彼らに尾行がばれたら話にならない」 照「そ、それもそうだな、うん。落ち着こう」 菫(あの執事服の男……正体が気になるが、今は様子を見よう) ――服屋―― 淡「とうちゃーくっ☆」 京太郎「はえ^~けっこうおっきいんだな」 ハギヨシ「ええ、この辺りでは1番品揃えが良いみたいですね」 淡「よーしっじゃあ早速私のファッションショーを開催するよっ!」 京太郎「お、おう」 淡「京太郎が服を選んで、私がそれを着るのっ!」 淡「ふふっ、たーっぷりと私を京太郎色に染め上げてね?」 京太郎「今日もまた服選びか……壊れるなぁ……」 淡「!!……京太郎は、嫌?」 京太郎「あ、いや、そう言う訳じゃないんだ」 京太郎「ただ、俺なんかが選んだ服を着て本当に淡はいいのかな、ってさ」 淡「京太郎が選んでくれた服だからいいんだよっ!」 京太郎「そ、そうか。ならいいんだが……」 ハギヨシ「ふふっ、ならちゃーんと選んであげないといけませんね」 京太郎「え、ええ。そうですね、ハギヨシさん」 ハギヨシ「微力ながら私も力添えをさせて頂きますよ」 京太郎「それは……あはは、ちょっとアドバイスお願いしますね」 ハギヨシ「ええ、おまかせあれ!ですよ」 菫「淡の奴、結構はしゃいでるな……楽しそうだ」 照「愛しの彼氏とのデート!はしゃがずにはいられないッ!」 渋谷「……けれどあの隣の男……不気味……」 照「ああ、確かにそうだ……あの男、一体何者?」 菫「だから二人とも、あの執事の男に注意してくれ……何か嫌な予感がする」 渋谷「了解」 照「把握した」 菫(例のDVDに写っていた……と言うことは京太郎とそう言う関係なのか?) 菫(……なんにせよ、注意せねば) 京太郎「淡ーっ!着替え終わったかー?」 淡「ん、もう少し待って……っと、よしっ♪」 シャーッ!(迫真) 淡「じゃじゃーん!お待たせしましたっ!」キラッ 京太郎「おお……!」 ハギヨシ「……」 淡「えへへ……どう……かな?」モジモジ 京太郎「すっげー!似合ってるぜ!淡!」イケメンスマイル 淡「!!ホント!?ホントにホント!?」ガバッ 京太郎「あ、ああ、似合ってるから!か、顔が近い!あと、その、だな、 胸が……」 淡「え?……きゃぁっ!?」 淡(う、ちょっと露出多い服選んだからおっぱいが京太郎に見えてたんだ……) 淡(うう~……恥ずかしいよー……)カァッ 淡(で、でもっ、京太郎がこの服を選んでくれたってことは…私をもっと見たいってことだよね?) 淡(だ、だとしたら……えっへへ……嬉しいなぁ~)テレテレ 淡(私も京太郎が見た言って言ってくれたらいくらでも見せてあげるのに……) 淡(……そーいえば、私ってまだ京太郎とキスもしてなかったっけ) 淡(京太郎って奥手さんなのかな?やっぱり私がもーっとアピールしないといけないのかな?) 淡(……それに、うかうかしてたら京太郎が他の誰かに取られちゃうかも――――っ!!!)ゾクッ! 京太郎「あ、淡?どうかしたか?」 淡「え!?……あ、あはははは、なんでもないよ!それより早く!次の服次の服!」 京太郎「?……ほい、次はこっちな」スッ 淡「ん、りょーかいっ。じゃあちょっとだけ待っててね!」 シャーッ!(迫真) 京太郎(淡の奴、やっぱり今日様子が可笑しいな……なんかあったのか?) ハギヨシ「……」ニコニコニコ シャーッ!(迫真) 照「ん、淡の着替えが終わったみたい」 菫「どれどれ……うっわすっごいヒラヒラした服着てるな、アイツ」 渋谷「でも……似合ってる……」 菫「ああ、ホント……悔しいぐらいに似合ってるな」 照「アレならどんな男でもイチコロ」 菫「…………」ジーッ 照「……?」 照「菫?どうかしたか?」 菫「えっ?あ、ああ、いや、なんでもない、気にするな」 渋谷「……ひょっとして」 菫「?」 渋谷「……羨ましい、とか?」 菫「っ!!!」 照「羨ま?…………あー、成る程」 渋谷「彼女がヒラヒラした可愛い服を着てるのが」 菫「」 渋谷「で、自分もあんな服が着たい……と、考えいる……とか?」 菫「」プルプルプルプル 照「菫……」 菫「そそそそんな訳あるかそんな訳あるかっ!」 菫「わ、私にあーんな可愛い服が似合う訳がないのもお前らわかってるだろ!」 照「でも着たいんでしょ?」 菫「っ!」 渋谷「着たいんだろ?(迫真)」 菫「……」 照「……」 渋谷「……」 菫「……」 菫「~~~っ!!!!!!」 菫「あああああ!着たいさ!着たいとも!」 菫「いくら似合わないってわかっててもな!着たいものは着たいんだよ!!」 菫「しょうがないだろう!?だって女の子なんだもん!」 照「…………」 渋谷「…………」 菫「み、見るな!そんな優しい目で私を見るなぁっ!」 照「……よし、もうはしゃぐのはやめよう。奴らに見つかったら大変だからな」 渋谷「同意……」 菫(こ、こいつら……!) 照「あ、また淡が服抱えて試着室の中に入ったぞ」 渋谷「彼女……結構なんでも服似合うから……羨ましい……」 菫「……」 照「あ、ところで」 菫「?」 照「菫って日曜早起きしてる?」 菫「な、なんだ藪から棒に。日曜は……6時ごろに起きてるが、それがどうかしたか?」 渋谷「そう(無関心)」 照「やっぱりな(確信)」 菫「はあ?何がやっぱりなんだ?」 渋谷「スマイルチャージ!ゴーゴーレッツゴー!」 照「ウルトラハッピー!」 菫「?お前ら一体何を言って……っっ!!!!」 菫「い、言って、いるん、だ?」 照「動揺……したな?」 渋谷「それが……何よりの証拠!」 菫「ぐっ!」 照「菫!」 渋谷「貴様!」 照・渋谷「「(プリキュアを)見ているなッ!」」 菫「ぐううううっ!!!」 照(決まった……) 渋谷(堕ちたね(確信)) 菫「…………」 菫「……ああ、そうさ」 菫「見ているさ……見ているとも」 菫「毎週毎週欠かさず録画し!毎週日曜朝八時半はテレビの前で体育座りだ!」 菫「私は毎週プリキュアを見ているんだよ!」 菫「それになにかおかしな事があるか!?女の子がプリキュアを毎週楽しみに見ておかしな事があるか!?いや!ない!(反語)」 照・渋谷「…………」 菫「だからそんな優しい目で私を見るなァーーーーz______ッ!!!!」 照「……菫」 菫「な、なんだ!」 照「安心して……私はそんな事で菫を馬鹿にしたりしないよ」 菫「……」 照「私も菫も、花も恥らう乙女なんだもん。プリキュアに憧れたって何もおかしくないっ」 菫「照……」 照「だから、涙を拭いて」スッ 菫「えっ?……あ」ツゥ 渋谷「イイハナシダナー」 渋谷(……でも) 渋谷「菫さんが魔法少女……か」 照・菫「」ビクッ 照・渋谷・菫「……」 ポワポワポワーン チャーチャララーチャララチャーン♪(キャピキャピしたBGM) 菫『へんっ!しーんっ☆』 パアッ♪ フィーンパシャッ♪(服が出てくる音) キュピーンシュワッ♪(同上) 菫『てんほーれんほーちーーっほーーーーっ☆』(よくわからない呪文) 菫『魔法少女☆まじかるすみれ☆』 菫『キミのハートをーーーーブチ抜くぞっ♪』デデドン! 照・渋谷「「だぁーーーーっはっはっはっはっはっ!!!!!!!!」」ワハハハハハ 菫「……」 照「こ、、こいつは傑作だ!」ゲラゲラ 渋谷「お、お腹痛い……」プルプル 菫「……」 照「魔法少女☆まじかるすみれ☆」キリッ 渋谷「だっておwwwwーーーーは?」 ズドドンッ!!!!! シュゥゥゥゥ…… 菫「何か言ったか?」 照「いえ、何も言ってません、マム」 渋谷「どっから出したそのアーチェリー」 菫「まったくお前らと言う奴は本当に……それと渋谷」 渋谷(?) 菫「魔法少女にーーーー秘密はつきものだ」 照「えっ」 菫「クラスのみんなには内緒だぞ☆」 渋谷(とうとう開き直ったか……) 菫「……ん?」 シャーッ!(迫真) 菫(淡が出てきた、か) 京太郎「ああ^~今日は結構買ったな~」 淡(えへへ……今日は京太郎と久々に会えたからちょっと奮発しちゃった……) 淡「この服!今度会う時絶対着てくるね!」 京太郎「はははっ、喜んでくれたんなら何よりだな!……さって、と、次はどこ行く?」 淡「次?次は……えーっと」 京太郎「あ、ハギヨシさんは何処か行きたいところないすか?」 ハギヨシ「私はあとで構いませんよ」ニコッ 淡(次かぁ……次はどこ行こう?) 淡(服屋さんの次だからやっぱり……) 淡(ラ、ランジェリーショップ?)カアアッ 淡(う、うんっ。きょーたろーに可愛いブラとか選んでもらって、えっと、その……えっち、の時に見てもらうんだ) 淡(それでそれで、京太郎に『可愛い下着だな……でも、お前の方がもっと可愛いよ』っていってもらったりして) 淡(そしてきょーたろーはゆっくりと私の下着を脱がしていって……私の恥ずかしいところをぜーんぶみてもらうんだ……えへへ、京太郎にならいいんだよ?」 淡(それから私達は幸せなちゅーをしながら一つになって、痛がる私を京太郎は優しく抱きしめて) 淡(いーっぱい汗かかきながら二人で幸せになって……それで私の中に、京太郎の…………きゃ~~~っ!!!!!) 京太郎「淡?淡ー?おーい、意識あるかー?」 淡「えっ!?あ、な、なにかな!?」 京太郎「いやだから、どっか行きたいところないかって」 淡「え、えーっと……あ、そうだ!(提案)」 京太郎「?」 淡「次は京太郎の服を買いに行こう!」 京太郎「へ?俺の服?」 淡「そ!それも私が選んだ奴をね!」 京太郎「……あー」 ハギヨシ「あなたに選んでもらったので次は私の番、と言う事ですね?」 淡「そう言う事です!」 淡(ホントはあっちに行きたかったけど、ハギヨシさんもいるし、また今度でイイよね……) 淡(うん、今度だっ!今度は絶対京太郎に可愛い京太郎好みの奴を選んでもらおう!) 淡(それでそれで、帰りにそのまま京太郎のお家に行って……うんっ!すばら!) 京太郎「……うん、俺も淡に選んでもらおうかな」 京太郎「それじゃあ善は急げだ!行こうぜ!」 淡「うんっ!」 渋谷「動いた……」 照「次は何処へ行くんだろうな?」 菫(しかし淡の奴、あんなに体をくねらせて、何をやっているんだ?) 菫(……大方いかがわしい事でも考えてるんだろうな、うん) ――――服屋②―――― 淡「着いたーっ!」 京太郎「はへ^~ここもさっきの店みたいにおっきいな~」 ハギヨシ「どうやら先程の店の姉妹店の様ですね」 淡「よっし!それじゃー私プロデュース京太郎大改造作戦!はっじまっるよー!」 京太郎「お、お手柔らかになー」 淡(……とは言ったものの) 淡(どんな服選ぼー?京太郎、カッコいいからなーんでも似合うんだよね) 淡(きっとスーツとかカッチリしたのも似合うんだろうなぁ~) 淡(…………) 淡(……スーツの京太郎、かぁ) ポワポワポワーン 京太郎『ただいま、帰ったよ』 淡『おかえりなさい♪あ・な・た♪』 京太郎『ああ、ただいま』 淡『ん……』 チュッ 京太郎『今日も仕事疲れた……ん、良い匂いだ。今日はカレーか?』 淡『いつもお仕事ご苦労様っ☆それとあったり♪今日は京太郎の好物のカレーだよっ……えへへ今日は京太郎だって、語呂いいね!…………あっ、そだ♪』 京太郎『ん?』 淡『ご飯にする?お風呂にする?それとも……わ・た・し?』 京太郎『…………』 淡『……』ジィーッ 京太郎『淡……かな?』スッ もみゅん♪ 淡『やんっ♪京太郎のえっち♪』 京太郎『お前が可愛すぎるのがいけないんだよ……』モミモミ 淡『ん……あ……はぁんっ……っ、で……でもっ』 京太郎『?』 淡『お腹に赤ちゃんいるから……やさしく……ね?』 京太郎『……ああ』スッ 淡『京太郎……んっ』 淡『ちゅ……ん……ちゅっぷ…ん……ちゅ……ぷはぁ』 京太郎『愛してるよ……淡……』 淡(でへ、でへへ、でへへへへへ)ヨダレタラー 淡「……はっ!」 淡(い、いけないいけない!つい妄想の世界に……) 淡「……」 淡(……この妄想が、現実世界にリアルブートしたらウルトラハッピーなんだけどなぁ) 淡「ハァ……」 淡(って!そんな弱気じゃダメだ!私!) 淡(京太郎と私は幸せなチューをして結婚するんだ!絶対!) 淡「……って、あれ?」 淡「……」 ポツーーーン 淡「……きょーたろー?どこいったのー?」 淡(私を置いて服でも見てるのかな……?) 淡(だとしたらどこにいるんだろう?)キョロキョロ 淡(…………) 淡(……ん?) 淡(あの試着室にある靴……あれは……京太郎の靴?!) 淡「……」 淡(はっぷっぷー。きょーたろーめ、一人でさっさと選んで試着しているな?) 淡「……そんなに欲しい服でもあったのかな?」 淡「まったくもう……」 トテトテトテ 淡「京太郎ー?そこにいるのー?」 ガタタタッ! 京太郎「んアッ、淡か?そ、そこにいるの、か?」 淡「う、うん。いるよー?」 京太郎「そ、そう ンッ か」 淡「もうっ!京太郎!私が服選ぶって言ったじゃん」プンプン 京太郎「そ、そうだっ、ック、たな。ごめンッ」 淡「?……京太郎?どうしたの?なんか変だよ?」 京太郎「え?あ、いや、なんでもない ァッ んだ。気にしないでくれ」 淡「あ、もしかして服着替えるのに手間取ってるの?だったら私が手伝おっか?」 京太郎「!!!」 シャッ!(迫真) 京太郎「い、いいや、いい、よ……ンッ、だ、大丈夫だから」(顔だけ出てる) 淡「そう?……なら、わかった」 淡「何か困ったことがあったら言ってね」 京太郎「ああ、わか――――~ッッッッ!!!!」 淡「?」 京太郎「……っ!……っ!……っ!」プルプルプル 淡「京太郎?どうかし――――ん?」 淡(あ……れ……?) ……ンッ……ンッ 淡(……なに?……この……音) ……パンッ……パンッ 淡(まさか……) パンッ!パンッ!パンッ!パンッ! 淡「ラップ音?!」 京太郎「ど、どうした……?淡?」 淡「ふえっ!?……え、えっと!その!」 淡(……あれ?) シ……ンッ 淡(音、止まった?) 淡「な、なんでもない……です」 京太郎「……っ!……ァッ……っ!……ギヨシサッ……ハヨ……サッ……!」グリグリグリグリグリ 京太郎「……っ!!!……っく、そ、そうか。ならンッ、いいんだ」 淡「……」 淡「京太郎の方こそ大丈夫?顔色変だよ?」 京太郎「あ、あ……大丈夫だから……心配……ンッ……するな……っ」 淡「で、でも」 京太郎「あ、そうだ(唐突)……俺の服、選んでッ、来てくれなンアッーい……か?」 淡「え?……あ、うん!おまかせあれ!だよ!」 京太郎「は、は……じゃあ……頼むヒギッ……わ……」 シャッ(迫真) 淡「……」 淡「……よしっ!ミッションスタートだよっ!」 淡(でも本当に京太郎、大丈夫かな?) 淡(なんかあの試着室ガタガタしてる気がするけど……気のせいだよね?) 淡(……) 淡「……んっ!」 淡「それじゃー私の本気チョイス!見せてあげますか!」フンス 淡「……あっ」 淡(そう言えば執事の人……ハギヨシさん、どこにいるんだろう?) 淡(むむむ…………む?) 淡(執事……執事かぁ……) ポワポワポワーン 京太郎『お帰りなさいませ、お嬢様』チャッ 淡『ん、京太郎ただいまっ!』 淡『で、早速だけど京太郎!今日は麻雀部で疲れたから!私の肩揉んで!』 京太郎の『肩……ですか?ええ、承知いたしました』スッ 淡『ぴゃへ^~すっごくきもてぃ~』モミモミモミモミ 京太郎『それはよかった』ニコッ 淡『肩が終わったら次は身体全身お願いね!』 淡『きちんと組まなく隅々まで!』 京太郎『ええ、承知いたしまし――――ってお嬢様!それはなりません!お戯れが過ぎます!』 淡『ええーケチー』プクー 京太郎『ケチじゃありません!』 淡『京太郎は私の執事なんだよ?ご主人様の命令は絶対なんだから』 京太郎『し、しかしですね……』 淡『ぜ・っ・た・い・な・ん・だ・か・ら』 京太郎『……承知いたしました』 淡『ん♪それでよしっ♪』 京太郎『ハァ……』 淡『……』 淡『そ』 京太郎『?』 淡『そ、それと……もう一つ……命令』 京太郎『?何でしょうか?お嬢様』 淡『き、京太郎!』 京太郎『は、はいっ!』 淡『……』ドキドキドキドキ 京太郎『……?』 京太郎『あ、あの、お嬢様――――』 淡『わ、私の!ものになれっ!』バンッ 京太郎『……へ?』ポカーン 淡『……』カァァァッ 京太郎『……』 京太郎『……お嬢様』 淡『』ビクッ 京太郎『……私が旦那様に仕えると決めたその日から、この身体の全てはお嬢様、あなたのモノなんです』 京太郎『私はこの家に仕える執事、しがないバトラーでございます。この家に忠誠を誓った、しがない番犬でございます』 京太郎『"そう言うこと"なのです、お嬢様』 淡『京太郎……』 京太郎『……そう、私が旦那様――ハギヨシ様にこの身を捧げると決めたその日から――――』 淡「って違う違う違う!!!!!」バッ! 淡「な、なんでハギヨシさんが出てくるのかな!?」 淡「お、落ち着け私……クールになれ……クールクール……」 淡「……ふぅ」 淡「……」 淡「て、ていくつー!」 ポワポワポワーン 淡『京太郎……』 京太郎『この身朽ち果てるまで……いえ、朽ち果てて涅槃に渡ったその後も――――私の肉体、魂は、お嬢様のモノです』 淡『……』じ~ん 京太郎『……』ニコッ 淡『……』 淡『……って違う違う!!!そうじゃない!そうじゃないよ!』 京太郎『……は?』 淡『え、えーと、その……あ!そ、そーだ!』 淡『きょ、京太郎!』 京太郎『は、はいっ!』ビシッ 淡『わ、私を――――京太郎のモノにしろっ!!!』 京太郎『はっ!承知いたしまし――――――――は?』 淡『……』 京太郎『……』 京太郎『……え、と……お嬢様?』 淡『っ!』 京太郎『それは一体、どういう意味で……』 淡『そ』 京太郎『……』 淡『そ、それは…………こう言う意味だよっ!』ガバッ! 京太郎『え?…………んむっ!』 淡『ん……ちゅ……ぷ……くちゅ……ちゅ……ぷはぁ』 京太郎『……っぷはぁ――――――――――――――――え?』 淡『わかって……くれたかな?』 京太郎『あ、あの、お嬢様?い、今一体何を……? 淡『もういっかいしないと……だめ?』 京太郎『っ!し、しなくていいです!』 淡『そう……残念』 京太郎『……』 淡『……』 京太郎『……あ、あの』 淡『ねぇ、京太郎』 京太郎『っ!は、はいっ!なんでございましょうか?お嬢様』 淡『私、京太郎のことが好き、大好き』 京太郎『――――ッ!!!』 京太郎『そ、れは……』 淡『やっぱり、駄目……かな?』 淡『"お嬢様""の私が、執事の"京太郎"を好きになるなんて、駄目なことなのかな?』 淡『お嬢様の命令でも、駄目なモノは駄目なのかな……?』 淡『ねぇ……京太郎……』 京太郎『っ!お嬢様!』がばっ! 淡『……あっ』 京太郎『一時の御無礼、お許しください』 淡『(ふわぁ……きょーたろーの胸の中……あったかい……)』 淡・京太郎『……』 京太郎『』スッ 淡『……あ』 淡『(もう少し抱きしめたかったのに……残念)』 京太郎『……わ』 淡『……え?』 京太郎『……私も、お嬢様のことを――――』 淡「なーんちて!なーんちて!」 淡「…………ふぅ」 淡(イカんな、最近妄想多すぎるよ、、私) 淡「……」 淡(……どれもこれも、きょーたろーがカッコよすぎるからいけないんだよ?) 淡「……」 淡「……さてっ!京太郎の服を選びますかっ!」 淡(えへへ、気に入ってくれたらいいなぁ~~) カアーカアーカアー(迫真) 淡(カラスが鳴いてる……夕日、綺麗だなぁ……) 京太郎「ぬわああああん疲れたもおおおおん!」 ハギヨシ「今日はいっぱい歩きましたからねしょうがないですね」 京太郎「じゃあ淡、俺ハギヨシさんをそこまで送ってくるからここで待っててくれよ?」 淡「ん、わかったー」 京太郎「じゃあハギヨシさん、行きましょうか」 ハギヨシ「ええ」 淡(今日はいろんなモノ買ったな~。えへへ、楽しかったな~) 淡(今度はどこに行こう?何をして遊ぼう) 淡(えへへ、考えるだけでウルトラハッピーになっちゃうよ…………ん?) ブブブブブブブ 淡「メールだ……誰からかな?」パカッ 淡「……」 ○ 京太郎「おーう、待たせたなー淡。それじゃあ俺もそろそろ帰――――」 淡「ねぇ、京太郎」 京太郎「ん?」 淡「この後なにか……用事ある?」 京太郎「用事?……特にないけど」 淡「そ。……じゃあちょっと付き合ってくれない?」 京太郎「え?ああ、別にイイけど」 淡「……ふふっ、ありがとっ」 ○ 京太郎「……」テクテクテク 淡「……」テクテクテク 京太郎「……」テクテクテク 淡「……」テクテクテク 京太郎「な、なあ淡?今俺達は何処へ行って―――― 」 淡「ねぇ、京太郎」 京太郎「は、はいっ!」 淡「――――ここ、入ろっか?」 京太郎「……え?」 京太郎(…………) 京太郎(……ラ) 京太郎(ラブホ君オッスオッス!!) 淡「……」 京太郎「え?いや、ちょ、ちょっと待って、えっ?なにそれは」 淡「……」クスッ 菫『……ふぅ、なんとか服屋(紳士服)に着いたな』 渋谷『危うく見失うところだった……』 照『危なかった……』 菫『元はと言えば迷子になりかけたお前が悪いんだぞ、照』 照『反省している。てへぺろ』 菫『してないだろ……』 渋谷『……須賀京太郎と執事男の姿が見えない』 菫『ん?……あ、本当だな』 照『でも淡は見えるぞ』 菫『アホ面かまして惚け立ってるな』 渋谷『所謂ヘブン状態……』 菫『奴の周りを小さな星が浮かんでは消えている……成る程、確かにヘブン状態だな、あれは』 菫『自分の世界に完全に浸っている……』 照『……星……☆……ヒトデ?』 菫『は?』 照『な、なんでもない、気にしないで』 菫『?……あ、戻った』 渋谷『妄想からの脱出……成功』 照『……あたりを見回してるな』 菫『大方ヘブン状態の時に須賀達が何処かに行ったから、それに慌ててるんだろう』 渋谷『見ていて……滑稽……』 菫『……ん?』 菫『……ああ、成る程、須賀は試着室か』 渋谷『……』 照『……あ、試着室から離れて行った』 照『どうする?淡の方を尾行する?』 菫『いや、このまま試着室を見張っておこう』 渋谷『了解……』 菫・照・渋谷『『『…………』』』 照『なぁ……あの試着室少し揺れてないか?』 菫『気のせいだろ』 渋谷・照・菫『『『…………』』』 照『……なぁ、やっぱり揺れて』 渋谷『気のせい……』 照・渋谷・菫『『『…………』』』 照『……あ、須賀出てきた』 菫『ん、本当だな』 渋谷『尾行、リスター…………ト?』 菫・渋谷・照『『『……え?』』』 照『な、なあ菫。なんで須賀と一緒に執事男が試着室から出て来たんだ?』 菫『し、しらん!私に聞くな!』 渋谷『あっ……(察し)』 菫『(ま、まさかあの中でおっ始めていたのか?……い、いや!そんなことあるはずがない!)』 菫『(……くそっ!どうかして来たな!私の頭!)』 菫『……』 菫『(……でも)』 菫『(後で一応、ありのまま今起こったことを淡にメールで送っておこう……)』 ブブブブブブブ(迫真) 淡『……あれ?メールだ』 淡「…………」 淡「…………」 京太郎「なあ!淡!やめろって!俺達は友達だろう!?何故こんな無理矢理!」ギシッギシッ 淡「」スッ (京太郎のリー棒を添える音) 京太郎「!!や、やめろ!淡!これ以上腰を下ろしたらホントに入っちまう!」 淡「……」 京太郎「な、何があったか知らないけどさ!悩み事があるんなら俺が話を聞くよ!それで、俺にできることなら何でもする!」 京太郎「だから淡自分を見失うな!お前はこんなことする奴じゃないだろ!」 淡「……」 京太郎「淡……」 淡「」ニコッ 京太郎「淡……!」パアッ ズ……ビチ……ヌッ! 京太郎「――――――え?」 淡「~~~ッ!!!!!」 京太郎「あ、淡……お前……なにして……」 淡「……ぃ、たぃっ……っ!」ジワッ 淡「……え、へへ……でも……これで……」 淡「わた、しは……京太郎のモノで……」 淡「京太郎は……私、の、モノだね……」 京太郎「淡……」 淡「……えへへ」 淡「……キスよ、り先に……ひとつになるなんて……おかしな話だよね……っ!」 京太郎「……」 淡「……きょーたろー」 淡「大好き、だよ?」 ――――――二人は幸せなキスをして終了―――――― . 「……ふぅ」 「……どうやらあの小娘に、私と彼の運命の出会いとも言えるあの作品を贈ったのは失敗だったようですね」 「絶望のひとつやふたつしてくれると踏んではいたんですが……いやはや私も少し甘かったみたいです」 「それとも今日私達をつけ回ったあの子猫三匹達の仕業ですかね?」 「…………」 「……でもまぁ、いいでしょう」 「奪われたモノは奪い返す」 ハギヨシ「それが、執事 バトラー の嗜みですから」 カン!
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6100.html
第十四章【小悪魔テク! 女子力粉砕スーパーノヴァ!】 アフター モグモグ 照「私はね、京ちゃんの一番になりたいわけじゃないから」モッキュモッキュ 菫「そうか。まぁ、それも一つの愛の形だろう」モグモグ 照「菫は?」 菫「私に聞いてどうする?」 照「一番になりたいって思う?」 菫「……さぁな。私はまだ、好かれてもいないだろうからな」 照「そんなこと無い」 菫「そう、だと嬉しいな……やはり」 照「うん。京ちゃんに好かれたら、それだけでいいもん。仮に、私が一番じゃなくても……」 菫「照……」 カランカラーン 京太郎「おい淡、本気でこんな場所に入るのか?」 淡「大丈夫だってー! それに、ほら!!」 照「えっ!?」ビクッ 京太郎「照、さん……? 弘世さんも!?」 菫「なっ!? なぜお前たちがここに!?(わざわざ逆方向に進んだというのに)」 淡「えへへ、偶然だねー♪ じゃあみんなでスイーツ食べ放題だー!!」 照「あ、淡……?」 淡「テルー。この淡ちゃんは! 実力で奪い取ると決めたのー!」 照「え?」 淡「……見逃して貰って、勝ち逃げなんてダサイじゃん? ねっ♪」ウィンク 照「……淡。ふふ、その言葉――後悔させてあげる」 淡「望むところだー!! あちょー!」 菫「(たくっ。お互いに誰に似たんだか……)」クスクス 京太郎「照、さん」 照「……んっ」 京太郎「隣、いいですか?」 _. . ――― . . ,. ´ ` 、 / \ . ' / , 、 ヽ ヽ / / / / , | ! | ∨ ∧ , / / / / 、 .ト、 | | { | .| | . / 〃 / /| 从-、} 、 .|-从}-Ⅵ | | | / ィ { |r----从\ |, ---- ミ , / ,  ̄´ | }从 { ⌒Y ∨ ⌒Y } /}/Y ′ | / 乂_ノ 乂_ノ / イ / ,′ | { //// ////r- ' / 从 乂 ^ー( イ / / ∨ { 从{¨¨, ィ「 ̄ 7¨´、_ 从 イ / \| / \ ∨^/ />/' } / / |乂\∨_,イイ/ } {/⌒ア `ー介 -‐´ {__〉 {`ー∧ / ∧ .、 |- r' __________乂ノ 「iY{ /__} ./, -=- } _____  ̄`, {====}-、 ̄ ̄ ゝ ――‐ ' 照「うんっ……//」ギュッ 女の戦いはッッッ!! ドロドロばかりが能じゃないッッッ!!!